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yoming
飛び散る将棋の駒
「パパ将棋しよ」
6歳の息子が声を掛けてきた。
「あぁ、いいで」
嬉しそうに駒を並べる息子。最近やり方を覚えたぼかりで将棋が楽しいみたい。
自分は、将棋のルールを知っている程度で正直弱い。だけど、まだ幼い息子に負けるわけにはいかない。程よく善戦し最後は倒す。よし、今回もその流れでいこう。
将棋盤に駒がならび、いざ勝負。
「みぃも。」
5歳の娘が割って入ってきた。嫌な予感がした。
娘はまだ将棋のやり方をよく分かっていない。
「そっか。一回見といてくれる?あとで一緒にやろっか」
「嫌!みぃがする!」
こうなるともう娘は引かない。
仕方ない。
向かい合い兄妹戦へ。
先手の息子がじっくり考えた末、歩兵を一歩前に進める。
後手の娘がサッと歩兵をつかむと王将を一撃で倒した。
藤井聡太さえおののく禁じ手。
「はい、勝った」
「えー!違う!」
「いいんやで」
「やり方が違うって!」
「いいの!」
「違うのに!」
「いいの!みいの勝ち!」
(あ、やばい)
泣きそうな顔した息子の右ストレートが、娘の左頬に刺さる。
娘は、泣き出し駒は将棋盤から飛び散っていった。
嫌な予感は的中した。
まだちよっと兄妹での将棋は早かったようだ。
手を出した息子もよくないが気持ちはわかる。
娘も別に悪気がないのはわかる。
ん〜子育てはなかなか難しい。
