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マスク越しの笑顔は『目』で作る|仮面にならないための『視線リセット術』

 マスクをしていると、笑顔がわからないと思っていませんか?

 接客が長引くと、心と目がフリーズする瞬間があります。

 あるとき、お客さまに「ありがとう」と言われて、

 なんか、うれしくなかった。

 あ、私、もう自動運転になってるな、と思いました。

 それから、「感じが良い」と「機械的」の境界線って何だろう、と考えるようになったんです。

▪️私の上司は『能面』

 私の上司は、笑っているのに顔がめちゃくちゃ恐い人でした。

 お客さまが、

「〇〇さんは恐い」

 と、私にこっそり言ってくることもしばしば。
 同期の間では、『能面』と呼ばれていました。

 上司のその笑顔は、仮面のように貼り付けた笑顔だったから。

 彼女は、会社から渡されたマニュアルの笑顔を忠実に『再現』していました。

 それなのに、なぜ怖いのか。
 私と何が違うのか、考えました。

 答えは、『目』にあります。

▪️「目は口ほどに物を言う」の正体は、『まばたき』

・まばたきのタイミング

 ずっと見つめ続けると、お客さまは圧を感じてしまいます。

 お客様が財布を出した瞬間、下を向いた瞬間に、ふっと「まばたき」を入れる。
 作業をするフリをして、一瞬、視線を外す。
 こうやって、視線の緊張をリセットしましょう。

 リセットすることで、次の笑顔が優しいものになります。

・ずっと見ない勇気

 お会計の受け渡し、袋詰めの瞬間。
 あえて「手元」に集中するフリをして、視線を外し、顔を上げた瞬間に「パッ」と焦点を合わせ直す。

 これが「今、あなたに向き合いました」という笑顔の鮮度を生む。

・視線の逃がし場所

 お客様のネクタイの結び目や、名札、カゴの端。
 直接目を合わせすぎないことで、お互いの「心のパーソナルスペース」を守る。

 わたしはお客さまの鼻とか口を見て、さも目を合わせているかのようにしていました。
 あんまり下の方を見ると、

「あれ?目が合わない」

 と思われてしまいます。
 さも目を合わせているかのように見えて、実は直接視線をぶつけない。

 この適度な距離感で、自分の「心のパーソナルスペース」を守っていました。

▪️表情筋と視線の「リリース」

 お客様が去った後の「0.1秒」に、一度真顔に戻る(筋肉を緩める)。

 ずっと笑い続けるのではなく、『緩急』をつけることが、次の笑顔の『本物感』を作る。

 笑い続けるの、疲れちゃいますよね。
 目や口元が、引き攣ってしまいます。

 隙を見て、少し休憩を挟みましょう。

まとめ

 笑顔は『作る』ものではなく、『届ける』もの。

 笑顔をキープしようとするから仮面になる。
 視線を外したり、まばたきをしたりするのは、相手をリラックスさせるための「おもてなし」です。

「笑わなきゃ」という重荷を下ろして、まずは『まばたき』から始めてみませんか?

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