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青ブラ文学部 『嫌いな人にありがとう』

ずっとあなたが嫌いだった。
あなたの存在を疎ましく思ってた。
だってあなたはいつだって、私の願いを受け入れてくれた。
どんなワガママだって、ニコニコと笑って聞いてくれた。
おかげで私は、何にも出来ない大人になったよ。
あなたがいなくちゃ何にも出来ない、頼りない大人になったよ。

だけどね、そんな私を、支えてくれる人がいるの。
あなたの代わりなんかじゃない。
あなたのように、私をお姫様扱いしたりしない。
甘やかして、ご機嫌を取って、宥めすかしたりしない。
対等な一人の人間として接してくれるの。
だから私も、甘えたりなんかしない。
自分の力で、この世界を生きていく。
彼と一緒に。

不安だけどね。
宝物のように守ってくれるあなたがいなくなるのは。
でも、私にも宝物が出来たから。
今度は私が守る番。
私達が、この存在を守る。
あなたが私を守ってくれたように。
今までありがとう。
嫌いだけど、すごく感謝してる。

いつまでも元気でいてね。
私に嫌われたからって落ち込まないで。
きっと、私の大切な宝物があなたに会いに行くと思う。
あなたは甘やかして、どんなワガママも聞いてくれるんでしょうね。
あなたはそういう人だから。
ずっと一緒にいたから分かってる。

長い間、お世話になりました。
嫌いだったけど、あなたの娘で良かったと思ってるよ。
喧嘩ばかりだったけど、それだけ心配してくれていたことも伝わってる。
これからは、自分の体のことも考えて、ママと仲良く暮らしてね。
サヨナラじゃないけど、あなたのお姫様からは卒業します。
ホントにありがとう、お父さん。

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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