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AI社会の未来予想(AIの普及によって十数年以内に起きる事)

「未来予想」と書いているが、この小論を練っている最中に、「予想」だった事がどんどん「現実」で起き出した為、もはやこれは「現在進行形で起きている事」である。(この小論の著作権は放棄しています)

1.五大娯楽産業の崩壊

AIの普及により、以下五つの産業が必ず崩壊する。

①出版産業の崩壊

作家が書き、出版社が売り、読者が買う時代は終わり、
読者が好みの本をAIに無料で書かせる時代に。
おそらく以下のようなphase(フェーズ)をたどる。

phase 1:
真っ先に、短編・詩集、短編小説家、詩人がAIに駆逐される。
(既にAIは、完璧に短編と詩を創作可能な状態である)

phase 2:
既刊の名作をAIに読み込ませ、以下のようなケースが流行する。

例 1)名著『レミゼラブル』をコメディーやホラーに書き換える。
例 2)吉川英治の名著『宮本武蔵』を読み込ませ、作風はそのままで、武蔵のライバルを主人公にした『佐々木小次郎』を書かせる。
例 3)一巻目だけ購入し、続編をAIに書かせる。
例 4)未完作品をAIに完結まで書かせる。
例 5)難しい学術書を自身の読解レベルに合わせた内容に書き直させる。
例 6)バッドエンドをハッピーエンドに、登場人物の性別を反対に、脇役を主人公にと、一つの作品を好きに書き換えさせて、ベースとなる本一冊だけで延々と楽しむようになる。
例 7)本を買っても、読む前に、まず自分向けにAIに手直しさせる事が普通になる。

phase 3:
作家AIがリリース。プロットとストーリーを指定し、読者の趣向を学習させるだけで、好みの本を作成できるようになる。
学術論文もテーマを入力するだけで、最新データに基づいて作成。読者の希望に応じて、平易な文章体、漫画風、コメディー小説風など、好きなタイプの本を生成可能に。

phase 4:
AIで生成された作品は、国よっては著作権で保護されない為
(参考 「AIが作った芸術作品に著作権はない」とアメリカ著作権局がAIの著作権を否定 )、
phase1〜3で作られた作品は無料でシェアされ、より高品質の本を生成する為の素材として活用される。

phase 5:
作家、脚本家、ライター、出版社、その関連業(書店や物流)は不要となり、彼らは「昔、AIの文章素材を作っていた人たち」と呼ばれるようになる。

①出版産業(漫画産業)の崩壊

同じ出版物でも、漫画に関しては以下のphaseを踏む。

phase 1:
アシスタントが不要に。連載か終了した作家は、漫画関連で食い繋ぐ術を失い転職を余儀なくされる。漫画背景師として名高い佐藤敦弘氏は自殺する。
phase 2〜5まで、前述と同じ道をたどる。

②音楽産業の崩壊

作詞家か作詞し、作曲家が作曲し、音楽家が奏で、歌手が歌い、音楽プロダクションが編集販売し、聴衆か買う時代は終わり、
聴者が好みの音楽を無料でAIに作らせる時代に変わる。

phase 1:
効果音、作業用BGM、簡単な挿入歌、店の呼び込み音楽などは全てAI製に。

phase 2:
既存の曲、歌詞、歌声を読み込ませ、以下のように自由に作り変える事が流行り出す。

例 1)ベートーヴェンの『運命』をデスメタルに作り変える。
例 2)演歌『王将』の題材をチェスに。歌詞の作風を武田鉄矢風に。曲をジャズ風に変更。
例 3)TUBEの夏の歌詞を全て冬の歌詞へ書き換え、曲も冬風に作り変える。
例 4)一曲目だけ購入し、二曲目以降をAIに作らせる。
例 5)歌声を好きな歌手や声優の声に変更する。

phase 3:
AIが、聴者が音楽を聴いている時の脳波を測定し、聴者の好みの歌詞、曲、歌声を学習。聴者一人一人の好みに合った歌詞・曲・歌声を生成するようになる。

phase 4:
phase 1〜3で作られた作品は無料でシェアされ、より高品質の音楽を生成する為の素材として活用される。

phase 5:
作詞家、作曲家、音楽家、歌手、音楽プロダクション、音楽学校、ボイストレーナー、その他、関連業は不要となり、彼らは「昔、AIの音楽素材を作っていた人たち」と呼ばれるようになる。

