憂鬱をバカバカしさで乗り越える「マスクを外せない理由」
「むみもの毎日がゆるい吉日」134日目
日々、ままならないことが山積みです。
気がかりなことや思うように進まないことがあると、
朝起きたときから憂鬱との戦いになります。
いつの間にか眉間にシワが寄り、口角も下がりがち。
「いかんいかん、せめて表情だけでも」と眉間のシワを伸ばすように、こめかみに力を入れて眉山を上げる感じで目を開きます。
そして、口角を上げて、ニッと笑うような口元に。
この顔が、自分でも怖い。
表情は変えても、目の奥は憂鬱で満ちています。
それでも、憂鬱が憂鬱なままの顔をしていても余計に憂鬱なので、笑顔っぽい顔でいるほうがまだマシ。
憂鬱を立て直せないときは、さらに表情を大袈裟にしていきます。「眉間からビーム出す」くらいの気持ちで眉尻を上げ、笑っているような三日月の目を作り、それに合わせて、前歯を出してアハハと爆笑しているときの口元にします。もう、オバケ。
その顔で、黙々と朝の支度を進めていきます。
コロナ禍のマスク生活がすっかり習慣化していて、外出時や職場でも基本的にマスクをしています。
口元の表情が分からないので、マスクは便利。
無言で作業しているときも、前歯出しの笑顔。業務電話の最中も、真剣な話をしながら眉間からビーム。
小さな声で伝わる距離で話すときも、無駄に口を大きく空けたり閉じたり。顎関節症には注意です。
これ、おかしな表情にだんだん気を取られて、憂鬱が薄まっていくから不思議です。
どうにもならないことは、どんな顔をしていようと、どうにもならないのです。少しでもバカバカしく向き合っていけば、心の中に積もるものも変わっていくのではないか、という淡い期待もあります。
どうにもならない場面で、どうにもならないことを話しながら、どこまでバカらしい表情でいられるか。マスクに隠して変な挑戦をすることもあります。
限界まで前歯を出し、頬骨を上げて、さらに眉間を開いて目元で笑う。真顔で口を膨らませ、今や昔のアヒル口、ひょっとこ口とバリエーションを広げます。
顔の動きでマスクが上下しないように、舟形の立体マスクを愛用しています。ストックも欠かしません。
今では、おかしな笑顔がすっかり習慣化してしまったので、マスクをしていないときには注意しなければなりません。
ものすごく不自然な満面の笑顔で道を歩いていることもあり、ハッとして無の顔に戻ります。
そして、口角を上げすぎるのか、いつの間にか法令線が深くなってきたような気がしています。
美容目的の表情筋エクササイズも話題のようですが、私の場合は、自分のご機嫌取りが優先事項。
困り顔で過ごすより、法令線くっきりの笑う老け顔を選びたいかな。
もともと、物事を真に受けやすく、気が重くなりがちな性分です。難しい状況を乗り越えていくときに、この無理矢理な笑顔が、かなり助けになっているのです。
令和8年2月19日
