アマノ文筆クラブ 『おてあげですね』
よく、笑いが降りてくる、なんてことを芸人さんが言うけど、物語が降りてくる、なんてこともままあるんじゃないかと思う。
こんなことが起きたら面白いな、そんでこーなって、あーなって、結果最後にはこんな風になっちゃって。
イイ感じで筆が進む。ゾーンに入り込む。
……まあ、そんな日ばかりじゃない。
何も浮かばない日、どーやって書いてたんだっけ?ってな日も少なからずある。
まさに「おてあげですね」の境地。
そもそもが、自分が楽しくなるために書いてるので、書いてて楽しくないんなら書いてる意味がない。
苦悩して生み出すものでないことも確かだろう。
だから、今日は書かないことにする。
と、自分に言い聞かせて、筆を置くことにしよう。
筆を置いて、いつもの生活に身を置く。
電車に乗って仕事に向かい、自分に与えられた仕事をひ とつひとつ片付けて、仕事明け、肌寒い師走の街を帰路につく。
ああ、オレンジ色の夕焼けだ。綺麗だな。
駅前にはたくさんの人達。
皆がそれぞれの一日を終えようとしている。
嬉しかったこと、苦しかったこと、それでも頑張ったこと。
すべてが自分だけの物語。
文字に変えることは出来なくても、起承転結なんかなくても、ここにまた、いくつもの物語が紡ぎ出される。
そこに色付けをして、想像しうるイイ感じのエンディングを繋ぎ合わせたら。
まだまだ、全面降伏には早い。
おてあげ状態でも、諸手を挙げてすべてを受け入れよう。
気付けばまた、自分の描きたい物語が見えてくる。
慌てずに、その時を待とう。
モノを書くことを、いつまでも楽しめるように。
こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。
