【3つのお題に空想のひらめきを】
すみれちゃんは5歳の女の子です。
産まれた時から身体が弱くて何時もベッドで過ごすことが多いのです。
枕元には、ぬいぐるみの狐のコン吉が座っています。
「ねえ、コン吉、すみれは何時も熱が出て寝てばかり。
お庭に出て遊びたいな~コン吉、神様に手紙、書いて送ろうか」
「星くずの郵便局」
すみれちゃんは、疲れてウトウトしながら夢の世界へと歩き始めました。
空にはお月様が上がっています。
お星様もキラキラと降るように輝いています。
遠くに[POST]と、書いた看板のある建物が見えます。
「そうだ、あの郵便局から神様への手紙を出せば、きっと届くよね。コン吉」と、言いながら到着すると、
入口に、コン吉とそっくりな狐の局長が星のスタンプを持って立っています。
「ハイハイ、お嬢ちゃん手紙の宛先は書いてますか。
切手はこちらの星切手を貼って、ハイ、星スタンプをポンッ」
「では、ヘルメスさん経由で神様に届きますよ~」と、言う声を聞きながら、すみれちゃんは元来た道を引き返そうとしました。
「たんぽぽ飛行船」
すると、其処へタンポポの綿毛で浮かぶ飛行船が到着しました。
すると先ほどのコン吉局長が「ハイハイ、お嬢ちゃん、御帰りは飛行船だよ。はい、乗って乗って」と言いながら一緒に乗り込みました。
フウワリふうわりと飛行船は浮かび上がり星々の間を抜けて行きます。
飛行船から下を覗き込むと森や林、草原を走る動物たちが見えます。
その時です、一陣の風が吹いて一枚の羊皮紙が舞い上がって来ました。
すみれちゃんが手を伸ばして掴みました。
「あっ、危ない」と言うコン吉と共に二人は飛行船から真っ逆さまに落ちて行きました。
「消えた王国の地図」
すみれちゃんとコン吉は、御花畑の真ん中にフンワリと落ちました。
「アァ~驚いたな~。お嬢ちゃん、手に持って居るものは?
「えっ、此れ?どこかの地図みたいだね。なんだろ」
「お嬢ちゃん、此れこそ『消えた王国の地図』だよ」
「消えた王国?どこに有るの。すみれにも行けるかな」
コン吉は「地図を辿って行けば大丈夫だ。出発~」
と言ってすみれちゃんの手を引いて歩き始めました。
暫く行くと、消えた王国が見えました。
でも歩けど歩けど近付きません。
すると、コン吉がポケットから星スタンプを取り出して目の前にポンッと突き出しました。
すると不思議なことに急に王国の扉が開き入口から中に入っていたのです。
奥には星に囲まれた玉座が有り神様が座っています。
「すみれちゃん、よく来たね。手紙は届いているよ」
「すみれは良い子だ。願いを叶えてあげよう」
「わぁ~い、コン吉。願いが叶ったよ~」と言う自分の声に驚いて目覚めたすみれちゃんでした。

其の後、すみれちゃんは元気にスクスクと育ってスポーツ万能の活発な子に成長しました。
