Habitica で挫折した副業エンジニアが、自分のために「焦らせないトラッカー」を作った — 迫さんの一言から、思想に辿り着くまで

1 年と数ヶ月前、自分はこのポストを見ました。

めちゃくちゃ痩せそうなゲーム×副業×フィットネスアプリとか AI で作りたいなぁ
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> — 迫佑樹さん(@sako_brain) https://x.com/sako_brain/status/2054790607076499585

たった一行です。でも、これが妙に引っかかって離れませんでした。当時の自分は、ダイエットも副業も「やってはいるけど続かない」状態のど真ん中にいたからです。この記事は、その一言から「ALTER」というアプリを作り、ひとつの思想に辿り着くまでの話です。技術の中身ではなく、なぜ作ったのかの話をします。

続かなかった日々


正直に書きます。自分は、記録が続かない人間でした。

食事はあすけん、運動は別の歩数アプリ、副業の進捗はノートに手書き。それぞれは悪くないんです。悪くないんですが、バラバラでした。朝に体重を量って、昼に歩数を見て、夜にコードを書いて、その三つがどこにも繋がらない。

すると何が起きるか。ある日ひとつをサボると、「もう今日はいいや」が始まります。食事の記録を一回飛ばすと、ついでに歩数アプリも開かなくなって、気づいたら副業のノートも白紙のまま一週間。三つ別々に「続ける」のは、自分にとって三倍しんどいことでした。

体重も、副業の収入も、伸びるときは少しずつしか伸びません。なのにアプリは毎日「今日の達成率」を突きつけてくる。届かない日が続くと、その数字を見るのが嫌になって、最後はアプリ自体を閉じる。そういうことを、何度も繰り返してきました。

Habitica と Duolingo で、自分を止めたもの


「ゲームにすれば続くんじゃないか」と思って、Habitica にも手を出しました。タスクを倒すと経験値が入って、キャラが育つ。最初は楽しかったです。

でも、しばらくすると逆効果になりました。やらなかった日は HP が減る。クエストが溜まる。一度サボると挽回が重くのしかかって、「ログインするのが怖い」状態になりました。続けたくて始めたのに、続けられない自分を毎日突きつけられる場所になっていた。

Duolingo のストリークも同じでした。何十日と積み上げた連続記録が、たった一日で途切れてゼロに戻る。あの「ゼロに戻る」の絶望が、自分には効きすぎました。続けるための仕組みのはずが、途切れた瞬間に全部を投げ出す引き金になっていたんです。

そこでようやく気づきました。自分が続かなかったのは、意志が弱いからというより、煽る仕組みの上で続けようとしていたからかもしれない、と。ランキング、ストリーク、達成率。続けたい人ほど、その圧で潰れていく。原因と結果が、どこか逆さまになっている気がしました。

「焦らせない」に辿り着くまで


迫さんのあの一言を、何度も思い出していました。「ゲーム × 副業 × フィットネスを AI で」。自分が欲しかったのは、まさにそれでした。バラバラの記録が一つのキャラに集まって、しかも――今度こそ自分を煽らないもの。

考え続けて、最後に 4 行に落ち着きました。

「静かな未来」
- 戦闘より発展
- タスクより成長
- 勝敗より継続

戦って勝つゲームではなく、静かに育っていく場所。タスクを消化させるのではなく、続いた事実そのものを記録する場所。この 4 行を、自分への約束にしました。言葉にすると「焦らせない、競わせない、急かさない」です。

決めたのは、引き算でした。ランキングを置かない。ストリークが切れてもペナルティを出さない。「LEVEL UP!」の派手なフラッシュも出さない。続けるための圧を、設計から全部抜く。代わりに、続いた歩みだけを静かに残す。これが ALTER の出発点です。

作ったもの — ALTER


そうしてできたのが ALTER です。副業の動きとダイエットの歩みを、同じ一人のキャラに乗せて育てます。食事も、運動も、フロー時間も、副業の進み具合も、別々のアプリに散らさず、一つのキャラの成長として見えるようにしました。

ちょっと変わっているのは、職業を自分で選ばないところです。剣士、魔法使い、検士、商人、錬金術師、秘書。どれになるかは、直近の自分の行動を AI が観察して決めます。「選ぶ」のではなく、続けているうちに「見えてくる」。しかも月ごとに変わってもいい。今月は商人っぽい動きでも、来月は錬金術師でいい。固定されない自分を、そのまま受け止めてくれる設計にしました。

そばにいる AI の伴走者も、煽りません。調子が落ちている日は言葉を一段やわらかくして、前に進ませようと急かす言葉は出さない。体重が減っても「達成」と騒がず、健康的な範囲を保てたことを静かに認める。派手な祝福ではなく、言葉の温度をそっと変える。そういう関わり方を選びました。

自分が、先に走っています


人に勧める前に、まず自分で走っています。

いま、90 日の「修羅道」チャレンジの 16 日目です。副業の commit も、ダイエットの歩数も、同じキャラに乗せて毎日記録しています。正直、まだ途中です。劇的に痩せたとか、副収入が跳ねたとか、そういう派手な報告はまだできません。でも、16 日続いている。これが、これまでの自分にはなかったことでした。

煽られないと、こんなに気楽に続くのか、というのが今の率直な感想です。途切れても責められないと分かっているから、途切れても、また静かに戻ってこられる。

試してみたい方へ


もし、続かない自分に少し疲れているなら、ALTER を覗いてみてください。

  • 無料で、6 職業の判定と AI 伴走まで使えます。まずはここだけで十分です。

  • もっと使いたい方向けに Pro(¥980/月)があり、いま Founders 50 枠(¥500/月・永久ロックイン) を数量限定で開放しています。一度入れば、ずっとこの価格のままです。

技術的にどう作ったか(Next.js / Supabase / Cloudflare、AI のモデル切り替え、職業判定の仕組み、課金の設計)は、Qiita と Zenn に別途書いています。興味がある方はそちらもどうぞ。

→ ALTER: https://alter.ponfreelance.com/?utm_source=note&utm_campaign=alter-launch&utm_content=note-day0

最後に。迫さん、あの一言がなければ ALTER は生まれませんでした。事後のご報告になってしまいましたが、ありがとうございました。

焦らず、競わず、急かさず。あなたの歩みが、静かに続いていきますように。




著者:ぽん(@pon_freelance)

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