しょんぼりパパ

夫さんの大事な人がこの世界からいなくなるかもしれない
そんなとき
できることは限られている
いつものように
あたたまいおいしいご飯をつくり
ぎゅと抱きしめ
ふつうにしていることだ
何の根拠もない「大丈夫」は彼の負担かもと思いつつ
ここに描いて心にしまう
夫さんのしょんぼりを誰にも埋められない
その人にしか埋められない心の場所がある
いのちがどう動きどうなるかわからなくて
みんなただ見てるだけしかできないね
もしくは
ヒゲのぬいた後の柔らかな肌を
触ってあげることだけだ
それだけだ