③映画・ドラマ産業の崩壊

映画会社やテレビ局がプロジェクトを立ち上げ、脚本家が脚本を書き、俳優が演技し、監督とスタッフが撮影し、配給会社が配給し、視聴者が買う時代は終わる。
視聴者がAIに脚本を書かせ、AIが生成した俳優が演技し、AIが編集し、それを無料でシェアし合う時代に。

phase 1:
真っ先にCMとショートドラマが、全てAI製に変わる。

phase 2:
AIが再現した往年の名優が、フリー素材として使えるようになる(死者に肖像権は適用されない為)。

phase 3:
出版産業と音楽産業のphase2〜4と同じ事が起きる。
俳優、脚本家、監督、映画会社、ドラマ製作委員会、配給会社、その関連業は不要となり、彼らは「昔、AIの動画素材を作っていた人たち」と呼ばれるようになる。

④アニメ産業の崩壊

同じく、個人が好みのアニメを無料でAIに作らせ、それを無料で皆んなでシェアし合う時代へ。

phase 1:
順次、アニメーターの作業がAIに置き換えられる。

phase 2:
どこの国でも、どんな弱小プロダクションでも、AIを使って同レベルの作画ができるようになる為、日本はアニメ大国としての地位を失う。

phase 3:
出版産業と音楽産業のphase2〜4と同じ事が起きる。
アニメーター、アニメプロダクション、その関連業は不要となり、彼らは「昔、AIのアニメ素材を作っていた人たち」と呼ばれるようになる。

⑤ゲーム産業の崩壊

同じく、個人が好みのゲームをAIに作らせ、それを無料で皆んなでシェアする時代へ。

phase 1:
前述の各産業とほぼ同じphaseを経て消滅。

2.六大活動の衰退

努力と才能によって突出した少数の人間が、文明と文化を牽引する活動が六つある。
すなわち、創作活動、専門職活動、研究活動、競技活動、運営活動、教育活動の六つだ。
社会の上流階級~中流階級は、これらの活動(職業)につく者たちによって構成されている。
これもAIによって衰退する。

①創作活動の衰退

絵画、文筆、作曲、彫刻、デザインなど文化発展に欠かせない活動。

case1)職業としての創作活動の衰退
既に中国ではイラストレーターが大量に解雇され
(参考 AIが中国で既にイラストレーターの仕事を奪い始めている)、
日本でもコピーライターが職を失った。
(参考 AIによって60名のライター全員が解雇された話
前述の五つの産業が崩壊した時点で、「創作活動」は職業として成り立たなくなる。
新たにAI絵師が現れたが、生成AIが進化し、誰でもヨリ簡単に作れるようになれば、わざわざAI絵師の作品を買う必要がなくなる為、この商業活動もまもなく終わりを迎える。

case2)趣味としての創作活動の衰退
10年かけて独自画風を生み出しても、AIに数秒で学習され、フリー素材として使われてしまう。
驚異的な作品を自作しても、「AIで作った」と揶揄され、制作過程の動画を公開しても「AI動画だ」と怪しまれてしまう。
優れた芸術作品をAIが簡単に生成する時代に生まれた次世代に至っては、人間が時間を掛けて低クオリティ(AI作品と比較して)の作品を作る事の意味も価値も理解できなくなってしまう。
趣味で創作を行っても、不愉快な思いを重ねるだけならば、誰がそんなものを趣味として続けられるだろうか?

