白銀の花束
受け取った白い花束
とても綺麗な花束
手が切れるほど冷たい花束
両手に抱えてここに立つ
私は誰かに渡そうとしているのか
この冷たい花を
でもやっぱり渡せなくて
行き場のない不安だけが纏わりつく
血が滲んでも
すぐに凍ってしまう
痛みは
すぐに消えてしまう
ただ刺されるような冷たさが
ずっと皮膚にへばりつく
道行く人に聞いてみる
ねえ、きれいでしょう?
誰も目も合わせてくれない
こんなにも
白くて
清くて
汚れを許さない
…いったい、この花はいったい何なんだろう
持っていても
渡そうとしても
どうしても辛くなるんだ
だから
せめて私だけ
ここで凍っていればいい
やめて、あなたは受け取らなくていいの
きっと、この白銀の花束が
私の存在証明になるなら
溶けなくていい
枯れなくていい
ただ
冷たく
重く
ここに在り続けて
私がその花束の一輪となるまで
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