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3つのお題に空想のひらめきを 『海のポスト』

誰かとのお別れの後、その誰かに想いを届けてくれる、海のポスト。
一生懸命、探した。
どうしても届けたい想いがあったから。
伝えないまま、お別れを迎えてしまったから。

日が落ちて、波打ち際に、昼の間はまるで見えなかったポストが立っていた。
支柱の部分は波に洗われている。
こんなところにあったんだ。
噂は本当だった。
私は、たくさん書き留めた一通の手紙を投函する。

君と過ごした日々、楽しかったよ。
君がたくさんの幸せを与えてくれた。
言葉が通じなくても、きっと分かり合えてたと思うんだ。
天気のイイ日には、陽のあたる場所で日なたぼっこ。
君は丸くなって、私も丸くなって。
君を包むように。温かく、柔らかく。

甘えんぼの君は、夜も私の懐で丸くなって。
いつまでも、一緒に朝を迎えられると思っていた。
美味しい朝ご飯を食べて、元気に家の中を走り回って。
その姿をずっと忘れない。
こんなにも、幸せな思い出を残してくれた君に。

伝えたい想いは、「ありがとう」
君には言えずじまいだった。
伝えれば、きっと君は受け止めてくれたのに。
ちゃんと言えなかった言葉をしたためて、海のポストに願いを込めて。

数日後、返事が届いたよ。
「僕の方こそ、ありがとう」って。

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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