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【clay lab.アフタースクール】3Dプリンター×地域のもので新しいあそびをつくる

皆さんこんにちは。clayの石橋です。

clay lab.アフタースクールは、内容の中に、「地域の大人が、子どもたちの先生になるミニワークショップ」も盛り込んでいます。

R7年度前期(4月〜9月)のアフタースクールでは、3Dプリンターを使って箸置きの型を制作し、「自分のアイデアが形になる」という体験しました。
後期(10月〜3月)では、その学びを土台に、地域の素材とテクノロジーを掛け合わせた“あそび”づくり に挑戦しました。

地域の先生は、前期のワークショップ同様、浦郷遼さん(工と芸)です。


現代の技術×地域にあるものを組み合わせる実験

今回のワークショップのテーマは、
3Dプリンター × 「ハマ」。

3Dプリンターで出力したパーツ(浦郷さんが試行錯誤し考案されたもの)と、多彩な紐とハマを組み合わせて、有田だからできるコマを制作しました。

ハマは、焼きもの歪みを防いだり、焼きものと棚板がくっつくことを防ぐために下に敷くもの
窯での役目を終えたハマは、多くの場合そのまま廃棄されてしまいます。

しかし、形も重さも一つひとつ異なるハマは、見方を変えれば「あそびの素材」。
今回はこのハマを、「捨てられるもの」ではなく、回したり、試したり、工夫するための材料として子どもたちに手渡しました。


子どもたちの前に並んだのは、浦郷さんが事前に3Dプリンターで出力したコマのパーツと、色とりどりの紐、そしてハマ。

完成形は決まっていません。
どのハマを使うか、何色のパーツを組み合わせるか、何色の紐を選ぶか、どう結ぶか。
組み合わせ次第で、色も重さも回り方もまったく変わります。

企画段階で浦郷さんと「身体感覚も使いながら、工夫して遊ぶ楽しさが伝わるといいよね」と話していたことを思い出します。

「こっちの方がよく回るかも」
「紐の色を変えたらきれい!」
「パーツを中心に揃えるのが難しい!」

子どもたちは試して、失敗して、また工夫するというサイクルを自然に繰り返していました。

完成したコマはこちら

子どもたちが遊ぶ様子


このコマづくりには、「正しい作り方」はありません。
あるのは、「どうしたらもっとおもしろくなるか」を考える時間だけ。

ハマの重さの違いに気づいたり、紐の結び方で回転が変わることを発見したり。子どもたちは、遊びながら、形・重さ・バランスといった感覚を、手先を通して身体で理解していたように感じます。

テクノロジーは、"難しいもの" "すごいもの"ではなく、
創造性と身体性を引き出してくれるための道具として私たちに寄り添ってくれます。

地域の大人が、地域の子どもの先生になる

今回の講師を務めてくださった浦郷さんは、有田町で活動する地域の大人の一人です。
日々、ものづくりや仕事を通して地域と関わる大人が、
子どもたちに「教える」のではなく、「一緒につくる」存在として場に立ちました。

• 地域にあるものが、遊びの素材になること
• 地域には、おもしろい仕事をしている大人がいること
を、体験を通して知った子どもたち。

地域の中にある技術や経験が、子どもたちへ"あそび"を通して手渡されていく。地域の大人が、地域の子どもの先生になる。子どもの発想が、大人を驚かせる。

これもまた、clayが大切にしたいと考える循環的な関係のひとつです。


"あそび"から、地域との関係がはじまる

世の中にたくさんのゲームが溢れ、簡単にアクセスできるようになりました。その一方で、遊び方が決められていたり、一つの画面に留まらせているという特徴もあります。

余白やゆとりのことを"あそび"といいます。
今回のワークショップでは、「3Dプリンターが持つ可能性」、「ハマが持つ特性」を互いが結びつく余白=あそびととらえ、組み合わせてみました。

"あそび"を"遊び"に。

地域にあるものを見つめ直したり、現代の技術と組み合わせてみて、遊びに変えていく。
地域を見る目を少し変えるきっかけを作ることで、今住んでいる地域の環境や産業も、グッと身近に、そしておもしろく感じられるようになるのではないでしょうか。


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