文章を書くようになった理由なんて、自己肯定感が低いからですが
あけましておめで……と祝福するには正月ムードもすっかり過ぎ去ってしまった月の半ばですが、兎にも角にも、今年も宜しくお願い致します。疫病やら天変地異やら、災難の多い日々ですが、呼吸を忘れないようにしていたいものです。
書き初め……ということで、昨年やたらとよく聞かれた「いつから、どうして文章を書くようになったんですか?どんな環境で育ったんですか?」という質問に、取材の場では長すぎて収拾がつかなくなるから端折っていた昔噺をちんたら書いてみます。めっちゃ個人的な話ですが。いや、まぁいつも個人的な話ですけれども。
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幼稚園年長の頃。先生に先導され、年少さんの手を引きつつお迎えの場所まで歩いていくと、背筋がピンと伸びた若いお母さんたちに混ざって、白髪染めした黒い髪をおだんごに結ったおばあさんが立っていた。どうして白髪染めだと知っているかというと、それが私の祖母だからである。その姿を見て、あぁ今日はおばあちゃんの日か、こりゃあ厳しくなるぞ……と唇にぐっと力を入れるのだ。祖母はとても立派で、厳しい人だったから。
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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。
