90分後、AIは“正義”を下す──『MERCY マーシー AI裁判』
MERCY マーシー AI裁判
AIが人を裁く近未来サスペンス
凶悪犯罪が増加する近未来、AIによる厳格な「マーシー裁判所」が設立された
同僚のバディを捜査中に亡くした刑事のレイヴンは、その犯人が裁判で無罪放免になり、許し難い思いからAIが判決をくだす裁判所を提唱していた
その「マーシー裁判所」のAIの判事による裁判で、18件もの有罪判決が下された
そんなある時、レイヴンが目覚めると、妻殺しの罪で裁判所に拘束されていた
そこはAI裁判所マーシー
AI判事マドックスから告げられたのは、
妻を殺した罪で無実が証明されなければ、90分後に即処刑されるということ
まさにその90分間がリアルタイムで進んでいく
無実を証明できれば、有罪率が下がり裁判を止める事ができるが、どうやって90分以内に証拠を集めるのか
拘束されたレイヴンは必死で記憶を遡るが、飲んで暴れて逮捕された為、妻が殺されたとすると時間の自分の記憶がなく、アリバイを証明することができない
このままではレイヴンの処刑が確定してしまう
だが、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集めるうちに、自分の知らない妻や知らない娘の姿が浮き彫りになると同時に、徐々に犯人らしき像が浮かび上がる
裁判所の中からレイヴンの依頼で動く警察と犯人と思しき人物から繰り広げられる逃走劇が凄まじく、なかなかのスリル
しかしそれは2転3転していき、一体誰が犯人なのか
誰が信頼できて誰が裏切っているのか
最後の最後まで、虚を衝く展開で目が離せないストーリーとなった
AIと言いながら、アバターのマドックスが判事として登場するが、やはり人間の姿をしているだけで人と話しているような錯覚に陥る
この映画では、その視覚的要素に左右されやすい面もあり、AIでありながら人の心があるようにも感じたところが少し釈然としない点でもあった
AIが人を裁く
そう遠くない未来かもしれない
だがしかし、人もAIもみな過ちを犯す
だからこそ、どちらかに委ねるのではなく、人とAIが共存する明るい未来であってほしい
そう願う作品だった
