鳥見山(宇陀市榛原)
【過去の記録◆2021年8月3日②】
少し力が残っているように感じて、帰る途中、信号待ちの交差点から急に「鳥見山公園」の標識の方へ進みました。
杖なしで歩けなくなる前、最後に行ったのは鳥見山でした。
『日巫女の宮城があった場所』という説を知ってから行くのは初めて。
前回に行ったのは16年ほど前で、「階段の手すりを両手で持ち、横向きになって一段ずつしか進めなかった頃」でした。
車椅子を使うことで負担が減り、筋肉が骨の代わりをしなくて良くなり、捻じれていた脚がほぼ元に戻るまで、
「清流が岩を穿つ」ような年月を必要としたのです。
わたしはずっと、「障害は進行していくのではない。変化していくのだ」と言い続けてきました。
いまも補装具は増え続けています。書き物をするときにも、そして、眠るときにも。
それで、障害の進行は感じないでいられます。この日は様々な計算をしたうえで、山道を辿ることさえできました。
(ただ、なにをするときにも、「これが最後になるかも」と考えておくのだけは変わっていません。)




鳥見山をおりると激しい雨が降ってきて、「今回も傘は要らなかった」と呟いたのでした。
両手でカメラを構えると杖をつく手がなくなるけれど、今回も写真を撮りました。