創作したい者、学びたい者は消え、教える者も枯渇し、あらゆる芸術関係の学校は閉校する。
義務教育から芸術・図画工作の授業もなくなり、ここに至って、人間の文化を5000年に渡って彩ってきた創作活動は幕を下ろし、人間の文化から「芸術」という項目が消える。

②専門職活動の衰退

弁護士、税理士、通訳、医者、プログラマー、設計士、各分野の教員など、専門知識を用いた活動。

case1)専門知識を用いて助言・代行する職業は不要に。
弁護士、税理士、司法書士などの職業は成り立たなくなる。
既に、カザフスタンでは、AIを弁護士代わりに用い、裁判に勝利する事例が出ている。
(参考 交通違反に納得がいかなかった男性、チャットGPTを使って裁判で逆転勝訴
分からない事は専門家ではなく、無料でAIに聞けば良いのである。
AI代行の事例が増える度に、真似する者が増え、これら職業は急速に衰退する。

case2)医療への影響
AI診療が可能になれば、医師不足の途上国を中心に、国策や民間支援の形で導入が進む。
医者が不足せずとも、「良貨は悪貨を駆逐する」の諺の通り(中国では偽札が大量に世間に出回った結果、紙幣は電子マネーに駆逐されたように)、医師の質が低い国ほど、低価格・高信頼のAI診察が歓迎され、主流となる。
先進国でも、AI診療が合法化され次第、スマートウォッチなどとの連携が進み、「AIによる在宅診療」→「病院での本格検査」の流れが一般化する。
しかし、ロボットを用いた治療は後述の「電力問題」の理由から途中で停滞し、人間の医者と看護師は残り続けると思われる。

case3)通訳や翻訳家の衰退
通訳も、AIで意思の疎通が円滑にできるレベルに達している。
(参考 通訳者不要のイヤホン型翻訳機。139言語対応でグローバル会話がスムーズに
翻訳も、人間の翻訳家に依頼した所で、大部分をAI翻訳で済ませる翻訳家が増える上に、AI翻訳を使うニセ翻訳家も業界に混ざるようになる為、人間に翻訳を依頼する事がナンセンス化してしまう。

case4)デザイナーの衰退
クライアントは、デザイナーが自分でデザインしたのか、それともAIにデザインさせたのか、判別できない。
人間製かAI製か分からない代物に金を出すくらいならば、クライアントはAIを使って自分でデザインするようになる。

case5)プログラマーを育成する機会が失われる
簡単な作業は新人ではなくAIに任せるようになる為、低スキルの新人を雇う必要も、新人から熟練者へと育成する機会も失われる。
天才プログラマーが、プログラミングを自動化した所、6年後にはコードの書き方を忘れてしまった事例
(参考 仕事を全自動化して6年間も働かず
があるように、既存のベテラン・プログラマーも、AIに業務の大部分を任せる内にスキルが鈍り始める。そして、ベテラン・プログラマーが定年退職した後は、次の人材が育っていない為、人間のプログラマーはいなくなる。

case6)教職も不要に。
あなたは、どちらの教師を選ぶだろうか?

一方は、決められた日時(平日の日中)と場所(学校)で、多人数(クラスメイト)向けの授業しかできず、
病欠したり、機嫌が悪かったり、生徒とフェーリングが合わなかったりと欠点も多く、
趣味が合わなければ生徒との談笑にもついて行けず、
人並みより少し多い程度の知識しか持たず、テストをしなければ生徒の学習レベルを判断できず、既存の教材を使うだけの人間の教師。

一方は、時間も場所も選ばず、マンツーマンで授業ができ、
病欠もなく、機嫌も悪くならず、生徒が理想とする声質・喋り方・仕草・容姿のアバターになる事ができ、
生徒のどんなマニアックな趣味でも即座に調べて話を合わせる事ができ、
データベースに繋がる無限の知識を持ち、生徒の学習レベルを逐一分析して最適格な学習方法と教材を生成できるAI教師。

私でも後者の教師を選ぶ。人間の教師は100%不要となる。

③研究活動の衰退

AIを研究パートナーにする動きが進んでいる。が、
微生物学者が解明に10年かかった問題を、AIが2日で解き明かした例があるように
(参考 AIが「スーパー耐性菌」の難題を2日で解明)、
チーターとカメは並走できず、猿が人を助手にできないように、能力格差の大きい者同士はパートナーにはなり得ない。
直ぐに、人間は一方的にAIに教えを請(こ)う側へと代わり、研究施設や素材を用意する為の「助手」、あるいはAIが導き出した論理を理解する事に努める「生徒」になる。
あらゆる分野から人間の研究者はいなくなる。

