自分の空間に、陰影が美しい壁を。
壁は、光の受け皿。
部屋に入った瞬間、
「なんとなく心地よい」と感じることがある。
静かだな、落ち着くな、と感じることもある。
その感覚をつくっている正体は、
実は床でも家具でもなく、「壁」であることが多いのです。
視界の大部分を占めているのは、壁。
だからこそ、ショールームをつくるとき、迷わず塗り壁を選びました。
選んだのは、スペイン漆喰。
ショールームの壁は、スペイン漆喰で仕上げています。
日本の住宅の多くはビニールクロスです。
施工性も高く、扱いやすい素材です。
けれど、一般的なクロスは凹凸が少なく、
均一な表面が、照明や自然光を一定に反射します。
一方で、塗り壁は光を拡散します。
窓から入る強い光も、夜の照明も、
壁に当たるとやわらかくほどけて、空間に広がっていく。
壁は、光の受け皿だと思っています。
光をどう受けるかで、
空間の雰囲気は大きく変わります。
あえて「なし目」にする。
塗り壁というと、コテ跡を残した表情豊かな仕上げを
思い浮かべる方も多いかもしれません。
けれど、Co-DESIGN OFFICEでは
「なし目(フラット)」に仕上げています。
模様をつけず、できるだけ平滑に。
控えめに、職人の手仕事がわかる表情に。
そうすることで、素材が主張しすぎず、
家具の存在や光の陰影が心地よい空間になります。
壁は、主役ではなく背景。
でも、背景が整っていないと、空間は落ち着きません。
シンプルな壁ほど、差が出る。
だからこそ、丁寧に選びました。
空気を整える、土台として。
このショールームは、断熱改修も行い、
温熱環境を整えたうえで素材を選んでいます。
そのうえで、スペイン漆喰の壁に囲まれていると、
湿気のこもり方や、乾燥の仕方が違うと感じます。
数字で語るよりも、
日々ここで過ごしていて、そう実感しています。
素材は、見た目だけでなく、
空気の質にも関わっている。
それを、自分たちの空間で確かめています。
たかが白い壁、されど白い壁。
同じ白でも、
クロスの白と、スペイン漆喰の白はまったく違う。
もしショールームにお越しの際は、
少し壁に目を向けてみてください。
光のやわらかさと、
空気の静けさ。
そこに、私たちの選択の理由があります。
Co-DESIGN OFFICE(渋谷・桜丘)
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