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サイレントリーダーの経営戦略ノート(第15回)裏9マスの力 ― 「命の使い方」を見つける思考法 書くことで心が整い、使命が見えてくる

「何をしたいか」がわからない。
「どの道を選べばいいか」迷ってしまう。

そんなときに、思考を整理するために9マスを書き始める人は多いのですが、実は――正しく書く順番と構造を理解していないと、その効果は半減してしまいます。

9マスは、ただの“メモ術”ではなく、無意識にアクセスするための技法です。
今回はその基本構造と、最も深いレベルの「裏9マス」の書き方をお伝えします。


第1章 9マスを書く「順序」と「法則」

9マス(3×3)は、一見シンプルな構造ですが、
「どのマスから埋めるか」で、思考の深まり方がまるで違います。

🔹 書き方の基本ルール

1️⃣ 中央にテーマを書く
 たとえば「今の仕事を良くするには?」など、今気になっている問いを置きます。

2️⃣ 下の中央(①)からスタートする
 これは“根”を表すポジションです。自分の基盤にある考えを先に出します。

3️⃣ 時計回りに、十字の位置(②③④)を埋める
 南・西・北・東の順で「行動」「関係」「目的」「学び」などを自然に展開していきます。

4️⃣ 最後に四隅(⑤⑥⑦⑧)を書く
 ここで全体がつながり、潜在意識が浮かび上がるようになります。

※ 書き順の目的は、「思考を均等に広げ、脳のバランスを取る」こと。
 右脳(直感)と左脳(論理)を往復させながら、全体像が整っていきます。

書き方の基本ルール

第2章 裏9マスとは ― あなたの「命の使い方」を見つける曼荼羅

9マスには「表」「裏」「真」の三層があります。
そのうち「裏9マス」は、**自分の本質的なゴール(使命)**を見つけるためのものです。


🔹 裏9マスの目的

私たちはつい「お金のため」「評価のため」「効率のため」に動きがちです。
しかし、裏9マスではこうした外的報酬をいったん脇に置きます。

ここで扱うのは――魂の報酬(Soul Reward)
つまり、「心が自然に満たされる生き方は何か?」という問いです。


第3章 裏9マスを書く準備と心構え

裏9マスの本質は“無意識の声を聴く”こと。
そのためには、まず思考のスイッチを「静」に切り替える必要があります。

🔸 書く前の3つの準備

  1. 制限を外す質問を立てる
     「もし何も制限がなければ・・・・」
        > 「もし自分が資産29兆円を持っていたら、何をしたいか?」
     この問いを立てると、“お金や承認”という無意識のブレーキが外れます。

  2. 環境を整える
     静かな空間で、一人の時間をつくる。
     温かい白湯を飲み、深呼吸し、今この瞬間に集中します。

  3. 感謝の意識を持つ
     「ここまで生きてこれた」「考える時間がある」――
     そんな感謝の気持ちが、意識をクリアにします。


第4章 裏9マスの書き方 ― 茶道のような作法で

1️⃣ まず十字の位置(東・西・南・北)を埋める。
2️⃣ 次に隣り合うマスを見ながら、その間を埋める。
 →「1と2の間には何がある?」と考えると、自然にアイデアが連鎖します。
3️⃣ 最後に中央を決める。


🔹 中央(=あなたのゴール)を導き出す3つの鍵

1️⃣ 共通点を探す
 8つのマスを眺め、「これらに共通することは?」と問いかける。
 脳の“RAS”(網様体賦活系)が自動で答えを探し始めます。

2️⃣ 感情に注目する
 「それをしているとき、どんな気分か?」
 人は物ではなく、感情を求めて行動します。
 喜び・自由・感謝・安心――あなたの中で最も心が動くものが、使命の方向です。

3️⃣ 他者の視点を借りる
 8マスを信頼できる人に見せ、「真ん中に入る言葉は何だと思う?」と聞く。
 意外な一言が、本質を照らしてくれることがあります。

裏9マス

第5章 裏9マスで見つかるもの

実際に書いてみると、こんな言葉が出てきます。

  • 「人の安心を支えたい」

  • 「未来の世代に何かを残したい」

  • 「誰かの夢を応援したい」

  • 「場を整える人でありたい」

それは、肩書きや数字の目標ではなく、
あなたという存在の“在り方”そのものです。

裏9マスは、「何を得たいか」ではなく「何に命を使いたいか」を思い出すための曼荼羅です。


第6章 リーダーが裏9マスを使うとき

リーダーにとって、このツールの真価は「部下の9マスを見守る」ことにあります。

相手にテーマを与えるのではなく、
相手の中から湧き上がる“やりたいこと”を一緒に見つける。

「君は何をしている時が一番楽しい?」
「どんな瞬間に、自分らしいと感じる?」

この質問を投げかけるだけで、人は
“動かされる”のではなく“動き出す”ようになります。


まとめ:思考を止めると、本当の答えが出る。

裏9マスは、考えるツールではなく、“感じるための曼荼羅”です。

急いで答えを出そうとしないでください。
8つのマスを眺めながら、ただ「ぼーっと」してみる。

不思議なことに、その静けさの中で、あなたの使命が“自然に”浮かび上がってきます。

それは、「あなたの命を何に使うか」という、この人生で最も静かで、最も尊い問いなのです。


📘 次回予告

第16回は、「表9マス」を使って使命を現実に変える技法――
大谷翔平選手も実践した一般的に使われている”9マス曼荼羅”を解説します。



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