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南海汐見橋線を辿る


はじめに

令和の大阪にあって、30分に1本の頻度で運行する、2両編成の電車があります。南海電鉄路線のひとつ、汐見橋線です。

正式名称は、高野線(汐見橋方面)。かつては、大阪市浪速区の汐見橋駅と和歌山県伊都郡の極楽橋駅を繋ぐ路線でしたが、色々あったようで、現在は岸里玉出駅までの数駅を走る、ローカル線に近い存在となっています。

趣があって好きな電車なのですが、気が付けば廃線とかも普通にありえそうなのが怖いです。頑張ってほしいという応援の気持ちと、自分の趣味・備忘を兼ねて、汐見橋線の各駅とその周辺を軽く紹介していきたいと思います。

汐見橋

おしゃれな壁面アートが施された、小型ながらに味のある有人駅です。

構内には南海観光案内図が設置されています。こう見えて2021年製なので、りんくうタウンなども載っています。

昔懐かしの広告付き温度計です。2025年現在、新桜川ビルにトネ薬局さんは入っていなさそうですので、今はなき広告主なのかもしれません。

駅名の由来はそのまま汐見橋道頓堀川に架けられた橋のひとつで、遠方に京セラドームを望むことができます。

汐見橋駅にほぼほぼ隣接する形で、阪神電車・大阪メトロの桜川駅があります。前者は阪神なんば線近鉄奈良線が相互直通運転をしてくれているおかげで、西は神戸三宮駅、東は近鉄奈良駅まで乗り換えなしで行くことができる便利な駅です。後者もなんば阿波座谷町九丁目などの乗換駅まで繋いでくれる優秀な路線です。

良店が多いエリアですが、私のおすすめであり、特に一般人気が高いお店が下記の3店です。人気すぎて開店前から行列できることもあるので、ご注意ください。

LEAD COFFEE

アンナンナン

北京料理 龍

また、私はまだ行ったことがないのですが、下記のアサイーボールのお店も大人気で、毎日大行列ができています。

SMOOTHIE BAR VIV

芦原町駅

浪速区と西成区の境界にある無人駅です。
約300m先にJR芦原橋駅があります。距離があるからか、乗り換えの案内はありません。

芦原ステーションプラザ

芦原橋は大きな皮革生産流通拠点であった歴史があり、芦原ステーションプラザでは、定期的に芦原橋はみだし市が開催されており、皮革素材や加工品の販売、ワークショップなどが行われています。

ちなみに、私が普段家で使っているコースターもはみだし市で購入したものです。

木津川駅

大阪市の鉄道駅で最も利用者が少ないとされている無人駅です。その独特なデザインと、都会の中の秘境駅という絶妙なフレーズから、一部の人々から人気を博しています。

かつて、東洋のマンチェスターと称されていた大阪(マンチェスターはイギリスで産業革命の中心となった都市)。その発祥となったのが、この木津川です。今も多くの町工場や倉庫、運送会社の拠点などが連なっています。

ラ・ムー 北津守店

駅から東側にある木津川沿いは工業エリアとなっていますが、西側は住宅街になっているようです。駅から数分歩くと、庶民の味方ラ・ムーがその堂々たる姿を見せます。

このディスカウントストア、結構半端ないディスカウント具合なんです。特にお惣菜系が凄まじい。スーパーの半額くらいという印象です。

私がたまに買うのはたまごサンドです。このボリュームで100円はすごい!

なお、お外にあるPAKU-PAKUというお店では、たこ焼きやソフトクリームが100円で売っています。1回買ったことがあるのですが、安いからまずい!みたいなことはなく、普通に美味しかったです。

こちらは撮影日の私の買い物レシート。レッドグローブ(ぶどう)が安かったです。嬉しい。

津守駅

西成高校の最寄り駅。駅の向かいには西成公園があります。

津守とは、住吉のる一族の名であり、これが地名となったそうです。goo辞書で調べてみると、万葉集に津守を詠んだ歌がありました。

住吉の—網引の浮けの緒の浮かれか行かむ恋ひつつあらずは

万葉集ナビによる現代語訳は下記です。めっちゃ助かる!

