夢淵と龍神の瀧(丹生川上神社中社)
【過去の記録◆2021年11月19日】
先月と同じ場所に行きました。どこに何があるかわかっていたため、限られた体力をうまく配分して、今回は行きたかった所へ行けました。
舗装された道路を杖で歩くより楽です。同じ筋肉を使わなくていいから。
瀧の傍は道幅が狭いため杖は1本だけ。写真を撮るときはそれも無し(この身体の使い方としては奇跡です)。
歩けなくなった身体でも進むことはできるのです。上半身を左右に振ると片方ずつ足が浮くので前へ進めます。
進むのも立ち続けるのも痛いし、あちこちが硬くなります。ひとに命じられたのなら絶対にしたくありません。
いままでは杖をつく右腕や右肩がとても痛くなったけれど、今回は腕も肩も能力を増していました。
大和の清流を他県の方たちにご覧いただきたくて写真を撮るようになったのですが、もっと綺麗に撮れたら……とおもいます。
写真としてではなく「車椅子ユーザーが歩き回った希少な記録」として、ご覧ください。

左から高見川、小さな赤い橋をくぐって日裏川、右から四郷川が流れ込んでいます。
「境内のご案内」によると、【夢淵は古代の人々が水神の鎮坐す霊境として、斎み潔めを行う場所で、斎淵(いみぶち)ともいったのが、訛って「いめぶち」となり「ゆめぶち」となりました】とのこと。


川中に映る「蟻通橋」にはわたしの影もあるとおもいます。他には誰もいませんでした。

突き当りも淵のよう。ここには神武天皇聖蹟があります。

龍神の瀧につながる赤い吊り橋の名が「ゆめはし」です。

今回は、骨折した息子の快癒を願って龍玉を瀧へ投げ入れ、前回より力を増した脚で瀧の下へ行きました。
道はついていないから小さな崖をくだるような感じです。
それから川の中を石伝いに進み、手を伸ばして撮ったため画面が揺れています。

下るほうの階段は段差がこの何倍もあって、下の段になかなか足が届きませんでした。
両ひざを4本のゴムテープで補強していましたが、さらに気をつけて衝撃を吸収しつつ下りました。
戻れば楽に下りられたのに進んだのは、そこでしか見られない景色があるためです。


山の奥から流れてくる日裏川には木立の影も映って美しかったのですが、
混ざり合うような光と影にカメラが混乱したのか上流側はうまく撮れませんでした。
でも、わたしの目が憶えています。


川そのものが緑龍のよう。

空をよぎっていく龍のよう(右上から左下へ)。
写真を撮っているとき、ふと空を見上げると、かならず龍のような形の雲があるのでした。

こういう場所を風と同じように水の流れも創るのだと知りました。
