元カレクラブ 2話 【創作大賞2024 漫画原作部門】
小室「ようこそ元カレの会へ。私が会長の小室だ」
祐介「はあ・・・あなたですか?ぼくにへんなの送ったのは。」
小室「そうだ」
祐介「なんなんですか元カレの会って」
小室「水無月伊織と一度付き合った男たちで構成された組織だ。ここにいるメンバー全員元カレなんだよ。」
祐介M「元カレであつまってこんなとこ借りてなにしてんの
だよきもちわりぃ」
小室「うわおまえらきもちわりいみたいな顔したな。」
祐介M「バレてる」
祐介「っていうかなんで付き合ってるって知ってるんですか。」
小室「ここの活動は主に2つある。ひとつは水無月伊織を監視し、変な男につきまとわれないように妨害すること。」
祐介「えっ監視・・・妨害・・・?」
小室「ちょっとついてきたまえ」
○モニタールーム
複数のモニターでいろんな角度の水無月伊織が授業を受けている姿が映し出されている。
他のモニターでは過去の伊織の映像も流れている。
祐介M「うわあひくわ…」
小室「ここでは水無月伊織がいまどこでなにをしているか監視できるようになっている。24時間監視体制をひいており、どんなトラブルや情報にも素早く対応する。彼女のことはいつもだれかが見張ってるんだよ。これで君のことをしったわけ。」
祐介「なるほど・・・っていや超犯罪じゃないっすか」
小室「いやいや物騒なこと言わないでくれよ。愛ゆえの監視だよ。」
祐介M「まじでやべーやつだよこいつ。」
祐介「ってかなんでそんなずっととっていられるんですか?」
小室「いろんなとこの監視カメラをハッキングしてうつし、また景色にとけこむ軍事用につかわれているインビジブルドローンをつかって撮影している。」
祐介「なんでそんなのもってるんですか」
小室「俺が作った」
祐介「すごいですね・・・っていうかすごい技術持ってるのになんでそんなくだらないことに」
小室「くだらないとかいうな。この技術を使うにはふさわしいじゃないか。」
祐介「あっなんかたまになんかあたったきがするけどそれか」
小室「それにしても君は有名なんだよ」
祐介「え?」
小室「あんなに早く分かれるとはおもわなかったよ。
一番はやく別れた人間として最速保持者だよ時間にして、58秒。一分を下回るとは」
小室は大笑いをして周りの人間もそれにつられて笑っている。
祐介「帰ります。」
扉に向かって歩いたら止められた。
小室「まてまてここにはいるといい特典があるんだぞ。」
祐介「特典?」
小室「そう。さっきここでの活動は2つるといったろ。そのもうひとつは復縁活動だ。ここには水無月伊織のありとあらゆる情報がプールされている。どんなものが好きでどんなことが嫌いで、水無月伊織のすべての情報、会員ならそれを常に閲覧可能だ。」
祐介「いやでも俺は振られたんで・・・」
小室「ふられたら終わりだと思っているのか。本当に素人だな」
祐介「いやふられたらおわりでしょ・・・」
小室「復縁に成功したやつら、おれのだけじゃなくて過去付き合ってきたやつらがボロボロになりながら手に入れた情報が手に入るんだ。悪くないだろ?」
祐介「たしかに・・・・・」
小室「ただし付き合おうとするするなら元カレ会皆で全力でつぶしにかかるがな。」
祐介「えっ・・・」
小室「振られる前に奇妙なことがあったろ?君じゃない声が聞こえるとか」
祐介「あっ・・・!」
小室「あれは我々の妨害工作なんだよ。さっきいった超小型ドローンに変声機を搭載していてね。君の声のサンプルをもとにいろんなことを喋らせられる。」
祐介の声に似たもの「こんな風にね」
近くにドローンがとんでいた。
小室「こいつがしゃべっていたわけだ」
祐介「うわ・・・・」
小室「でもあんなにうまくなるとは思わなかったよ。ほんとわらってしまう。いいビンタだったなあ。はっはっは」
祐介「なんなんだよまじで・・・・最悪だよこの人」
小室「そしてこれの実行犯は君のよく知るひとだけどね。」
祐介「えっ?」
小室「おーいでてきたらー?」
奥から出てきたのは北野だった。
祐介「えっ・・・北野?」
北野「すまんな。」
祐介「えっおまえここにいるってことは・・・」
北野「俺も付き合ってた。っていうかお前の前が俺」
祐介「はー!?なんだ相談乗ってた元カレの話おまえかよ・・・すましてたくせに付き合ってたんかい!ってかおまえやめとけとか何気に止めてきたときもあったじゃねーかよ」
北野「あれは俺の個人の妨害」
祐介「うわー人ってこえーよなんやねんほんま」
北野「すまん。」
小室「まあそういうことだからとりあえず祐介くん、きみも元カレの会の一員だからね。あとうちの会員はランク付けされている。」
祐介「ランク付け?」
小室「復縁回数と付き合った期間のでその人のランクが決まるんだ。S、A、などといったランクが用意されていてそれに応じて扱いがちがうんだ。Sは15回以上復縁しているAは10回、Aは5回と評価されていく。別れた状況などでも加算ポイントだ
