庭との戦い(後編)
前編はこちらです。
さつまいも堀りのように、地下に水平に伸びていく地下茎を辿ります。先へ進むごとに、細かい側根がプチプチと千切れていくような感触が手に伝わります。
そして、ついに地下茎は千切れてしまいました。しかし、私の手には、直径1.5cm、長さ60cmほどの立派な根がありました。
き、気持ちいいーーーー!!!
これは大物ばい!こがん根が地下に張ってるとね!雑草の生命力ばすごかたい!!
(私は九州地方出身ではありませんが、興奮のあまり九州地方の方言でお送りします。)
やったことないですが、釣りにハマる人ってこういう感じ?!
大物と戦ってついに引き揚げたときってこういう感じなんじゃない?!
この手に直接伝わる命の感触!
最初の大物の発見、そして極力切れないように繊細な力加減で掘り進め、ついに全体像が見えたときの興奮と陽の光のもとに晒したときのその大きさへの感動…!
首筋に汗が流れる感触がします。
脳に快楽物質がドバドバ出ているのを感じます。
その後、大モノと中モノの地下茎を掘り出しました。地下茎の先がお隣の領土の方へ越境していたりで、全てを取り切れてはいないのですが、また育って私に掘り起こさせておくれ…という気持ちがうっすら浮かびました。
キャッチアンドリリースばい!
そういえばかつて私は幼い頃、雑草を抜いてはその根の大きさを勝ち抜きトーナメント式で競い合うという遊びを一人でもくもくとしていたことがあります。
もともとこの草を抜くときの感触が好きなんでしょうね。
そして草抜きをしていると、色んな発見があります。
まず、狭いとは言え、この小さな庭の中でも雑草たちの生態系があり、棲み分けみたいなものが見られます。庭の手前と奥ではまた違う雑草が覇権を握っているのです。
日当たりが関係しているのかもしれません。
もちろん全体にパラパラといる種もあります。何か理由があってきっとこのコスモスが形成されているのですね。


その通りです。
名前を知らないときはニョッキ草と呼んでました。

庭の真ん中右寄りに生息。

生存戦略がすごい。
この最後の画像のしゅっとした草は、引き抜こうとすると途中の関節みたいなところから上が抜けます。わざと接続部みたいなところを作って切捨てて、根を残して再生する、という生存戦略のようです。
賢か〜!!あんた私より賢かね!
そうして大モノを探しつつ、雑草の強かさに感心しつつ手を動かしていると、確実に景色が変わって行きます。
草むしりって、ものすごく成果が見える作業ですよね。袋の中にたくさんの雑草、そしてきれいになった庭…
汗だくになるので、いつもシャワーを浴びてすぐに洗濯機を回します。
シャワーから出て、レモン炭酸水なんて飲みながら家からきれいになった庭を眺めちゃうと…
達成感すごいんですけど!
いや、めんどくさいんですよ?めんどくさいからやりたくはないんですよ。しゃがんで作業すると腰にくるし。蚊もすごいし。
ただ、その後庭の草取りは主に私がやっています。
またこれから次の冬が来るまで、庭との戦いの日々がやってくるのですね。
はあ、めんどくさい。ほんとやんなっちゃう。
そして夫はまだ一度も陶芸をしていません。
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