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UNDER THE LESSON #01

「安心は、音楽への入口」
2026年7月〈0歳クラス〉を振り返って


7月の0歳クラスを振り返っていて、印象に残った光景があります。

最初の頃はお母さんの膝から離れなかった子が、自分の好きな場所へ向かってハイハイしていく。

講師が読み聞かせている絵本に近づき、触ってみる。

講師の膝の上までやってきて、リラックスした表情を見せてくれる。

気になるお友達に、そっと触れてみる。

音楽が流れると身体を揺らし、「あー!」と声を出したり、自分の好きなリズムに反応して笑ったり。

そんな姿を、この7月は何度も見ることができました。

もちろん、0歳児は数か月の間にも大きく成長します。
できることが増えたから、という理由もあると思います。
それでも、子どもたちと講師との距離が、以前よりも確かに近くなったと感じる瞬間がたくさんありました。

「この変化は、どこから生まれているのだろう。」

そんな問いが生まれたので、今回はこのことについて、私なりに考えてみたいと思います。

アイテムは、レッスンの主役ではない

Ritomicoのレッスンでは、毎回さまざまなアイテムを使います。

スカーフ。
ボール。
魚。
カエル。
花びら。

季節を感じる素材も、たくさん登場します。

40〜45分ほどのレッスンの中で、子どもたちは次々に展開していく活動に夢中になります。

0歳クラスで40分は長いのでは、と感じる方もいるかもしれません。
けれど実際には、驚くほど集中して楽しんでくれます。

「こんなにたくさんのことをするんですね」
そんなふうに驚かれる保護者の方もいらっしゃいます。

指導案には、
「飽きない流れ」
「繰り返し」
「静と動」
「集中と解放」
といった設計が、レッスンの最初から最後まで練り込まれています。

アイテムも、子どもたちの興味を引き出すために、とても役立つものです。

でも、アイテムを出して反応が生まれることが、レッスンのゴールではありません。

アイテムは、開かれた心を音楽へ導く入口です。

その役割を果たして初めて、レッスンの中で意味を持つのだと思います。

魚で遊ぶことが目的ではありません。
ふわふわのスカーフを喜んでもらうことが目的でもありません。

その先で、
どんな音を聴き、
どんなリズムを感じ、
どんな表現がその子の中から生まれたのか。

そこまでつながって初めて、アイテムが音楽体験の一部になります。
毎回、そうしたレッスンでありたいと思っています。

アイテムより前に大切なもの

そして、アイテムよりも前に大切なものがあります。

それが、

安心できる空間。
安心できる先生。
安心できる関わり。
安心できる教室の空気。

その土台があるから、子どもは心を開きます。
心が開くから、アイテムに興味を持つ。
アイテムに興味を持つから、自然と音楽へ向かっていける。

つまり、
安心 → アイテム → 音楽
という順番です。

もし、この安心がなければ、音楽と出会う前にレッスンが終わってしまうこともあるでしょう。

講師にとって進めやすいレッスンではなく、子どもたちにとって何が心地よく、何が必要なのか。

その視点を、絶えず持ち続けていたいと思います。

指導案には書ききれないもの

講師はつい、
「今日は指導案どおりに全部進められた」
「反応が良くなかったのは、指導案の内容が良くなかったのかな」

と、活動やコンテンツを中心にレッスンを振り返ってしまうことがあります。

けれど、レッスンを支えているものは、指導案だけではありません。

空間づくり。
講師の在り方。
保護者との関わり。

そうした目には見えないものが、子どもたちの反応や、音楽へ向かう気持ちを大きく左右しているのかもしれません。

だから私は、指導案に書かれていることだけではなく、その手前にあるものの大切さを忘れずにいたいと思います。

講師としてどう在るか。
一人の人として、子どもや保護者の方とどう向き合うか。
そのすべてが、レッスンに表れるのだと感じています。

今月の問い

あなたは、子どもたちに
「音楽を教えている」と思いますか?
それとも、「子どもが音楽と出会える場をつくっている」と思いますか?

ぜひ、自分なりの答えを見つけてみてください。

指導案には書ききれないものがあります。
それをこれから UNDER THE LESSON として、一つずつ言葉にしていきたいと思います。

良かったらぜひ一緒に深掘りしていきましょう。

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