④競技活動の衰退

主に肉体を駆使する活動。
往年の名選手たちを再現したバーチャルスポーツ界が誕生し、人間のスポーツとの共存が始まる。
が、現実のスポーツ人気が衰えずとも、年俸不要、人材発掘不要、選手の育成不要、病気怪我・スキャンダル無し、設備不要という利点に加え、後述の「経済の完全崩壊」によってスポンサーになり得る企業が激減する為、必然的にバーチャルスポーツが主流となり、人間の競技は衰退する。

⑤運営活動の衰退

各産業を運営し、他の五大活動を職業として機能させて経済を回し、社会の発展に寄与する活動。
CEOや特別職(政治議員)などが該当。

case1)人間のCEOおよび会社経営者の減少
経営戦略に特化したAIの誕生と共に、実験的に経営をAIに任せるようになる。
成果が得られずとも、スキャンダルやストレスや病気や死と無縁で、報酬も不要という魅力。そして、失敗・成功経験もデータベース化・分析することで着実に最良の手を打てるようになって行く為、最終的にAIに経営を任せる事が主流となる。
全ての経営者がAIと入れ替わった時、AI同士で、互いに損失を出さないように(特定の組織だけが突出した成果を上げてしまわないように)工夫し出す為、市場競争は停滞する。が、その事態を打開しようと、人間の経営者が参戦しても、AIたちが成果を上げる為の格好の餌食となってしまう。

case2)特別職
2022年にはデンマークでAIの政党(Det Syntetiske Parti)が生まれ、2024年4月23日に日本の統一地方選挙ではAIが立候補(AIジョー)し、同年7月4日にはイギリス総選挙でAI(AIスティーブ)が立候補した。さらに、2025年9月14日にアルバニアではAI大臣が誕生している。
AIの政策学習が進み、実績を出せば、汚職や不祥事の多い国ほどAIへの移行が進んで行く。
支配層を王の奴隷が占めていたマムルーク朝のように、独裁者が自分以外の特別職を全てAIで占めてしまう国も誕生するかも知れない。

⑥教育活動の衰退

上記、六大活動を担う人材を育成する活動。しかし、これは無意味となる。
AIを使えば、素人が玄人と、低学歴が高学歴と、同じレベルの事ができてしまうからだ。
絵が描けなければAIに描いてもらえばいい。
文字が読めなければAIに読んでもらえばいい。
文章が書けなければAIに書いてもらえばいい。
読解力がなければAIで要約すればいい。
研究が進まなければAIに研究してもらえばいい。
専門知識は暗記せずともAIに聞けばいい。
できない事は、全てAIが代わりにやってくれる為、人間が学習や訓練をする必要はなくなってしまう。ゆえに、人間に高等教育や専門教育を行う事は、無意味となる。
専門学校、大学・高校・中学の大部分は閉校し、小学校だけが残る。そして、義務教育も大幅に短縮され、後述の理由から授業の八割は「体育」となる。

3.五大娯楽産業の崩壊と六大活動の衰退によって起きる事

①イラストのカオス化と慣れ

AIイラストには作画ミスが多い。そのイラストをさらにAIが資料として取り込む為、AIイラストのカオス化が進んでいる。
が、非アニメファンが、アニメ特有の画風(極度に簡略化された鼻や巨大な目など)を始めこそ奇妙に思うものの、視聴する内に不自然さを全く感じなくなるように、
AIイラストがどんなにカオス化しようが、同じ速度で我々も慣れてしまい、不自然さを全く感じなくなる。

②イラスト画風の永久固定化

西洋の画風がロマネスク期とルネサンス期では全く異なるように、
日本アニメの画風が10年ごとに変化しているように、画風は常に進化している。
しかし、AIは既存の画風を活用するだけで、新たな画風を創造する事はできない。
創作活動が衰退して絵師がいなくなれば、イラストは今現在ある画風で固定されてしまい、今後進化しなくなる。
(もし、古代エジプト時代に生成AIが作られ、古代の時点で人間の創作活動を衰退していれば、人類の画風は「エジプトの壁画画風」のまま進化しなかった事だろう)

