風まかせ文芸部 『重なり』
この場所には、たくさんの歴史が重なり合っている。
まるで獣のように四つん這いで生きていた人類が、いつしか二本の足で立つようになり、欲しいと思うものを欲望のままに追い求め、手に入れたそれを味わったり弄んだり破壊したり。
他人との交流や動物との接触も経験し、少しずつ脳が進化してゆく。
あるいは、成長と言ってもいい。
物事を学び、生きる糧を得て、コミュニティの中に幸せへと繋がる光を見いだして。
その過程を、すべて記録したこの場所。
我が娘の成長記録を綴ったアルバム。
そこには、いくつもの宝物のような日々が重なり合っている。
まるで、幸せのミルフィーユのように。
