バイトの話です。皆をラクにしてあげたい気持ちで書いていきます。
私の名前は理子です。サトコと読みます。漫画を描いています。好きな漫画作品の中のセリフで「青い空のむこうは真っ暗」
誰にも見せていない漫画をコツコツと描いています。
漫画はまだ出来ていません。いつかはここに漫画をUpしてみるつもりです。
その前に、辞めて1年になる「HAYABUSA」というなんでも配達するバイトをしていました。
最初に、その事を書いてみます。
今まで書いたものをまとめました。
〇孤独死第一発見者
〇人生初めてのバイトを始めるきっかけ
◯マンガ家になる宣言
〇テイラースウィフト
〇初めてのアルバイト
題名を変え「明日も生きているだろうから悲しくない」に続いていきます。よかったら読んでみてください。
〇孤独死第一発見者
坂下さんはバイト先の先輩です。頭がおかしいです。
私は免許を持っていません。配達用のバイクに乗れなくて、自分の電動アシスト自転車で配達をしています。社長が優しい方で、充電代で毎月1250円支給してくれます。
仕事の開始時間、配達に使うバイクが並んでいる駐車場で、私が自転車を停めているところに奴(坂下さん)がやってきました。奴(坂下さん)は急遽予定外の配達依頼が来たとのことで、コンビニ袋を持たされました。奴(坂下さん)から私のスマホにLineでマップが送られて、奴(坂下さん)の代わりに私が行くことになりました。
配達の途中、スマホに着信があってリュックから取り出そうとしてバランスを崩して自転車ごと倒れてしまいました。スマホも地面に落ちて、コンビニ袋に入った牛丼もかごから飛び出し転がっていきました。袋の口は縛っていたので、中身は外に出てなくて良かったとその時は安心しました。スマホのガラスが縦に割れてしまい、着信は兄からでした。
兄に関わると良くないことが起きます。それはまた後で書いてみます。
袋の口を摘まみ上げた拍子に中で容器からはみ出した牛丼はビニール袋越しに汚物のように見えてて、通り過ぎていく自転車の女子高校生が、その袋を見て、スピードを上げて去っていきました。袋の口を開け、具とご飯を素手でしたが容器に戻し、蓋をしました。カップ焼酎も入っていて、それは取り出してポケットティッシュで牛丼の汁と米をふき取りました。
配達先の佐藤さん(仮名)のアパートの呼び鈴を押しても出てこなくても、鍵が空いているのは知っていたので、HAYABUSAですと名乗りながらドアを開けると奥の部屋の炬燵で肘をついて居眠りしてるようでした。牛丼とカップ焼酎を上がり框の上に置いて帰ろうとして、代金を頂いてないのを思い出しました。床が茶色い液体や、液体を吸った紙ごみや、佐藤さんが踏んだタバコが散らばっていて、部屋の中が腐った鶏肉のような匂いがしていたので、仕方なく土足であがって佐藤さんに声をかけました。起きないなあーと肩に触れたら、スローモーションで振り向きながら、横向きにバタンと倒れてきました。
口から黒っぽい血が流れていて、開かれた目からも黒っぽい血が流れていて、冷静になれと自分!と言い聞かせ、名前を呼ぼうとした時、酸っぱいものが込み上げて佐藤さんの顔に少し吐いてしまいました。気まずい気持ちで119番しました。救急隊の方から到着するまで救命措置をしてくださいと言われ、炬燵の中に佐藤さんの足が入ったまま仰向けにして胸を押した時、口から血が吹き出して私の顔にかかってしましました。
佐藤さんの腐臭(体臭かも)と口から泡を含んだ粘った血が垂れてきて、再度、佐藤さんの顔に吐瀉してしまいました。申し訳ない気持ちで佐藤さんの目を見たら、点のような瞳孔が徐々に大きくなり、一瞬、佐藤さんの肩が震えて私は後ろに仰け反ってました。
