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アマノ文筆クラブ 『思いつかない』

何も、思いつかない。
「思いつかない」をお題にした物語が、何も思いつかない。
そんな時は、思いつかないことをネタにして、何とか綴り上げようと考える。
だけど、思いつかないんだから何も書けるわけがない。
困った。
ここまで書いちゃったからこのまま突っ走りたい。

たとえば、自分はどんな時に「思いつく」んだろう?
何かの光景を見て、「面白い」と思い、そこから空想を広げていく?
いや、日常の光景に、そんな面白いことは滅多に起こらない。
起こる人が羨ましい。アンテナの感度が違うのかな?
だから、何もないところから糸口を見いだそうとする。
とりあえず、書き始めて。
次の言葉を探す。
ボキャブラリーとの勝負だ。

いや、ボキャブラは、無い。
無いけど、何となく道筋は見えてきた。
思いつかない時の、自分の思考回路を暴く。
……なんてのには誰も興味がないだろうから、思いつかないながらに、このテーマでショートショートでも書いてみようか。

……と思い立って三時間。
まったく筆は進まない。
当たり前だ。思いついたら最初から書いてる。 
思いつかないから、思いつかないことをネタにしてるわけだし、糸口すら思いつかないんじゃ書きようがない。
一晩寝たら、何かが生まれるだろうか。
新しい自分に出会えるだろうか。

こんな風に、簡単には思いつかないことだからこそ、ふと思いついた時の喜びもひとしおなわけで、たまにはすんごいドンデン返しを描いてみたいなーなんて思ったりもする。
……まあ無理だが。
あんなのは、思いつきのはずがない。
きっと、神様が特別に与えてくれたご褒美なんだ。
日頃の行いのせいなのか、私にそんなものが配達される気配はない。
ないない尽くしだけど、結局書いてることは楽しい。

さて、一番思いつかなくて困っているのは、この駄文の終わらせ方だ。
何も浮かんでいない。終われない。終わらせたい。
勢いで書くからこんなことになる。
いつだってゴールは見えない。
とはいえ、そろそろこれを読んでくださっている奇特なあなたにも苛立ちが見え始める頃かと思うので、この辺で強制終了とする。

……プツン。

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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