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mio_dream_diary
梅干しには季節が詰まっている
青い梅が、ころころと丸くふくらんできた。
よそのお宅の梅の木にその様子を見て、勝手に季節を感じる。
使い道がいろいろあるのが、梅のうれしいところ。
梅酒も梅ジュースもいいけれど、私は梅干しづくりの風景が好きだ。
梅雨のじめじめした薄暗い部屋で、静かに梅を漬ける時間。
そして梅雨が明ける頃、今度は強い日差しの下へ。じりじりとした夏空、入道雲、ざるの上にころころ並ぶ梅。
あのコントラストがたまらない。
湿った季節の手仕事と、真夏の光。
梅干しには、日本の季節そのものが詰まっている気がする。
梅は昔から健康によい食べものとして親しまれてきた。疲労回復、食欲不振の時、暑い季節の体調管理。暮らしの知恵として、長く食卓に残ってきたものなのだと思う。
梅を見ると思い出す光景がある。
娘が1歳だった頃のこと。よちよち歩きながら、地面に落ちているたくさんの梅を見つけて、
「あた!」 「あったっっ!!」
と、次々と何度も指をさしていた。
目も口もまん丸くして。
まるで特別な宝物を見つけたみたいに。
あの時の顔が忘れられない。
世界の美しさを見つけた時の顔だった。