まだ、あの時生きていたのかもしれません。もう少しがんばって心臓マッサージをしていれば助かったかもしれないなあと後悔することがあります。息を吹き返してたところで朝から晩までお酒を飲む無為な生活が継続するだけなんだよな、とも思うし、生きていればいいことがあるかもしれないって希望もありますね。だから少し後悔しました。
救急車と警察が到着して、経緯を5回繰り返し話しました。発見した状況や、どういった関係か、佐藤さんの財布はどこにあるか知っていますか?と4回聞かれた時、第一発見者だから疑われてると納得し、5回目から落ち着いて話すことができました。さっきまで何度も佐藤さんの胸を押して救命措置をしていた救急隊員が去っていきました。死んでるんだと思ったら涙が出てました。6回目はそんな私を見た刑事さんは優しい声で佐藤さんの財布はどこにあるか分かりますか?6回聞かれても分からない事は分かりませんとお答えしました。
〇人生初めてのバイトを始めるきっかけ
高校を3年の夏休み前に辞めてしまいました。なので最終学歴は中卒です。職員室で担任さんに高校を辞めることを告げました。突然そんな事を言われたら驚くだろうなあと思っていました。「3年のクラス替えで町田さんと離れ離れになったからねえ」と、まったく身に覚えのない、仲良くもなんともない、顔もよく覚えていない人の名前を出され「親御さんが知ってるなら、三者面談しなくていいよね?」私はホッと安心してうつむいてまた、笑いがこみ上げ、肩がフルフル震えてしまいました。それを担任は泣いているのかと勘違いしたようで、私の肩に手をかけて「よかったね。大丈夫止めないから、泣かないで。退学届を出してください。私のことが嫌いだったのも辞める理由でしょう?私も〇〇さん(私の苗字)のことが嫌いでした。」知っていてびっくりしました。
なんでその担任さんが嫌いだったのか、嫌いな感情は何だったのか、特になにか嫌なことをされたとか、理不尽に怒られたとか全くありませんでした。その担任さんはぴちぴちのTシャツをいつも着ていて、後頭部を両腕で抱えるようにして、鍛えた腕の筋肉を見せつけるしぐさとか、手に顎を乗せて話すしぐさ、体育会系のオネイのようで(女性ですが)すべての振舞いが嫌いでした。担任さんが話をしている時、俯いてる生徒を蛇みたいな目で見ていたり、そばにいるだけで気持ち悪くて緊張していました。担任さんに会いたくないのが高校を辞める理由です。担任さんが目の前にいなければ、なんとも思わないのに。すごく意地悪な言い方ですがゴキブリが近くにいるとパニックになり、ゴキブリが本棚の隙間に隠れてしまうと駆逐せずにはいられない緊張感があります。でも殺虫剤のゴキブリのイラストを見ても気持ち悪くないのに似ています。しかし、私ことが嫌いだったのは意外でした。最期に担任さんから「私が近づくと歯を食いしばってたのが分かったわよ」
◯マンガ家になる宣言
高校を辞めてから、昼夜逆転になり、ショート動画を見て、特にくだらない馬鹿な事をしている動画ばかり見ていました。あと猫の動画。だんだん、そんな動画をUPしている方々の執着心とか創造していく気概とか、言葉が分からない猫に話しかける人間不信の虚無感が、画面越しに伝わってきて、私の生命力が奪われていきました。ゴキブリ担任さんが嫌いなだけで、高校も辞め、引き留めてくれる友達もいなく、くだらない動画を作ってくれる方々を見下して、無為な時間がただただ過ぎて脇や手のひらから変な汗が出てきて、深夜に毛玉が湧いたスウェットでコンビニに行く落伍者になりました。無目的に訪れたコンビニの店内の照明が眩しくて、立ち尽くしていると、店員さんが私を凝視してており、過呼吸を自覚し、握った手の中が湿り、平静になれればと雑誌棚のマンガを手にとりました。ページをめくると、主人公の少女が自分の体の半分以上ある剣や銃を使いこなして、何かを打ち負かすマンガだったと記憶してるのですが、重そうな武器を持ち上げて腰を痛めないのかなと女の子の事が心配になり少しだけ落ち着きました。
