唐鎌さんの寄稿レポート(8/7)『回避したい「通貨政策の孤立」』
1.はじめに
唐鎌さんの寄稿です。本日は、引き続き為替相場、為替政策と金融・財政政策の綱引きがテーマです。色々な意味で、日本の為替介入による通貨政策は、将来的にリスクを引き起こしそうです。そんなことを丁寧に解説してくれました。
唐鎌さんの冷静な分析は、非常に参考になります。唐鎌さんは、本当にリスペクトできるエコノミストです。
唐鎌大輔(みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト)
慶大経卒。JETRO、日本経済研究センター、欧州委員会などを経て現職。著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』、『「強い円」はどこへ行ったのか』、『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』。所属学会:日本EU学会。
※コメントは個人的見解であり所属組織とは無関係です
2.唐鎌さんの寄稿レポート
回避したい「通貨政策の孤立」
村松さんのメンバーシップにご参加の方々、こんにちは。
引き続き金融市場の争点は日米通貨政策です。8月3日には、三村財務官から7月31日に実施した米国との協調為替介入に関し「いわば日米通貨同盟の完成形という捉え方をしている」と目を引くコメントも見られました。
既に片山財務大臣からも協調為替介入の実施に言及があるため、公式統計公表前に大臣や財務官、そして相手国であるベッセント米財務長官など、日米通貨政策のキーパーソンが実施を認めた格好です:
例によって「さらなる協調介入を躊躇しない」と二の矢、三の矢があることも示唆されており、ドル/円相場の上値は確実に重くなっています。
今後の論点は様々ありますが、日本ではやはり「通貨政策の孤立」を避けることが期待されると思います。今回はこの点を深掘りします。
ここから先は
3,969字
/
1画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?

