唐鎌さんの寄稿レポート(7/1)『39年半ぶりの円安・ドル高』
1.はじめに
唐鎌さんの寄稿です。唐鎌さんは、ずっと今の円安の展開に警鐘を発信されていましたが、その通りに事が運んでいますね。
26年下期の入り口で、ドル円相場は再び大きな節目を超えました。円安・ドル高は一時、39年半ぶりの水準に達し、市場では為替介入への警戒感も強まっています。ただし、唐鎌さんは、今回の円安は単なる短期的な投機だけで説明できるものではないとの見解です。過去の円安局面と比べても、日本の貿易収支、海外金利、国内財政への不安、そして円そのものへの信認低下が重なっており、円高への反発があっても、それが持続するかどうかは慎重に見る必要があるとのことです。
本稿では、投機筋の円売りポジション、過去の円安局面との比較、そして現在のドル円相場がどの局面にあるのかを、4つの局面で整理しながら、短期的な円高リスクと中長期的な円安圧力をどう見分けるべきかを考察してくれました。
唐鎌さんの冷静な分析は、非常に参考になります。唐鎌さんは、本当にリスペクトできるエコノミストです。
唐鎌大輔(みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト)
慶大経卒。JETRO、日本経済研究センター、欧州委員会などを経て現職。著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』、『「強い円」はどこへ行ったのか』、『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』。所属学会:日本EU学会。
※コメントは個人的見解であり所属組織とは無関係です
2.唐鎌さんの寄稿レポート
39年半ぶりの円安・ドル高
村松さんのメンバーシップにご参加の皆様、こんにちは。26年下期に入りましたが、円安が早速争点化しております。今回は皆様に有用な視座をご提供すべく、筆をとりました。
6月29日のドル/円相場は一時1ドル=161.97円と遂に今次円安局面の高値を更新し、39年半ぶりの円安・ドル高水準となりました。元より存在していた需給構造への不安に加え、FRBのタカ派旋回への思惑が重なり、円を手放す地合いが定着した…というのが大まかな理解になりそうです:
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