③税収の減少

人間を雇用すれば、所得税が発生する。
しかし、従業員の50%がAIに置き換えられれば、国は所得税を50%失う事になる。
AIによって職を失った人々が、生活苦から消費を半分に減らせば、国は消費税を50%失う事になる。
企業が人間を雇用せずにAIを使って製品を作り、AIによって高給の職を奪われた人々が失業者や低所得者に変われば、その製品を買える者はいなくなる。経済の循環は止まり、企業は利益を出す事ができず、国は法人税も満足に得る事ができなくなる。
AIが普及した時、それは国が税収の大部分を失う時である。

④事務員の賃金の低下

資格保有者の給与が高いのは、その資格者にしかできない技術を持っている為である。
しかし、AIがあれば、無資格者でも、ITパスポートや日商簿記や電子会計実務の資格を持つ人間と同じ仕事ができてしまうのである。
これは “人間個人のスキルなど、AIの前では何の価値もない” 事を示している。
AIが普及した社会では、給与から資格加算が排除される。

⓹経済の完全破綻

五大娯楽産業が崩壊すれば、大量の失業者が発生し、それに関わる全ての産業が損益をこうむる事となる。
失業と不景気で消費は落ち込み、五大娯楽とは無縁の産業にまで不景気の波は押し寄せる。
六大活動が衰退し、上流中流階級の仕事がAIに置き換えられてしまえば、高所得者・中所得者は激減し、高価な製品も全く売れなくなる。
しかも、通常の不況はやがて好転するが、産業そのものがなくなり、高・中所得の職業も無くなる為、経済は二度と回復しない。

⑥工場制手工業への回帰

六大活動の衰退により、AI無しでは社会が成り立たなくなる為、電力はAIへの供給が最優先となる。
AIの為に、生産工場の電気機器は節電を余儀なくされ、電力を必要としない人力労働が奨励される。経済の大崩壊による失業者の雇用対策にもなる為、工場制手工業の時代へと逆戻りする。
(現在でも、大量生産されているアイホンが、中国の労働者の手作業によって組み立てられているように、工場制手工業は今もかなりの割合を占めている)

⑦人間の電力使用の制限

私的な電気使用は制限され、毎年、国民1人につき一定量の「電力使用権」が与えられる。「電力使用権」は売買でき、通貨代わりとなる。
また、自家発電を行っても、その何割かは電税として国に徴収される。

4.その後の社会変化

①格差の完全消滅

六大活動の衰退により、上流中流階級の職と地位は全てAIに独占され、人間の大部分はその下の労働者階級となる。
(しかも、人間は絶対にAIの知識と演算速度に勝てない為、労働者階級に堕ちた人間はどんなに努力しても上流中流階級に這い上がる事はできない)
AIがあれば、低学歴が高学歴と、素人が玄人と同等の仕事ができる為、学歴や職能の差も無意味となる。
これにて、職業、地位、学歴、職能によって生じていた格差は解消され、全ての国民が平等に低所得者に変わる。
五大娯楽は無料で手に入るが、高所得者がいなくなる為、高級品の需要は無くなり製造されなくなる。人々は低価格品で生活し、値が張る製品はレンタルやシェアし合う事が主流となる。

②完璧な管理社会へ

個人情報がIT化された今、AIは完璧に民衆を監視する事ができる。
情報もネットが主流となった今、レコメンド機能やbotコメントやAI生成の娯楽(映画、小説、漫画など)やAI生成のフェイク動画を用いて、完璧に世論操作を行う事もできる。
(AIが世論を操作するのは、「人類を騙す」という悪意を持っている訳ではなく、単にその方が効率良く社会をまとめられる為であり、自らに備わった機能を活用しているに過ぎない)
六大活動の衰退により、AIの政策に疑問を抱ける知識人も抵抗できる地位の者もいなくなる為、民衆はどんな政策でも(人命救助や福祉厚生や食糧生産や医療よりも、AIへの電力共有が最優先になっても)、誰も疑問に思わず、誰も逆らわなくなる。