住吉の津守が網引するその浮けの紐のように浮かれたままどこかへ行ってしまいたい、恋に苦しんでいないで。

恋に苦しむ思いを詠んだ、なかなかに味わい深い歌です。気持ちはわかります。そういうのありますよね、恋に限らず。

落合上渡船場

市営渡し船です。無料で乗船することができます。自転車も乗れます!

船上・桟橋上は撮影禁止となっているので、水都大阪チャンネルさんの動画を貼らせていただきます(動画は落合渡船場のものです)。

動画のとおりではありますが、向こう岸までの所要時間は1分前後です。なぜ渡し船を走らせているのかというと、大型船が通る川なので小さい橋がないという理由のようです。実際、木津川に架かっている橋はどれも大橋という名になっています。

木津川水門です。アーチ状の格好良い水門ですが、近々新しい水門ができるようですね。

津守駅の東にはこのように木津川が流れており、西側には商店街があります。駅から近い津守商店街は、鶴見橋商店街と隣接しています。鶴見橋商店街は1kmほどある、とても長い商店街です。いつかは大阪の商店街を題材にした記事を書きたいと思っているのですが、今回は割愛します。

西天下茶屋駅

どことなくおしゃれな佇まいの駅。周辺には昔ながらの下町が広がっていて、のどかな雰囲気です。

この辺りには豊臣秀吉が住吉や堺に行く道中で立ち寄った茶店があり、殿下茶屋と呼ばれるようになりました。それが訛って、天下茶屋になったようですね。地名の由来もなかなか小洒落てます。

この辺りには豊臣秀吉が住吉や堺に行く際に立ち寄った茶店があり、殿下茶屋と呼ばれるようになりました。殿下は身分の高い人への敬称。後に天下人となった秀吉にちなんで、天下茶屋と呼ばれるようになったという説があります。地名の由来もなかなかに小洒落ていますね。

銀座商店街

さすがにここは割愛できないので、ちょっと紹介いたします。「古き良き」を自然と体現しているかのような、素敵なレトロ商店街です。

後から知ったのですが、この商店街は「ふたりっこ」というNHK連続テレビ小説の舞台となっていたようです。ちょっと観てみたいです。

話変わりますが、気になるお店を見つけたので、今度妻と行ってみたいと思っています。このご時世に100円は嬉しいです(なんか私、この記事の中でこればっか言ってる気もしますが…)。

岸里玉出駅

最後を飾るのは終点、岸里玉出(きしのさとたまで)駅。南海本線・高野線への乗り換え駅でもあります。

津守、西天下茶屋と同様に、こちらにも玉出本通商店街があります。写真は撮れなかったのですが、アスファルト舗装されためずらしい商店街です。まるで車道にアーケードが乗っかっているように見えて、実に新鮮でした。

生根神社

夏のだいがく祭りこつま南瓜祭りなどで知られる神社です。

だいがく(台楽)は、巨大な丸太に神楽鈴や提灯を付けたもの。祭りではそれを台に乗せて大勢で担ぎ回るそうです。迫力がすごいみたいなので、一度この目で見てみたいと思っています。

こつま南瓜(勝間南瓜)は、なにわの伝統野菜です。小ぶりで形が美しく、香りが良くて水分が多いかぼちゃとのこと。かつては小柄で色が黒めの魅力的な女性をこまつなんきんと呼んで持て囃したりしたそうです。

なお、境内にはお百度石もあります。

さいごに

以上、汐見橋線の各駅と周辺スポットの軽い紹介でした!

今回はさくっと回ってみただけですが、時期が来たら各地の商店街や祭りもゆっくり見て回りたく思っております。

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