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ルイボス膀胱暴行事件 【エッセイ】

睡眠の質という曖昧な言葉に踊らされる38歳の僕。
睡眠の質の為なら、僕はなんでも差し出そうではないか。

そんな意気込みで 僕は睡眠の質を高める為、読書を重ね実践していく。
そしてどうやら寝始めの90分が重要らしいという所に行き着く。
ここでその睡眠の質とやらが左右されるのだと。

しかし、睡眠の質という曖昧な概念を その存在をありありと感じる事は難しい。
本当にそこにいるのかい?それとも人間の勝手な妄想なのかい?
ねぇ、睡眠の質くん。
いたら返事をして、僕の行動の是非を判断しておくれよ。

でないと僕は安心して眠ることができない。
睡眠の質に追いかけられる悪夢を見ることになってしまう。

ってな感じで睡眠の質ってヤツはやっかいで、その存在や本質は曖昧模糊としていて掴みどころがない。
これはどこか恋心と似ている気がする。
確かにココにあるのにそれを証明する事は難しい…

え?
おっさんの恋心は確かに興味深いけど、タイトルの「ルイボス膀胱暴行事件」について聞きたいって?

うーむ。
では、おっさんの恋心エッセイはまたの機会にとっておこうか。

さて、ようやく本題の「ルイボス膀胱膀胱事件」について語ろうと思う。
まぁここまで前置きが長いという事は 本題が薄いという事実を如実に物語ってはいるのだが、是非最後まで読んであなたの膀胱を守って欲しいと願う。

冒頭でも述べた通り僕は健康の為に睡眠について読書を重ねていた。
色んな情報が僕になだれ込んでくる。
その中で 自分に関係がありそうで実践できそうなモノをピックアップしていく。

そこで僕の目に止まったのが
「カフェインの摂取は寝る10時間前までにした方が良い」というモノだった。

僕はコーヒーが大好きで寝る直前にも飲用するカフェインジャンキーだった。
寝る前に読書をしながら飲むコーヒーは格別だ。

しかし僕は睡眠の質の為ならなんでも差し出すと誓った身。
寝る前のコーヒーは我慢する他ない。

でも何か飲みたい。
読書のお供に何か飲みたい。
麦茶はイヤ。

そこでノンカフェイン飲料を探した。
そしてすぐに見つけたよ。

そう「ルイボスティー」だ。
アフリカの一部の地域でしか栽培ができないレアなハーブティーだ。

な、なんておしゃれなんだ…まさに爽やかな僕にうってつけじゃないか…。

この爽やかのお供 ルイボスさんは抗酸化作用や美肌効果など様々な恩恵があるのにノンカフェインという、まさに今の僕にピッタリの飲み物だったのだ。

すぐに茶葉を購入。

こうして午前中はコーヒー、午後はルイボスティーという生活が始まった。
カフェインジャンキーの僕は、コーヒーから離れることができるんだろうか…と一抹の不安はあったが、拍子抜けする程苦痛なくルイボスティーに移行することができた。
独特な香りがするが、慣れると美味しい。

しかし、しかしだ。

うまい話には裏があったのだ。
ルイボスティーにはミネラルが豊富であるというポジティブな側面があるのだが、それが反転し突如として僕に牙を向いた。
カリウムというミネラルが含まれているのだが、コイツには強力な利尿作用があるらしい。

そしてこの利尿作用が寝始めの90分を攻撃する!
僕の膀胱は人体に有益なはずの寝始め90分よりも排尿を優先しようとする!
おのれ反逆か。
膀胱の分際でご主人の健康を害するというのか。
おまえは黙って限界まで尿を貯めていればいいんだ。

膀胱「はい。ご主人はそうおっしゃいますがね、こっちの労働環境が悪化したのは明らかにご主人のせいだと抗議したいと思います。ガバガバとルイボスティーを飲むから、こっちはルイボスの旦那に暴力を振るわれているんですから」

ぐぬぬ。

おのれルイボス、おのれ膀胱…
わかったよ。
寝る前のルイボスティーを控えればいいんだろ。

ちくしょー。
世の中うまくいかないもんだぜ…。

これが「ルイボス膀胱暴行事件」の全容だ。

と、いうことで睡眠の質を高める為に、カフェインを控えようとしたら利尿作用で余計に睡眠の質が落ちたという一行で終わるお話を千文字以上に膨らませ、お届けいたしました。

あなたの膀胱を守る一助になればと思って。

ではまた。





次回予告(ウソ)
「睡眠の質は自己満足説」
の巻き。


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