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3つのお題から昔話「月を拾ったねこ」

昔、ある御屋敷にタビと言う名のキジ猫がおりました。
可愛い手足の先だけが真っ白、肉球は可愛い桜色でした。

タビが子猫のころの話です。

春の日差しの中、広い庭を駆けまわったり木に登ったりして遊んでおりました。

其の日も木に登って遊んでおりますと、枝に引っかかっているボンヤリとした毬のようなものが見えました。

😸「何だろう❓」
子猫のタビが、枝先をチョンチョン叩いて居りますと毬は地面の苔の上に落ちて転がりました。

タビが拾い上げると毬は勝手に跳ね上がってタビの手から転げ落ちました。

さぁ、タビは大喜びです。
其の毬を両手で持って放り上げたり両手で転がしながら庭中を駆け回り一日中遊んでおりました。

さて、夕方に向かうに従い、ボンヤリとしていた毬は光を放ち始めたのです。

またまた、タビは興味津々、手でチョイチョイ、鼻でツンツン。
匂いも無ければ動きもしませんが、少し柔らかいのです。

でも、転がすと微かにキラキラとした音がしました。

お腹が空いたタビは、ご飯を食べに家に入って行きました。
大急ぎで食べ終わると大急ぎで庭に戻りました。

あれれ、キラキラした毬が先ほどより少し大きくなって光っています。
其れに、木に登ろうとしてはコロコロと落ちるのです。

タビは、毬に話しかけました。
🐱「ねえねえ、君は何なの❓」

🌕「僕は、月の子供だよ。この間の満月の晩に産まれたんだ」

🐱「えぇ~、お月様も子供を産むの❓」

🌕「そうだよ、僕は7番目に産まれたんだ。だけど母さん月が疲れちゃって、僕を産み落とすと雲に隠れちゃった。僕は誰にも取り上げられなくて此処迄落ちて来ちゃった」

🐱「えっ、何で昼間は黙っていたの」

🌕「だって、昼間は黙ってるものさ。月は昼間は光が薄くてさ、夜にしか喋らない」

🐱「ふ~ん、そうなんだ」

🌕「でさ、僕は曇りや雨に成らないうちに御空に帰らなくちゃならないの」
「タビちゃん、手伝ってくれる」

🐱「良いよ、手伝うよ。どうすれば良いの」

🌕「うん、僕をあの木の枝に載せてくれない」

タビは「お安い御用だ。」と言いながら月の出っ張りを一寸咥えて、木に登り始めました。

丁度、空には三日月が上がっています

タビが、木の天辺まで月の子を持って行き差し上げると三日月の光が一段と強くなり月の子供も精一杯の光を放ちました。

次の瞬間、三日月と子供の月との光が絡まり月の子供はフンワリと浮かび上がりました。そうして、キラキラしながら

🌕「タビちゃ~ん、ありがとぅ~」と言いながら空へ吸い込まれて行きました。

そして、三日月の傍には星のように小さな月の子供が輝いておりました。


片桐みかん様のお題【月を拾ったねこ】の画像が可愛くて、創作意欲をそそられ作成させて頂きました。

#3つのお題に空想のひらめきを
#片桐みかんさん企画


有り難う御座いました。