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近くで起きた出来事を前に、考えずにはいられなかったこと

― ひとり親家庭への支援は、本当に届いているのだろうか ―

先日、私の住んでいる場所の近くで、
30代の母親と幼い子ども2人が亡くなっているのが見つかるという、
とても悲しい出来事がありました。

詳しい背景については、今も調査が続いています。
憶測で語るべきではありませんし、
誰かを責めることも、簡単に結論を出すこともできません。

ただ、「近くで起きた出来事」として、
どうしても胸に残り、考え続けてしまう自分がいます。

これは「特別な家庭」の話なのだろうか

こうしたニュースに触れるたび、
私たちは無意識のうちに、
「自分とは違う、特別な状況の家庭だったのだろう」と
距離を取ってしまいがちです。

けれど本当に、そう言い切れるのでしょうか。

ひとりで子どもを育てながら、
仕事と家事と育児に追われ、
気づけば相談する余裕もなくなっていく。

その姿は、決して珍しいものではありません。

制度は「ある」。けれど、支えきれていない現実

日本には、ひとり親家庭を支援する制度があります。
児童扶養手当、就労支援、各種減免制度、相談窓口。

書類の上では、支援は「用意されている」ように見えます。

けれど、制度が存在することと、
困っている人の生活を実際に支えられているかどうかは、別の話です。

申請の手続きが複雑だったり、
制度の存在を知らなかったり、
そもそも相談に行く気力が残っていなかったり。

生活が苦しくなればなるほど、
制度にたどり着くこと自体が、難しくなっていく。
そんな現実があります。

フォーマルなサポートが少ないからこそ、動いているNPOがある

ひとり親家庭へのフォーマルなサポートが少ないからこそ、
現場ではNPOや民間団体が、
生活支援や相談支援、居場所づくりに取り組んでいます。

食料を届ける活動。
話を聞くための相談の場。
親も子も、安心して過ごせる居場所。

それは「NPOがすごい」という話であると同時に、
公的な支援だけでは支えきれていない現実の裏返しでもあります。

本来、最低限の生活や安心は、
善意や個人の努力だけに委ねられるものではないはずです。

例として、いくつかご紹介させていただきますね。

NPO法人いるか(福岡市)

特定非営利活動法人空家・空地活用サポートSAGA(佐賀市)

など、他にも全国的に活動されている団体などもありますので、いろんな方に知っていただいて、ひとり親家庭の親子を支えられる社会にしていきたいなと心から思っています。

ぜひ、ボランティアとしての参加、食料の寄付や物品の寄付など、様々な形でサポートをしていただけたら嬉しいなと思っています。

もし、参加方法がわからない、寄付の方法がわからないなどのご相談がありましたら、気軽にご連絡、ご相談をいただけたら、お手伝いさせていただきます。

気軽にnoteのフォローいただいて、メールから「Newtypesocialworks」を検索いただいて、ご連絡ください。FACEBOOKやInstagramなどからでもご相談を受け付けております。

「生活保護を受ければいい」という言葉の、その先にある現実

生活が苦しいとき、
「生活保護を受ければいい」という声が向けられることがあります。

生活保護は、命と生活を守るための大切な制度です。
必要な人が、必要なタイミングで利用できることは、とても重要です。

ただ一方で、
生活保護を受けること自体に、高いハードルがある現実もあります。

申請の過程で、
親やきょうだいなど家族への資産調査や扶養照会が行われること。
それを負担に感じ、申請をためらってしまう人もいます。

また、自動車の使用が制限されるなど、
これまでの生活から大きな変化を求められるケースもあります。

地域や生活環境によっては、
車は「ぜいたく品」ではなく、
仕事や保育園の送迎、通院に欠かせない生活手段です。

それでもなお、
「受けないのは自己責任」と
簡単に言い切ってしまっていいのでしょうか。

生活保護の“前”で、支えられる社会であってほしい

生活保護は、最後の砦として、とても大切な制度です。
けれど、そこに至る前の段階で、
もっと柔軟につながれる支援があってもいいのではないか。

そうした制度の“手前”を支えようとしているのが、
多くのNPOや地域の取り組みです。

しかし、それが「最後の受け皿」になってしまっている現状は、
決して健全とは言えません。

本来は、
フォーマルな支援がしっかりと土台としてあり、
その上で、NPOや地域の力が補完的に関わる。

そんな関係性が必要なのだと思います。

「気づいたときには遅かった」社会にしないために

今回の出来事を前に、
「もっと早く、誰かが支えられなかったのか」
そう思わずにはいられませんでした。

個人の問題として切り離すのではなく、
支援が届く仕組みそのものを問い直すこと
それが、同じ悲しみを繰り返さないために必要なことだと思います。

ひとり親家庭が、孤立せず、追い込まれず、
「助けていい」「頼っていい」と思える社会であるために。

この出来事を、
忘れてしまわないために。
考え続けることを、やめないために。

自己紹介

筆者は、福岡市で障がい者就労支援に携わるソーシャルワーカーです。障害福祉・児童福祉・生活困窮者支援といった複数領域にまたがる実践を行ってきました。
職業指導員、放課後等デイサービス、居宅介護、自立援助ホーム、生活困窮者支援に加え、プライベートにおいても約10年間、障害児の支援に継続的に関わってきました。

制度内外の両方で支援に関わってきた経験から、発達・心理・生活・就労といった課題が相互に影響し合う構造を実感しています。
現在は就労継続支援B型事業所の生活支援員として、こうした複合的な視点をもとにアセスメントを行い、支援の再構築に取り組んでいます。

一般社団法人翔明会
就労継続支援B型事業所 つなぐコミュニティーズ県庁前店
にて、
生活支援員として、相談援助・就労支援・地域連携を行っています。

関心のあるテーマは、
・感情に寄り添う支援
・ナラティブを重視したアセスメント
・地域の中で人が役割を持って生きること
・生成AIやDXを福祉の現場でどう活かすか

あわせて、NewtypeSocialworks代表として、
理論と実践をつなぐ視点から、
福祉・教育・地域づくりについて発信しています。

このnoteは、学びと実践の途中経過を記録する場所でもあります。
同じ現場に立つ方や、福祉に関心のある方と、
ゆるやかにつながれたら嬉しいです。

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