真夏に5日間、中華粥を食べ続けてみた。愛用ギアで作る小さな実験記録
~冷ごはんで作るさらりとした粥~
いつまでも梅雨の明けないどんよりとした七月の終わり、エアコンで熱と湿度を下げる。外気に合わせた私の服装はTシャツにハーフパンツ。エアコンの冷気でひざ下が冷え、無意識にバスタオルをかけていた。
昼ご飯は何か温かいものを食べよう。
中華粥、しばらく食べてなかったな。
本格的な中華粥は米を炒めてから20~30分炊くのだが、主婦の昼ご飯にその手間はちょっと無駄な気がした。
そこでご飯から簡単に中華粥を作る工程を頭の中で考えてみた。
粘りが出ないようにご飯を水で洗う。
せっかくエアコンで冷えた部屋で長時間煮込むのはナンセンスに思えたので沸騰したら火を止めて、蒸らす時間でごはんを膨らませる。
具を変えて月~金の5日間、「実験的にいろんな中華粥を作ってみよう」そんな遊びを思いついた。
Day1:アジアン風「海老と仙台麩とパクチー」

これはコメント欄からアイディアを頂いた。ゆでた海老と油条(中華揚げパン)、パクチーの乗ったおかゆが素晴らしく美味しかったという。
それは早速真似てみるしかないでしょう。
でも、油条はうちの近所では手に入らないので見た目の近い仙台麩を買ってきた。
味付けは顆粒の鶏がらスープの素。娘たちが麻辣湯づくりにはまっていて結構消費が多いので、業務スーパーの大袋を買ってある。それを使う。
お気に入りの雷紋のついたブッシュクラフトのラーメンシェラカップに水と鶏がらスープを入れて先にエビを茹でて取り出す。
そこへ洗ったご飯を入れて沸騰したら蓋をして10分蒸らす。再び火にかけて少し煮ればふわっと米が膨らんださらっとした中華粥ができる。
海老と適当に切った仙台麩、パクチーを浮かべる。
優しい粥の味にプリッとした歯触りのエビ、スープを吸った仙台麩がじゅわり、弾けるようなさわやかなパクチーの香りがアクセントになり、脳内は一瞬のうちにアジアンの屋台。思わず手の甲で滲んでくる汗を拭っていた。
Day2:シビ辛「ゆで鶏と塩味卵のラー油粥」

月曜の夜にバンバンジーを作った時、低温調理でゆでた胸肉のとがった方を切り落としてほぐし寄せておいた。卵を半熟にゆでてアジシオを振りラップに包んでおいた。
クッカーはエバニューのバックカントリーアルミポッド。水と鶏がらスープでアジアン風と同様に作った粥に乗せて万能ねぎをトッピング。味のアクセントにラー油と花椒パウダーを加えてパンチを出した。
ゆでたまごにアジシオを振ってラップで包んで味を染みさせるテクニックは娘が編み出した。弁当に毎日卵焼きでは飽きるかとたまにゆで卵にするのだが、マヨネーズもなんだかな…と思ったときに思いついたらしい。
このやり方で味を付けると割と短時間で味が染みるのでオススメ。
前の日の残りおかずでもビジュの良い中華粥ができた。
キャンプのソロ用クッカーが好きすぎてキャンプを初めてから少しずつ買い集めている。使う回数よりも眺める回数の方が多いことは秘密だ。
Day3:エキゾチックな旨み「キノコとラムパク」