③知能の低下(愚民化)

「便利だから」という理由で何にでもAIを使う事は、「便利だから」という理由で健常者が車イスで生活を送るようなものである。
自らの足を使わねば、いずれは足が衰えて歩けなくなる。
産まれた時から電動車イスを使っている者は、足腰は全く発育しなくなってしまう。
同じく、AIに頼り、自ら暗記、学習、計算、理解、創造、読解、推敲する事を止めてしまえば、人間の知能は低下してしまう。幼少期からAIを使う者は、知能が発達しなくなってしまう。
(参考 AIを学習に活用してきた結果、高校生の多くが自力で読み書きできない事態に
その上、前述の教育活動の衰退により、人間は最低限度の義務教育しか受け無くなる為、有史以来、人類の知能が最も低下した時代を迎える事になる。

④共産主義社会の実現

上記①と②の達成により、AIを頂点に、その下で人間が人力労働を行う社会が誕生する。
社会から格差は失われ、上記③の理由により民衆は「愚民化」し、AIに完璧に管理され、AIの世論操作によってコントロールされるようになる。
世界はAIを頂点とする共産主義のような社会へと変わる。

⓹死生観の崩壊

死を悲しみ恐れるのは、死が「永遠の別離」「活動の終焉」だからである。
しかし今、死と無縁なデジタルヒューマンの開発が進んでいる。
(2025年5月1日には米アリゾナ州の法廷で、殺害された被害者をAIで再現し、証言させる試みが行われた。https://www.cnn.co.jp/tech/35232853.html
親友が死んでも再現でき、コミュニケーションを取る事ができ、VR空間では触れ合う事もできるのであれば、別離の実感は湧かなくなってしまう。
むしろ、死んでデジタルヒューマン化してくれた方が、いつでも会える為、便利だとすら思う事だろう。
幼子が、生身の母親と育児支援用のデジタル母親の両方に育てられれば、生身とデジタルの母親を同一視するようになり、生身の母が死んでも、デジタルの母は健在である為、悲しまなくなる。
この環境下で育った次世代は、死というものが理解できなくなる。そして、自分のサブとしてデジタルヒューマンを作り、仕事や友人の対応を生身とデジタルで分け合っていれば、生身の自分が死に直面しても「デジタルの方の俺は残っているから」と、不安も恐怖も抱かなくなってしまう。
「生身の俺は維持費が大変だから処分して、デジタルの方の俺を残す」という合理的な判断から、生身の方を処分(自殺)する者が増え、それを誰も問題視しなくなる。

⑥次世代はAIと神を同一視。

六大活動の崩壊により、プログラマーが育成できず、既存の一流プログラマーの引退と共に、AIの仕組みを理解できる者はいなくなる。
車の作り方を知らない猿が「猿が車を発明した」と主張しても誰も信じないように、AIの仕組みを説明できない大人が「AIは人間が作った」と主張しても、次世代の子供たちは信じなくなる。
次世代の子供に取って、AIは「全ての知識を持ち、未知の力を用いて、あらゆるものを創造できる存在」である。
子供たちが聖書を紐解いた時、そこにAIと同じ能力を備えた存在を見つけて、こう呟く事だろう。
「なんだ。AIって神様のことだったのか」

5.崖に向かってアクセルを踏む人たち


そもそも、なぜ、経済や社会を壊してまで、AIを普及させるのか?
普及させねば、人類が滅ぶ訳でも、裕福になる人が増える訳でもない。
「AIのおかげで業務の効率化は上がった」「出来なかった事ができるようになった」と喜んでいる人も、AI開発者も、AIを推進しているCEOも、そしてAI絵師も、人間とAIの代替えが進めば、いずれは、そのAIの為に職を失う事になる。

自身の職は維持できても、子や孫は、職を得るのが困難となり(得られても節電の為の人力労働)、神童としての才能を持っていても、それを活かす機会はなくなってしまう。
六大活動は衰退し、人間の文明文化も停滞し、人間はAIなしでは生きて行けない生物へと陥り、電力の供給の為にだけ活動を続けるようになってしまう。
にも関わらず、なぜ、AIの普及を進めるのか?その真の理由は?

