サイレントリーダーの経営戦略ノート(第6回)相手のタイプを理解する【無意識の3タイプ入門】
はじめに
「同じことを伝えたのに、なぜあの人はすぐ動いてくれるのに、別の人は反発するのだろう?」
リーダーなら誰もが一度は抱える疑問です。
ここで大切なのは、人は先天的に異なる“無意識の気質”を持っているということ。
つまり、相手の根っこにある無意識のタイプを理解せずに言葉を投げかけても、思った通りに伝わらないのは当然です。
世の中には「性格診断」「血液型占い」といった後天的に作られた“浅い分類”が数多くあります。
しかし、私が提唱しているエニアプロファイルは、後天的に身につけた性格ではなく、生まれ持った無意識の気質に焦点を当てるのが特徴です。
サイレントリーダーが大切にするのは、声を大きくすることではなく、無意識のタイプに響く対応をすることです。
無意識の3タイプとは?
人の反応には、大きく分けて3つの無意識タイプがあります。
これは実務で最も使いやすい入り口であり、後の「9タイプ」を理解するための基盤となります。
1. 楽観タイプ(行動型)
特徴:明るく前向き、可能性に目を向ける
口ぐせ:「なんとかなるよ」「大丈夫」
対応のポイント:未来の可能性を一緒に描く。「こうなったら面白いね」で動く
2. 合理タイプ(分析型)
特徴:効率を重視し、無駄を嫌う
口ぐせ:「結論から言ってください」「それは合理的ですか?」
対応のポイント:曖昧はNG。事実・根拠を整理して短く伝える
3. 反応タイプ(感情型)
特徴:感情に敏感で、共感を求める
口ぐせ:「それは嫌な気持ちになるね」「分かってほしい」
対応のポイント:まず共感。「そうだったんだね」「分かるよ」で安心して動ける
無意識タイプ理解の強み
ここで重要なのは、無意識タイプは見た目や表面的な行動と必ずしも一致しないという点です。
たとえば「一見すると合理タイプに見える上司」でも、根っこにある気質が反応タイプなら、合理的な説明よりも感情へのアプローチで心が動くことがあります。
エニアプロファイルの強みは、こうした 無意識の奥に届くアプローチ を可能にすることです。
今日からできる一歩
まずは、身近な人を思い浮かべてみてください。
「あの人は楽観型かな?合理型かな?反応型かな?」
ざっくりで構いません。
明日からの会話で、その人の無意識に響く一言を試してみてください。
楽観タイプには「ワクワクするね」
合理タイプには「要点は3つ」
反応タイプには「それ大変だったね」
ほんの一言で、相手の表情と行動が変わるはずです。
次回予告
次回から特別編として、さらに一歩進んだ「9タイプ分類(エニアプロファイル)」を解説していきます。
人の無意識の気質を9つに分け、それぞれに響く承認・叱責・動機づけのフレーズ集まで網羅した実践アプローチ術をお届けします。
