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「そこだけ欲しい」と言われて、新サービスが生まれた

「講座までは受けられないけれど、経営者の強みや考えを整理するシートだけは作ってみたいです」

そう言われて、私は少し戸惑いました。

そのシートは、講座を進めるための一工程。
それだけで提供する商品だとは考えていなかったからです。

お客様の意外なひとことから、新しいサービスが誕生したお話です。


完成した講座だけが商品だと思っていた

じつは、私は経営者向けに、その人らしく発信できるAIの仕組みをつくる講座を行っています。

経営者の経験や価値観を整理し、その情報をAIに反映する。
さらに、実際の発信に使える状態まで一緒に整えていく講座です。

ヒアリングも、情報整理も、シート作成も、完成した講座をつくるための工程。

単体では商品にならないと思っていました。

「全部」は必要ない人もいる

ところが、あるお客様の考えは違いました。

講座全体を受けるのは、今の自分には少しハードルが高い。
AIを使いこなせるかも不安だけど、自分の経験や強みは一度きちんと整理してみたい。
だから、講座の中で作っているシートだけは欲しい。

その言葉を聞いて、ようやく気づきました。

私が考えた完成形と、お客様が今必要としているものは、同じとは限らないことに!

提供する側にとっては完成品の一部の工程でも、お客様にとっては、「そこだけで十分に価値がある」場合があるがある。

重要だと知っていたのに、商品だとは思わなかった

講座の中で作っていたのは、経営者の経験や強み、価値観、判断基準を整理するシートです。

私はこれを「IPシート」と呼んでいます。

本人が当たり前だと思っている強みや判断基準を引き出し、まだ説明できていない価値を、他者に伝わる形へ整えるものです。

講座の最終目標「自分専用の発信AIエージェントを作る」うえでAIの出来を左右する重要な工程だとわかっていたのに、単体の商品になるとは考えませんでした。

「重要な工程」と「売れる商品」は、私の中で別物だったのです。

お客様のひと言から、サービスが生まれた

この要望をきっかけに、IPシートの作成だけを切り出し、新しいサービスとして提供することにしました。

現在、正式なリリースに向けて準備を進めています。

新しいサービスをゼロから思いついたわけではありません。すでに行っていた仕事に、名前と範囲と価格をつけただけです。

お客様のひと言がなければ、私は今も、価値のある仕事を「講座の一工程」と認識していたと思います。

今回気づいたのは、自分が考える「完成品」だけが商品ではないということ。

その一部を切り出しても、お客様が求めていて、きちんと価値を提供できるなら、それも立派なサービスになります。

「需要があるなら売れる形にして届ける」

商人の比率が高めな私のご先祖様のDNAが、「欲しい人がいるなら、売りなさい」と背中を押しているのかもしれません。

あなたのサービスにも、隠れていませんか?

これは、私だけに起きる話ではないと思います。

本サービス前のヒアリング。
顧客に合わせた情報整理。
当たり前のように行っている納品後のフォロー。

自分にとっては一工程でも、お客様にとっては、そこだけでも欲しい価値かもしれません。

「全部そろっていなければ商品にならない」
そう思って、価値のある仕事を付属品のように扱っていないでしょうか。

お客様から、
「そこだけお願いできませんか」
「その部分だけでも欲しいです」
と言われたことはないでしょうか。

新しいサービスの種は、これから考える新しいアイデアだけではありません。

すでに提供している仕事の中に、まだ名前のついていない商品が隠れていることもあります。

あなたのサービスの中にも、お客様の方が先に価値に気づいている仕事はないでしょうか。


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