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ねことわたくし

飼っているねこは、メス、3.5キロ、2歳、保護猫団体から4ヶ月の時に譲り受けた。
性格はたいそう甘えん坊で人間が大好き。初めて家に来た友人の膝に乗るくらい、二足歩行の長い生き物である人間が大好きだ。
中でも、私のことが大好きだ。

夜、私がベッドに横になると、ねこは腕枕されにくる。私の脇や二の腕をフンゴロフンゴロ喉を鳴らしながら揉み、どっさと体を私に預けて、そのまま朝まで一緒に寝る。

私がねこの近くに居ないと呼びに来る。
私をひなたのある窓辺まで連れてきて撫でてほしいとお腹を出してコロコロ転がる。
私が座っているとねこは何かを言いながらやってきて、膝の上に乗る。
私が呼ぶと、返事をする。
抱きしめると、ゴロゴロと喉を鳴らす。
目を合わせると、目をキューっと細めて喉を鳴らす。
私がトイレに立つと扉の前まで追いかけてきて、早く出てきてほしいと鳴く。

おもちゃを投げると私のところまで持ってくる。持っていけば撫でてくれるしもう一度投げてくれると信じて疑っていないから。

ねこは、私を騙さないし、裏切らないし、嘘をつかない。
どこまでもまっすぐに私を愛して信じている。それを直球で表現する。
ねこの瞳は鏡のようだ。私が彼女を愛した分、そのまま返してくる。

ねこは今年の夏に突然体調を崩した。
下痢と嘔吐が止まらなくなり、ご飯も食べず水も飲まなくなった。すぐに大きい病院に連れていくことになった。
このまま寝たら朝には亡くなっているんじゃないかと思って、その前夜は一晩中起きてそばにいることにした。ねこは弱ってうずくまり、動くこともままならないようだった。
私はねこの隣に座り込んで、痩せて少し骨ばった背中を夜通し撫で続けた。

深夜、私はトイレに立った。ねこは動かずじっとしていた。
ところが私がトイレから出ると、ねこはトイレの前に移動してきていた。出てきた私を見て何か言った。
動くのもままならないほどしんどいのに、私を追って歩いてきたのだ。いつもそうしているように。
その時私はねこが体調を崩してから初めて大泣きした。うずくまるねこを泣きながら撫でた。

幸いねこはすっかり良くなり、今では以前の倍以上のご飯を食べ(それでも規定量である。以前は少食すぎた)、いいうんちをモリモリとして、駆け回り、よく甘えている。

しかし、あの夜のことは忘れられない。いつかねこがいなくなる時、私は耐えられる気がしない。その恐怖に怯えない日はない。
ねこが永遠に生きてくれればいいのにと思う。
ただ、ねこが生きていてよかったと最期に思えるように看取ることも、二足歩行の長い生き物の務めなのだろうとも思う。

どうか、ねこの一生が、これ以上何も悲しいことや苦しいことが起こらず、喜びと愛に溢れたものであってほしい。

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