見出し画像

創作SS:暗闇専門店の「光」

表紙画像はGeminiにて生成。
画像のプロンプトは「このSSに合う水彩画 セリフなしで抽象的に」


Geminiの創作SSです。  

暗闇専門店の「光」


「はぁ……もうダメだ。僕の人生、真っ暗だ……」

売れない若手芸人の佐藤は
公園のベンチで頭を抱えていました。


その時、足元から「ひょい」と
真っ黒な全身タイツを着た男が現れました。


「お客様、お困りですか?
 闇のことなら、当店にお任せください」

男は、株式会社『ダークネス・ジャパン』の営業マン。
佐藤のあまりのネガティブオーラを察知して駆けつけたのです。

「人生が真っ暗? 素晴らしい!
 最高の土壌じゃないですか。
 いいですか佐藤さん
 『闇があるから光がある』
 
……これは宇宙の真理です」

営業マンは、カバンから怪しげな電球を取り出しました。

「これを見てください。
 超・高輝度LED『希望のヒカリ君』です。
 これを真っ昼間の太陽の下でつけても
 誰も見向きもしません。

 ただの電気の無駄遣いです。
 でも、佐藤さん、あなたの
 今のドス黒い人生の中で
 これをつけると……ほら!」

男がスイッチを入れた瞬間
佐藤の周囲だけが神々しく輝き始めました。

「うわっ! まぶしい!
 なんだか僕、選ばれし勇者みたいに見えませんか?」

「そうでしょう! 闇が深ければ深いほど
 ちょっとした光が『奇跡』に見えるんです。
 つまり、あなたが不幸であればあるほど、
 コンビニでアイスが当たっただけで
 全米が泣くレベルの感動巨編になるんですよ!」

佐藤は感動しました。
自分の不幸は、光り輝くための「下地」だったのだと。

「よし、この『闇』を最大限に活かして
 僕は日本一のネガティブ漫談師になるぞ!」

それから一年。
佐藤は「絶望の淵から生還した男」として大ブレイク。

ステージの照明(光)を浴びながら
彼はかつての闇をネタに爆笑をさらっていました。

そんな佐藤の楽屋に、あの営業マンが再び現れました。

「佐藤さん、おめでとうございます。
 すっかり『光』の人ですね。
 ……というわけで、本日のご提案はこちら。
 『光が強すぎて闇が見えないあなたへ:擬似絶望セット』です」

「……え?」

『光があるから闇がある』
 売れすぎて悩みがないと
 芸人として面白くないでしょう?
 さあ、今すぐこちらの不倫スキャンダル捏造パックを……」


「帰れ!!」


おしまい。



山根あきらさんのお題でした。

今回は意図的に面白おかしい方に生成してみました。
お題違いですが、以前生成した面白おかしい設定で
生成した内容より、良くなっているように感じました。

最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました🙇‍♂️

いいなと思ったら応援しよう!