来週の相場見通し(7/6~7/10)③『日本市場はトリプル安に向かうのか?』
1.はじめに
今の日本市場は、どこか不思議な均衡の上に立っている。長期金利は上昇し、円は歴史的な安値圏にありながら、株式市場はなお堅調さを保っている。普通に考えれば、金利上昇は株価の重荷となり、円安はインフレや家計負担を通じて政治不安を高めるはずだ。それでも日本株が崩れていないのは、債券、為替、株式の三つの市場が、まだ同じ物語で動いていないからではないか。
ただし、この均衡がいつまでも続くとは限らない。市場の見方がある瞬間に一つの方向へ収束すれば、現在の安定は急速に揺らぐ可能性がある。
今回は、いわゆる「トリプル安」がどのような条件で起こるのかを整理したうえで、現在の日本市場がどの局面にあるのか、そして7月の政局が市場にどのようなリスクをもたらし得るのかを考えたい。
2.日本市場は、どこかでトリプル安へ向かうのか
現在の日本市場は、長期金利は上昇し、円は歴史的な安値圏に沈み、それにもかかわらず株価は堅調という妙な組み合わせにある。通常であれば、金利上昇は株式のバリュエーションを圧迫し、円安は輸入インフレと家計負担を通じて政治不安を高める。にもかかわらず、株式市場が堅調を維持しているのは、三つの市場がまだ同じ物語で動いていないからではないか?今回は、その点を考察したいのだが、その前に、いわゆるトリプル安になるパターンを幾つか確認しておこう。
過去の事例から見ると、トリプル安には幾つかの型がある。
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