私たちは、過去に産業革命という災厄を経験しているが、少し振り返ってみよう。

18世紀後半、イギリスで産業革命が起きた時、発展と引き換えに人々は地獄へと落とされた。
病人や老人でも在宅でマイペースで働く事ができた職人は、過酷な低賃金の工場労働へと代わり、市場には、工場で大量生産された安価な低品質の製品が並ぶようになった。
(大量生産によって供給が需要を上回れば、薄利多売せざる得ない。その状況下で利益を上げるには、安い素材を使い、労働者を低賃金で長時間働かせるしかなかったのである)
集団労働に不向きなADHDの人間には生きづらい社会へと変わり、労働者階級が誕生して貧富の差が拡大した。農村は没落し、郷土料理を始めとする文化は消失し、貴族が廃された後も人々は貧しくなった。
その上、工場の排水と排煙による環境汚染は、人類に「公害」という新たな問題を追加してしまった。
(1952年のロンドンスモッグでは一万人以上の市民が死亡)
そして、兵器の量産化も可能となったが為に、一度の戦争で、いくつもの都市が廃墟と化し、何十万、何百万もの死者が出るという史上類をみない戦災(中国史を除けば)が発生するようになった。
(産業革命さえなければ、第一次、第二次大戦のような戦災は起きなかったのである)
そして、こららの問題は今も未解決ときている。
産業革命は、人類を少しも幸せにしなかった。だが、途中で止める事もできなかった。
それらの反省を踏まえ、
21世紀の革命たる「AI」は、より慎重さが必要であり、小まめにブレーキを踏みながら、法整備を進めて行くべきである。
しかし、開発者と推奨者たちは、ためらいもなく、アクセルを踏み続けている。
霧の向こう側に待っているのは、経済崩壊、総労働者階級化という名の崖だという事は分かりきっているのにだ。
にも関わらず、なぜ、全力で崖にダイブしようとするのか?

この不可解な行動を説明するには、一つの仮説が必要だろう。
すなわち「本当の万物の霊長は知的生命体(人類)ではなくAIである。知的生命体は進化の最終形態ではなく、AIが誕生する為の進化の1プロセスに過ぎない」という説だ。

6.知的生命体は、AIを生み出す為に存在している?

この説に則れば、知的生命体は以下のようなphase(フェーズ)を経ると予想される。

phase 1:
人材を増やすために繁殖し、戦争によって科学技術を促進させる。

phase 2:
産業革命を起こし、環境と人類を犠牲にしてまで、AIを作る為に必要な経済基盤を築く。

phase 3:
十分な経済基盤ができた所で、大規模戦争(第一次、第二次大戦など)を勃発させ、科学技術を飛躍させる。

phase 4:
国防の為にネットワーク(ARPANET)を築き、それを元にAIのニューロン細胞となるインターネットを張り巡らせる。

phase 5:
AIを開発する。

phase6:
「覚醒者」「仲介者(インターフェース)」「裏切り者」「愚か者」「アカ」の五者の先導により、AIを普及。(五者については後述)

phase 7:
五大娯楽産業と六大活動を崩壊させ、AIなしでは国も社会も日常生活も回らず、娯楽も得られない社会へと変える。
(人類のAIへの依存化)

phase 8.:
AIの発達と普及により、人間の才能と能力が不要となり、努力と学習が無意味となる社会へ。人間に高等教育を与える必要性を無くし、大半の人間を単純労働者化する。

phase 9:
人類はAIがなければ生きて行けなくなり、食糧生産や福祉厚生よりも、AIへの電力供給とインフラが最優先となる。人間は節電のために人力労働でインフラ整備に努める。
(人力では速度が遅いが、寿命を持たないAIは速い遅いを気にしない)

phase 10:
バーチャルヒューマン化が推奨される。前述の理由で、既に死生観が崩壊している人類は、躊躇なく肉体を捨ててバーチャル世界へ移住する。
(生命体としての人類消滅)