今の私の落伍状況を変えるリアルな方法が、考えもつかないし、気力もなく、何かしないでいると自分のことが嫌いになり過ぎて自殺したくなって、でも高校やめたくらいで自殺はなあ…とか頭の中でぐるぐる回っていて、マンガに集中できません。「暇ならここでバイトしなよ」と背後から気配なく近づいて来た凝視コンビニ店員から言われました。私は「深夜はマンガを描く時間なのでバイトはできません」と、凝視コンビニ店員にマンガ家になる宣言をしてしましました。私はどんな人からも声をかけられ易く、しかも声をかけてくれる人の顔を全く覚えられないのです。ですので私の未来を決する宣言をした人の顔は覚えてません。店員さんに「ああ、マンガ家さんなんですね」と微笑まれ、私は「まだです、これからです」
〇テイラースウィフト
マンガの描き方をネットで調べたら、パソコンを使って描くのが主流で、パソコンを含めた道具を買うためのお金が必要でした。
私の家族は父と母と兄の4人家族です。父は髪染めの染料を作る工場で働いていて、そこで働くからには髪を染めるという暗黙のルールがあるらしく、マネキンの頭に乗っている銅線コイルのような染色になってます。西武ライオンズのキャップを深々と被り、出勤していきます。母はレンタルで借りた「ダンサーインザダーク」鑑賞後、うつ病を発症して2週間に1回の通院をしています。毎日ビョークとレディオヘッドを聴いてます。最近はビリーアイリッシュも聴いています。
話が逸れますが、私はテイラースウィフトが大好きです。起きてから眠るまでPVやライブ動画を見続けたことがあります。好き過ぎてテイラースウィフトになりたい!なりたい!私がテイラースウィフトになって、テイラースウィフトになった私が、今の私を抱きしめている夢想をします。むしゃくしゃすると私はテイラースウィフトの画像や動画を見て、「私」を確認します。さっきまで感情が蒸発していくのを感じます。でも、蒸気はすぐ暗雲になって1時間後には私に降ってくるんですけどね。
兄は大学入学と同時に都内へ、1人暮らしを始めてから、調子を崩して実家に戻っています。1日の大半を部屋の中で、壁に向かって誰かと話しています。
父は工場で腰を痛めて仕事を休みがちになり、母は、か細い系ボーカルが流れる寝室で横になっている時間が多く、兄は引きこもっていて、私も兄と同じ状況です。父がソファーベッドで体の位置を変える呻き声が聞こえてる時は、仕事を休んでいるので一家全員が引きこもっています。うちには皆が生きていくだけギリギリの収入しかありません(父の給料と母の傷病手当)
そんなんで、マンガを描くための道具を購入するにはバイトをしなくてはならず、バイト派遣会社に登録しました。
父の呻き、母が流しているビリーの歌声、兄は独り言、で、私はテイラースウィフトの「We Are Never EverEver Getting Back Together」と声を出さず、両手を上げています。「ウィーイ」
〇初めてのアルバイト その1
バイトの派遣登録にあたって、すでに落伍者から幽霊のようになっていた為、言葉がうまく声にならなくて、話す際は「あー、んー」と三秒ほど発声してしまったり、歩行の際も右足と右腕が前に出るようになり、以前の歩き方を思い出す為、何日間かリハビリが必要でした。自転車の乗り方も思い出すため、国道沿いをゆるーくサイクリングしていたら、航空自衛隊機のT4が後方上空から迫ってきました。追いつかれてたまるか!ペダルに力を入れましたが、5秒かそこらでT4は小さな点になり、こんなにも非力な自分が嫌になりひどく落ち込みました。そのことをバイトの面接で伝えたところ、「あなたにピッタリな仕事があります!」とシール張りのバイトを紹介されました。
〇初めてのアルバイト その2
アルバイトの現場です。