ラムとパクチーの組み合わせが好きで、今までもこの組み合わせで餃子にしたり、ラムに塩コショウして網で焼きパクチーをトッピングしてレモン汁で食べたり、とにかくラムとパクチーの組み合わせが好きだ。
もちろん中華粥にも取り入れたいと思った。ただラムとパクチーでは芸がないなと思い、濃い味には濃い味で勝負!と思いついたのがきのこ。
今回は椎茸、えのき、ぶなしめじ、エリンギの四種を選ぶ。それぞれから違う風味と旨みが出て汁に溶け込み、ラムの独特の風味や脂と合わさり、クミンパウダーと花椒パウダーでアクセントをつけると旨みや香りが混ざり合ってやたらとおいしい。
これは言葉で表現するのに難しすぎて詳しく書けない。
この組み合わせが美味しすぎたので、この夜同じ材料でスープとして家族に共有した。きのこ嫌い(食べられるものと嫌いなものがある)の三女はスープが美味しいと言いつつ、椎茸とエリンギは私のお椀に移動させていた。
ちなみに今回のクッカーは、ベルモントのアルミシェラカップ深型600。
実はもう販売されていないアルミシェラカップ深型480が欲しくて探していたころ、メルカリでセットで販売されていたものだ。
600はそんなに欲しくなかったのだが、物欲に負けてセットで購入。
またしてもほぼ愛でるだけだった600だが、きのこで嵩が増したこの日、ついに日の目を見たのだった。
Day4:優しい酸味「トマトとかきたまパクチー」

トマトと卵の組み合わせはもはや中華の定番なんじゃないかなと思う。
炒め物、スープ、麺料理。なら粥もおいしいだろう。そんな発想である。
トマトは中ぐらいを半分角切りにして使った。水はその分減らす。
先に水とごはんと鶏がらスープで沸騰するまで煮て蓋をして蒸らすところまでは他のおかゆの作り方と同様。
再び火にかけるときにトマトを加えて、再び煮立ったところに卵を加えてかきたまにする。
いったん火を止めて卵を加え、ある程度固まったところで混ぜるとふわっとするらしいが、この日エバニューのTi Storage pot 560を使ったのだが、たぶん熱伝導の関係で私のかきたまはあと一歩理想に届かず。
クッカーのせいではない。
単なる選択ミス。
かきたまはアルミの方がきっと上手くいく。腕のせいかもしれないがそういうことにしておこう。
さっぱりとしたトマトの酸味で食欲がすっと戻る。
パクチーと合わせたのも私の好みだった。もっと入れてもいいと思う。
Day5:ごちそう薬膳「手羽先と天津甘栗とクコの実の参鶏湯風」

参鶏湯風はシリーズ最後の金曜にダイソーのミニダッチオーブンを使うぞ!と決めてから、絶対これにすると決めていた。
前日の買い物で参鶏湯風を手羽先で作ると決めていたので家族の弁当のおかずが手羽先の照り焼きになった。
そんな理由で弁当のおかずが決まっているなど家族にはわからないだろうが、涼しい顔をして手羽先の下ごしらえを終えて寝る。
翌朝にフライパンでこんがり焼いて醤油とみりんと少しの砂糖、少しのニンニクを加えて照り焼きにし、いりごまを振る。
まさか私の参鶏湯風が本当の目的なんてだれも思わないでしょう。
さて、シリーズ最終日、7月31日だというのに最高気温が26℃。湿度は高かったものの、この日はエアコンを付けなかった。これならガス火を長く使っても罪悪感が少ない。
米から炊き上げるのだ。
水分の蒸発を考えて水は多め。洗った米を30分吸水させ、生姜とニンニク、さっと湯通しした手羽先を入れて火にかける。
沸騰後とろ火で15分少しだけ蓋をずらして煮る。混ぜたりせず汁の対流だけで煮ると粘りが出ずさらっとしたお粥に炊き上がる。
ここでクコの実と天津甘栗を加えてさらに5分煮てそのあと火を止めて蓋を閉じ10分蒸らす。
柔らかくほろほろに煮えた手羽先はスープの味が染みて、スープには手羽先のうまみが移り、鶏がらスープにだけ頼った時の味より滋味を感じる。
クコの実のほのかな酸味や煮えてふっくらとした天津甘栗のほくほくの食感、やわらかな甘さが優しかった。
汗を拭いながら最後の一口をすすった。
もうひと月、暑い日が続いて冷たい食事が増えると思う。
そんな少し弱った胃腸に休日のランチにでもエアコンの効いた部屋で中華粥はいかがでしょうか?そんな気持ちでこの記事を書いてみました。
今回のレシピについて
詳しい手順はCOOKPADに載せています。気になった味があればぜひ作ってみてください。
