花壇の誓い (エッセイ)
風薫る5月である。 爽やかな季節である、
にもかかわらず、 私は 連休前に
軽いかぜ?をひいた。 最近は、
家族のことなどで気疲れして、
心身(特に頭?)がパンクしたようである。
私は昔から、(子どもの頃から)
「ちょっと変わってるね」と、同世代の友人
から言われ続けていた。
ちなみに、学校の先生がいつも通信簿に
書いていた、人物評は
「いつも真面目です」(これだけ!)
つまり、大人から見える私は、
どこにでもいる、普通で、変わった(イレギュラー)ことはしない生徒だった、ということだ。 そう私は、大人の前では、無意識に
若干[良い子]のフリをしていたらしい。
(大人に、逆らって得することはない)
しかし、それは表向き。
私はいつも、周りの大人(親、学校の先生、その他)を観察していた。 その言動に納得がいかなくても、反論はしなかった。
しかし、[絶対、これはちがう。けど、子どもの言うことなど、聞く耳持たないにちがいない。だから聞くフリだけして、いつか、
私が大人になって、正義の反論(意見)を
伝えよう] と思っていた。
そう、実に生意気な子どもだったのが
本音の私だった。
だから、同世代のクラスメートには、
本音を言うことが、多かった。
今よりずっと、話していた。
男子とも、口ゲンカする。
(口ゲンカは、勝ったり負けたり半々)
実は、本名も少し変わっている。生まれた時に、母が字を決め、父が音(読み方)を決めた。この名前のせいで、男子からからかわれ、逆に女子には変わってるので?
覚えやすくて面白いと言われてきた。
小学生の頃、同じクラスの友人A(女子)に
電話をかけると、Aのお父さんは、
Aと電話で話す会話を聴いていていたらしく、「おまえは、男の子と話してるのか❗️」
と、若干?怒りながらAに聞いたらしい。
「ちがうよ。(男子みたいな名前だけど)
女の子だよ❗️」と、すぐに返事したらしい。
翌日、笑いながらその話を私は、Aから聞かされた。冗談みたいな、ホントの話である。
その友人A は、クラスで全科目トップの成績だった。(体育も家庭科も) もはや、
天下無敵?である。しかし、その成績を
自慢したりはしない。いつも、淡々としていて、学級委員になるようなタイプだった。
国語と社会科以外は、平均点で、実は生意気な子どもだった私と、なぜか仲良くなった。
それはなぜ?か。
それは、2人とも本好きだったからだ。
Aは、「赤毛のアン」が大好きだった。
こども向けの児童書でなく、大人向けの
完訳版「赤毛のアン」をAは読んでいた。
「赤毛のアン」は、実はシリーズが何冊もある大長編だ。Aは、小6でそれを読破していった。 片や、私が読んでいたのは、
大人向けの「15少年漂流記」である。
(Aを見習い、大人向けの本に挑戦した)
しかし、私は一冊読み終えるのに、すごく
日にちがかかった。(当たり前だが、字は小さい。ふりがなも、あまりない。挿絵も、ほとんどない) しかし、少年たちの詳しい描写には、心が跳ねて踊った記憶がある。
その頃に、テレビアニメ「赤毛のアン」が放送されていた。(高畑勲、宮崎駿制作)
Aと私は、毎週見て、感想を話していた。
そして、「赤毛のアン」の中に出てきた、
[アン]と[ダイアナ]の親友の誓いの場面に魅せられ、「私たちもやろう!」と言うことになった。
学校のそばに、きれいな小川はなかったので、(周辺は、普通の住宅街)学校の裏庭に
あった小さい花壇の端と端で、お互いに向き合って、両手をつなぎ、「私たちは、どんなときも、いつまでも、一番の親友であり、
心の友であることを誓います」
と、永遠?の友情の誓いをした。
中学に入学して、初夏の頃に、Aは遠い街へ
引っ越していった。私は、引っ越しの前日に
Aの家へお別れの挨拶に出かけた。
「元気でね。また、いつか会おうね❗️」と、お互いに姿が小さくなっても、手を降った。
(若干、大げさ?だった)
Aは大人になり、「赤毛のアン」と同じ、
学校の先生になった。
そして、関西弁を話すギルバートみたいな?人と、結婚した。
じゃあ、私はダイアナ?なのか。
もちろん、ちがう。確かに、母は可愛い服を良く、昔は買ってくれた。しかし、私が好きで着ていたのは、デニムのパンツだ。
そう「15少年漂流記」の少年たちのように。
私はAにとって、もしかすると、
少年みたいな、変わったダイアナだったのかと、想う。ダイアナ=お嬢様でない、変わった女の子(少年風)だった私を、そのまま
友人として、いてくれたAは、私にとって
やはり「赤毛のアン」(赤毛じゃないが)
だった。
優しく、勇気があり、少し天然?で、
優秀なアンそのもの、ようなAに
こどもの頃に出会えたことに 感謝している。
またいつか、再会することを願って。
少年は、アンに会いたいなあと想う。
では、最後に聴いてください。
私が、一番「友情」を感じる歌を。
見えているものを 見落として
望遠鏡を また 担いで
静寂と 暗闇の 帰り道を 駆け抜けた
そうして 知った 痛みが
未だに 僕を 支えている
もう一度 君に 会おうとして
望遠鏡を また 担いで
フミキリまで 駆けてくよ
はじめようか 天体観測
2分後に 君が 来なくとも
「イマ」 という ほうき 星
君 と 二人 追いかけて いる
(BUMP OF CHICKEN 🎵天体観測)
