せりふ三題噺 トイレの神様
■セリフ
「あれ?亀?」
■三題
・観覧車
・靴下
・マシュマロ
「えっ?あれ?亀?何故?」
トイレのフタを上げたら中にいた亀と目が合った。
ここに亀? 自分が産んだ?
風邪なのか花粉症なのか二日酔いなのか…
モヤのかかった頭で考えた。
この亀は…、友人から預かったものである。
きちんと水槽に入れておいた、間違いない。
水槽にいないのだから脱走してトイレにいたってことなんだな。
野良亀とか迷子になって半年して帰ってきたなんて話も聞いたことはあるが…。
とりあえず水槽に戻す!
どうやらエアポンプで回る観覧車のような回し車を踏み台にして外に出たらしい。
水滴を辿ると経路が判明した。
履き古した靴下を洗ってウェスにしておいたものであちこちを拭いた。
ついでだからトイレもキレイに掃除した。
なんだか驚かされて腹立たしいやら、恥ずかしいやらあちこちキレイになったのが怪我の功名やらで複雑な気分。
靴下ウェスを丸めてゴミ箱にダンクすることで気持ちに区切りをつけた。
水槽でエビと一緒にゆったりと泳ぎ、陸地にしてある場所へ移り餌を食む亀。
何事もなかったかのような振る舞い。
なんか慌てたのがアホらしくなった。
ついでだしな…、
沢山あった靴下ウェスであちこち掃除を始めた。
普段から掃除はしているが、棚の上や家具の隙間、カーテンレール、冷蔵庫の取手や下回り、
見えにくいところや隙間を念入りに。
やり始めると時間は早い。
亀の時間って案外流れるのが早いのかもな…
そんな感じにも思いながら続けた。
玄関のチャイムが鳴り、亀の飼主が引取に来た。
「お待たせ〜、マシュマロちゃん、帰ってきたよー!」
亀は硬い、だから柔らかい名前をつけるのだそうだ。
フワフワのハムスターを飼ってた時はダイちゃんだった。
超合金のダイキャストからだそうで。
まあ、ネーミングセンスに口は出すまい。
「お世話ありがとうねー!ハイこれ、お土産の洗剤!探したよー!」
頼んでいたものだ、海外製で手に入りにくいが汚れがよく落ちるそうだ、ありがたい!
「ところでさぁ、なんか部屋がいつもよりえらくキレイな気がするんだけど…」
「細部に亀は宿るって言うでしょ?」
「神だよね、何かあった?」
「いえ、そう言えばトイレの亀様って歌もあったよねえ。」
「それも神だよ、トイレにスッポンはあるだろうけどさ。」
落ちが肝心な洗剤とスッポンの話が出たところでサゲとさせていただきます。
バカバカしいお話でございました🙇
いいなと思ったら応援しよう!
天井裏から愛をこめて!
ナイタラダメヨ
(元ネタはアンジーです、知らない方すみません…。)