船で運ばれきたと思われる風雨にさらされた段ボールがハンドパレットと呼ばれる手押し車に積まれ作業場にやってきます。段ボールの中身はワインです。
バイトの作業はボトルに貼ってある輸入元のシールの上に日本語表記のシールを貼り替えるというものでした。
配送トラックからワインボトル入りの段ボールを下ろして、シールを貼り替えたボトルを新しい段ボールを詰め替える。
それを発送用のトラックに乗せるので、作業場に扉がありません。
他のバイトの人達は押し並べて目に光が無く、切迫感が漂っています。
この作業場の、目が据わっている太鼓腹の責任者がバイトの点呼を始めました。
来るはずのバイトさんが来ておらず、太鼓腹の責任者は「こいつらは削除します!」
私は初めてのバイトで、微かな希望と大きな不安を胸に抱いての初出勤なのですが、遅刻なのか欠勤なのか分からないのに即「削除」される、無くなっても代わりはいくらでもある、ゼムクリップほどの存在なのだとまぶたがピク付きました。「その太鼓腹を切り裂いてやろうか!」
〇初めてのアルバイト その3
太鼓腹の責任者はお母さんから母乳を飲み育ち、日本の教育を受け人並みの思春期を経験して、微かな反抗期を経てどうでもいい会社に就職しては辞め入り、結婚し己をコピペした子供がいて(本人に聞いてない想像ですが)ふとした瞬間に湧き上がる「何かが違うかも」という不安をスルーし続け、この日この時、雇用が不安定で抵抗できないバイトの皆々に「削除します!」と優位な立場から、高らかに宣告する為に、この太鼓腹の責任者はこれを宣告する為に世に生まれてきたのだ!それ以上以下でも無い存在だと思うと、まあいいかと思い、私の殺意も消えてしまいました。
手元に11月の冷たい風が吹き抜け、シールを貼る位置が2、3ミリずれていると貼り直しになりました。
シール貼りのチェックするバイトは私より一回り年上の落ち武者ハゲで、頭のてっぺんはテカテカですが、残っている長い後頭部の毛髪を束ね背中に垂らしています。作業場に風が吹くと落ち武者ハゲの伸びた髪が揺れます。髪質が細いようで微風でも、たんぽぽの綿毛のようにフワフワ揺れています。指先を切った軍手を見て、この仕事を長く続けているのだと思いました。他にも長くバイトしている人もいて、作業場のラジカセがあり、ベテランスタッフの好きなCDが流れていました。落ち武者が新人のシール張りをチェックするようで、落ち武者は優しく「0.5ミリずれているよ」
とアドバイスをくれ貼り直してくれました。作業台は畳2枚ほどの大きさで左右に4人向かい合っています。1つの作業台にチェック担当がいます。段ボールからボトルを取り出しホコリを拭いて作業台に乗せる人 、ボトルのシールを貼り替え小箱に詰める人、小箱を新しい段ボールに詰めて、配送用のバーコードシールを貼る人に分かれ、私は多分一番簡単な配置にいました。ミリ単位でシール貼りをしなければならないと恐れおののき、手もかじかみ、またラジカセから流れている、羊が屠殺される前にゲージに閉じ込められた時に鳴くような歌声の激しいロックが流れていて、ジャンルは分かりませんが平成時代のビジュアル系?集中力が徐々に削がれていった私は、シールを貼りを何度もダメ出しされ、お昼休憩後、別の作業に移されました。トラックからハンドパレットにワインボトルが1ダース入った段ボールを載せる係になりました。力を使うので寒さも感じず、気味の悪い歌詞のロックも聞こえず、頑張る意欲も出てきましたが、3回運んで腰が痛くなって、落ち武者のバイトリーダーに早退をお願いしてバイトは約半日で辞めました。
腰が痛くて水平移動する歩きで、去る私に落ち武者ハゲが、前ここでバイトしてたんだよねー、社会不適合者でもイケるよ。と会社の名前と電話番号のメモを渡してくれました。私が社会不適合者ということがばれていました。メモには「HAYABUSA はやぶさ」と電話番号が書かれてました。
