唐鎌さんの寄稿レポート(6/21)『円需給は「嵐の前の静けさ」』
1.はじめに
唐鎌さんの寄稿です。為替相場では円安が継続していますが、唐鎌さんによれば、現在の円の需給は、嵐の前の静けさ状態であり、場合によっては、この夏にも需給的には急速に円安地合いが加速する可能性が高まっているようです。ちょっと怖いですね。しっかりチェックしておきましょう。
唐鎌さんの冷静な分析は、非常に参考になります。唐鎌さんは、本当にリスペクトできるエコノミストです。
唐鎌大輔(みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト)
慶大経卒。JETRO、日本経済研究センター、欧州委員会などを経て現職。著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』、『「強い円」はどこへ行ったのか』、『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』。所属学会:日本EU学会。
※コメントは個人的見解であり所属組織とは無関係です
2.唐鎌さんの寄稿レポート
円需給は「嵐の前の静けさ」
村松さんのメンバーシップにご参加の皆様方、こんにちは。依然ドル/円相場は高止まりしておりますが、その背景として、やはり金利に限らず、為替需給の現在地を掴んでおく必要があるかと思います。
とりわけ私が最近気にしているのは燃料周りの動きとの関係性です。というのも、6月11日には以下のような報道があったためです。この意味するところを為替見通しに落とし込むことは極めて本質的な作業になると思います:
このニュースを咀嚼する前に、公表済みの4月国際収支統計や4月通関(貿易)統計の近況を押さえておく必要があります。そうした4月分の対外収支に関しては「黒字」であることがクローズアップされ、その影響もあって、同月の経常収支黒字も+3兆9078億円と極めて大きな規模となりました:
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