いまのところ15回以上復縁していて、付き合った期間は最高11時間。別れる時に100枚以上の愛を綴った手紙を2ヶ月送り続けてドン引きされるという偉業を達しており圧倒的な地位を築き会長の座に君臨している」
祐介「きめえ・・・・」
小室「おいやめろ」
そういって隣にたっている目つきの悪い男を小室が指をさす
小室「そしてこいつが副会長の黒崎だ。こいつは10回以上復縁している。付き合った最長期間は6時間。そして伊織とこいつのラブストーリー漫画を自主連載し連載100回目を達成してそれを伊織に見せめちゃくちゃどんびきされていたという逸話を残しAランクに位置付け副会長となっている」
黒崎「よろしくな」
祐介「ベクトル違うけどこの人もやばい。」
小室「そのノートあるぞ見てみろ」
祐介「うわ!先生にお便りを出そうとか自分で書いてるしあおりも毎回書いてある。人気投票も・・・」
黒崎「やめろ!みせるな!」
祐介「なんなんだよこの人ら・・・」
小室「そう、ここでちょっとイレギュラーがおきてね」
祐介「イレギュラー?」
小室「一分以内という最短記録をたたき出した人間が出てきたので新しくランクに幻っていうのをつくっておかないとおもってね」
小室はこらえきれず笑い始めた。
祐介は腹が立ち
祐介「こんな足の引っ張り合いしてるうじうじしたとこなんてはいりたくないっすよ俺は帰ります。」
小室「あっまってくれ」
祐介は飛び出して外に出る。
後ろからなにかいわれていたがきにせずに祐介はそのまま授業へ向かう。
○小教室 昼
祐介が一人で座っていると北野がやってきて隣に座る。
北野「なあ、うちはいれって。」
北野が説得してくる。
祐介「なんではいらなきゃいけねえんだよっていうかなんでおまえはいってんだよ」
北野「いや俺も最初はえっておもったけどやっぱ小室さんすげぇんだぜまじで。伊織のことで落ちこんで2年大学いかなかったけどそっから立ち直って復縁も成功したりしてあそこまでになったんだぞすごくないか?」
祐介「全然たちなおってねーよ。むしろこじらせ全開じゃねーか。もうなおんねーよあの病気」
北野「まてまて、すごいんだって、普通の人はあんなふうにならねーって」
祐介「たしかに普通の人はあんなふうにならねえな」
北野「だろ!」
祐介「嫌味でいったんだけどな。っていうかなんでおまえが肩入れするのかわからん。」
北野「だって小室さんすげぇし復縁してえし」
祐介「復縁するなら小室さんと戦わなきゃいけねえじゃん」
北野「その時はやるけどさ、小室さんのもとでおれははたらきてえんだ」
祐介「おまえのキャラがよくわかんねえ。なんか変な宗教に入ったみたいだ。おまえしばらくしたら後悔するぞ黒歴史だこんなもん」
祐介は教室から出ていく。
○部室棟・夕方
授業が終わり部室棟へ祐介は入っていく。
サークルの部屋の前に行くと部屋の中から笑い声が聞こえる。金田がなにかしゃべっている。
金田「まじあんな高く売れるとはおもわなかったわ。」
部員「いくらでうれたん?」
金田「4万。ゲームソフトでだぜ?やばいよ」
部員「すげぇな超人気だもんな」
金田「祐介より俺にもらわれたほうが絶対よかったよ」
祐介M「あいつかよ・・・ふざけやがってくそ・・・もう部活やめよこんなとこいられねぇ」
足早に部室棟を出ていく。
○小次郎大学校門前
祐介は校門からでていこうとすると北野がやってくる。
祐介「はいらねえぞ」
北野「まだなにもいってないじゃん。」
祐介「それ以外ないだろ」
北野「いや普通に飲みに行こうと思って。」
祐介「飲み?」
北野「そう、普通に。」
祐介「まあそれならいいけど。ちょっとだけだぞ」
○飲み屋
祐介「ふられるしへんなやつに絡まれるしいろんなことおこりすぎて嫌になる」
北野「かわいそうになあ・・・」
祐介「おめえも加担してんじゃねーか!」
北野「すまんな」
祐介「あーもういい。とりあえずトイレ行く」
北野「うい。きをつけていけよー」
○飲み屋廊下
廊下を歩いているとだれかにぶつかる
祐介「あっすいませ・・・」
その相手は伊織だった。
一気に酔いが覚め、祐介は気まずそうにしていると
伊織「あー祐介くんだあー」
伊織はかなり深酒しているようでこないだのことなど忘れるほど泥酔して
ご機嫌だった。
伊織は祐介に抱きついてくる。
体が密着し、上目遣いで祐介を見る。
伊織「こないだは・・・ひどいこといってごめんね」
さらに密着度が増す。
祐介「いや・・・その・・」
伊織「でも急に襲ってくるのはだめだよ・・・?怖いもん」
その目は潤んでいて男の心を掴むにはあまりにも十分すぎた。
祐介M「嬉しい…けどどうせまた・・・・」
祐介は伊織を振り解く。
祐介「もうかえるからごめん!」
祐介はその場を離れる。
北野のもとへ戻る祐介
祐介「すまん急用思い出したかえる」
北野「えっまじかよ」
祐介は金を置いて足早に立ち去る
出口付近で見覚えのある人が見かける。
祐介「金田・・・・?」
