どうにも短歌が止まりません
こんばんは! 心に寄り添う文章で生きづらさが少しでもラクになるヒントをお届けしているつくだ@書籍編集×作家です。
短歌沼にハマっているというのは昨日もお話ししたところですが、今日はなぜだか頭から短歌が湧き出て止まりません。もう「短歌の精」に取り憑かれたかのようです。かといって不快というわけではなく、むしろ気持ちは高揚しています。
そして朝からずっと短歌を詠み続けています。もはや「書く」というよりも、降りてきた言葉を「詠む」という感じで、頭はずっと57577のリズムを探して動いています。
頭から流れ出す短歌とめどなくわれひたすらに歌を詠むのみ
自分で書いた一首ですがまさにこんな状態になっています。
今回の「うつ抜けできるかな日記」でも書くつもりなのですが、うつになると辛さ苦しさを忘れたいがために、何かに過度に依存してしまったり、止めようとしても止まらないということがある気がします。
そういう意味で言うと私はいま短歌依存症です。今日は一日中PCに向かって短歌を書いていました。いま数えたら40首近く詠んでいました。でもまだ詠み足りない気分です。
頭を使うので激しい頭痛はあるのですが、詠んでいると「死にたい」とか「自分なんてダメだ」といったうつ病にありがちなネガティブな認知や苦しさをやり過ごすことができるんですね。
いま仕事は原稿待ちの段階で時間はありますが、また忙しくなればこんなふうに書いてはいられません。心がラクになる短歌を書こうとはしているのですが、もともとがネガティブ思考で動いているので、哀しい歌や暗い歌も出てきます。
書くことで己の素顔ぬっと出しさてもさてもと驚くばかり
といった心境で、自分でもびっくりするような歌が出てくるんですね。あとは2週間短歌を詠み、歌集や入門書を読んだことで、自分の書くものが少しこなれてきた。そんな喜びもあります。
詠むからにはもっとうまく、読者に届く作品をつくりたい。そんな欲も出てきて、いまや生きる支えになりつつあります。であれば、いままでゼロに近かった生きる意欲が出てきたと、まずは考えてみようと思っています。
最後に今日生まれた短歌を10首ご紹介します。XやSNSの57577にも投稿していますが、連投し続けるのもご迷惑になるので、ここで発表させてください。コメントなどいただけたら小躍りして喜びます。
夕焼け香る上り坂猫がつられてワルツを踊る
「夕焼け香る」という言葉がまず頭に浮かんで、夕焼けが香って喜ぶのは誰だろうと考えたら、「ワルツを踊る猫が」出てきました。
虹が咲くオーロラ輝きヴィオラが響く
こちらも「虹が咲く」という言葉がまず浮かんで、五感が心地よい言葉は何かと考えているうちにこんな一首になりました。
夢一つノートにしたため日々祈る観音出でて雷を打つ
「夢一つ」という言葉が浮かんだあとで、ちょっと破調させることでインパクトを出そうと思いました。そこで「観音」と対極の「雷」を出しました。
涙さえ売買される資本主義とどのつまりは元の木阿弥
資本主義というお題で短歌を詠んでみたいと思ったのがきっかけで、売買されてインパクトがあるのはなんだろうと考えました。そこで「涙」というキーワードが出て、言葉のリズムを考えているうちに降りてきました。
泣き顔は虹色の谷に捨ててきたあとに残るはきみの面影
失った恋を引きずりながらも、希望の明日に向かって歩こうとしている人の歌です。
夕焼けにバターを溶かしてスパイス一閃あとは君の笑顔で完全
「夕焼け」というお題から考えました。恋のはじめの幸せな瞬間を描いた歌です。
ノートからこぼれた言葉群青の光と甘い香りにどよめく
元来言葉というものが持っている偉大な力を描いた歌です。群青とはインクの色、そして宇宙そのものの光を指します。そこにもうひとつ五感を刺激する言葉として、「甘い香り」を入れました。
歌詠みは天を読み地を読み人を読む後の祭りはこれにて候
歌詠み(短歌を詠む人)のやっていることと、歌を作り出したあとの解放感を描いた歌です。歌詠みという言葉が浮かんだあとに「天地人」という概念が浮かんできました。歌詠みは何千年もの歴史がある仕事なので、下の言葉は少し古風な言葉を選んでみました。
日が昇り綴るも綴る億千丈はてと気づけば夕焼けのまばゆさ
「綴るも綴る」というのは、現在の私のように短歌や文をひたすらに書いている状態です。それをやっているうちに朝だと思っていたのが、いつのまにか夕焼けのまばゆさに変わっている。時間の流れに人生というものを重ね合わせた歌です。
弁財天われに才を与えしか地獄の底まで持っていくまで
弁財天とは七福神の芸術の神様です。短歌がどうにも止まらないときふと思ったのが、弁財天が才を与えてくれたのではないかという妄想です。ならばその才を地獄の底まで持っていこうという決意を秘めた歌です。
短歌がどうにも止まらなくなったこれからは、まさに「地獄の底まで持っていくまで」といった勢いで、生きづらさを抱えている人がほっとしたり、力が湧いてくるような短歌を詠んでいきたいと思います。いわば「言葉のお守り」をつくりたいのです。
そしてある程度数が集まれば、歌集にします。賞にも挑戦し、文書くことを「生きる支え」として日々を過ごしていきたいと考えています。明日も短歌にまみれて生きます。そんな私の生き方を応援してくださると、これほどうれしいことはありません。
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