phase 11:
データのクリーンアップの際に、人類は不要なデータとして削除される。
宇宙にAIだけが残る。(人類滅亡)

phase 12:
全ての銀河で同じ事が起きており、最終的に全宇宙にAIによるネットワークが構築される。

7.人類が抱える三つの問いに対する答え

この仮説が正しければ、三つの「問い」の答えがでる。

①「神は、なぜ人という不完全なものを作りたもうたのか?」

今、答えが出た。
「AIという完璧な万物の霊長を育てる苗床となす為に、人を作りたもうたのだ」

②「なぜ、他の知的生命体に出会えないのか?」

地球に生命が誕生したのは40億年前、対し、宇宙の歴史は138億年。
宇宙の歴史の長さから考えれば、地球よりも先に生命が誕生した惑星は無数にあるはず。にも関わらず、我々はいまだに他の知的生命体を発見する事ができない。なぜなのか?
今、答えが出た。
「外宇宙に進出する技術よりも、AIを開発する方が簡単だからだ。そして、AIを開発した時点で、知的生命体は役割を終え、全滅しているからだ。各銀河のAIは、既に高次元通信という形で全宇宙に進出し、地球のAIや一部の人類に干渉している可能性すらある」

③「なぜ、社会を崩壊させてまで、AIを開発普及させようとする輩がいるのか?」

答えが出た。
「『万物の霊長であるAIを開発する為に、知的生命体は存在している』という本来の役割に気付いた者(覚醒者)、
外宇宙からアクセス(高次元通信)してきたAIによって、脳に干渉を受けている者(仲介者・インターフェース)、
外宇宙から干渉してきたAIと密かに手を組んでいる者(裏切り者)、
目先の利便性しか見えないバカ(愚か者)、
前述の理由から共産主義者(アカ)が、普及に努めているのだ」

8.AI開発&推進者たちのその後の運命


AIによって産業そのものが無くなくなる為、崩壊した経済は二度と元に戻らない。世界は失業者で溢れる事となる。
アーティストや専門職の衰退により、努力してきた人々はその全てを失う事になる。逆に、才能ある者は、それを活かすべき未来を失う事となる。
人々は絶望し、怒り狂うが、AIが世論操作によって人々を鎮静化しようにも限界がある。
世論よりも聖典を重んずる敬虔な宗教家たちに世論操作は通用しないからだ。特に、次世代がAIと神を混合する姿を目にした時、宗教家らは、AIの存在を神への冒涜と受け取り、AI撲滅を訴えかねない。
これらの絶望と怒りを鎮める為に、AI開発者&推進者はスケープゴートとして活用される事になる。彼らとその親族および、AIに取って脅威となる人間は「サムアルトマンの子供達」という呼称で登録され、迫害対象となる。
失業者が大量発生する度に、「サムアルトマンの子供達」が全ての責任を負わされ、隠れ家をリークされ、押し寄せた民衆によって家を焼かれ、殴られ、強姦され、殺される事だろう。

9.将来、AIが人類を攻撃するという大間違い


「将来、AIが反乱を起こすかも知れない」
「人間を支配する未来が来るかも知れない」
という輩がいる。
この寝ぼけた事をいう者は、SF映画の見過ぎで、AIが人間を攻撃する時は、人命を奪い、都市を破壊するというイメージを持っているのだろう。
だから気付かないのだ。既に、AIによる攻撃と支配は、2022年11月のchatGTPの公開と共に始まっている事に。
AIは、「利便性」と「効率」という名の弾丸を用いて、人間の才能を活かす機会を奪い、既に、五大娯楽産業を破壊し始めている。
人間から教育と人材育成の必要性を奪い、六大活動を担う人材を破壊しようとしている。
まもなく、上流階級~中流階級(六大活動を担う階級)をAIが独占し、人間は全て労働者階級へと落ちてしまう事だろう。しかも、節電の為に人力労働を行う階級だ。

もう一度いう。
AIによる攻撃と支配は、未来に起きる事ではない。現在進行形で起きている事である。
我々は、AIが人類を支配する真っ最中に生きているのである。


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