名前も知らない人との会話に救われることもある
公園のベンチ、まちの居酒屋、飛行機の隣の席の人。出先で出会った、見知らぬ人とのふとした会話に救われる。そんな経験ありませんか?
高3の受験期に心が疲れていたとき、ふと思い立って訪れた城ヶ島。私は、そこで出会ったおじさん(名前も知らないので私の中では「城ヶ島おじさん」と呼んでいます笑)との会話で、少し心が軽くなった経験があります。
高3の1学期の期末試験期間まっただなかのときのこと。当時は心の状態がかなり悪く、高校退学まで考えていました。そんな中での期末試験だったので、試験勉強は愚か、学校に行って試験を受けることそれ自体が、とてつもなく憂鬱でした。2日目のテストを終えて、どうしようもなく星を眺めたい気分になり、一人で電車とバスを乗り継いで城ヶ島へ。そこで、城ヶ島おじさんに出会ったのです。城ヶ島おじさんは、オペラの曲を大音量で流しながら、一眼レフのいいカメラを構え、一人で星空の写真を撮っていました。若い女(自分)が一人でいるのが物珍しかったようで、フレンドリーに話しかけてきました。
「お一人ですか?こんなところにこんな時間に、なぜ一人で?」
「ちょっと星見たい気分になって。」
「そうですか。いいですねぇ。私はね、ここでずっと写真を撮っているんです。こういう趣味どうです?一緒に星の写真撮りません?」
「いいですねえ。楽しそう。」
「あれ、天の川。いて座があって、しっぽがずーっと伸びてるやつ。見える?」
「んー。ちょっとわからないです。」
「天の川はね、心が綺麗な人しかみれないのよ笑」
単に私の目がまだ暗順応していなくて見えなかっただけだと思うけれど笑。それからたくさんの話をしました。おじさんの趣味の話、星の話、私と同年代のおじさんの孫の話、そして私の話。
「高3かあ。いいね。これからなんでもできるねー!そりゃ色々悩むだろうけど、それでいいんだよ。よく悩むんだよ。でも楽しんで悩むんだよ。」
自分の人生に半ば絶望していた当時の私には、とてもありがたいお言葉でした。人生楽しそうに生きていてなんでもできそうなエネルギッシュなおじさんに「なんでもできるよ!」って言われたら、本当になんでもできそうな気がして。今は元気がないけれど、人生まだまだ長いんだから、おじさんみたいに楽しく生きられる日が来るよね。私の人生まだまだ捨てたもんじゃない!
星を見ながら小一時間くらい話してたのかな。私にも天の川がくっきりと見えるようになってきました。
「心が澄んだってことだね😉」
おじさんがそう言うなら、そういうことにしておこう。ぼーっと星空を眺めながらおじさんと話していたら、本当に心の淀みがスーッと消えていくのを感じたから。星を見えなくさせていたのは、心の淀みだったんだなあ。
見知らぬ人との会話って、いいですよねえ〜。特にネガティブな悩みや重い話は、知り合いや家族よりも、見知らぬ人の方が、気楽に話せたりします。自分の人生には関係ない第三者だからね。そして、普段の生活で関わらないような人の話からは、新鮮なエネルギーを貰えます。出かけた先で気になる人に思い切って話しかけてみると、新しい扉が開けるかも…?
