エッセイ|宇宙と死
NHKのドキュメンタリー番組が好きで結構よく見ている。バラエティー番組はやはり民放に限るけれど、ドキュメンタリー番組の類は、NHKがいちばんクオリティが高いように感じる。特に好きなのは、「プロジェクトX」「にんげんドキュメント」そして「NHKスペシャル」。じっくり時間をかけて題材を掘り下げる手法は視聴率至上主義の民放ではなかなか採り得ないだろうが、NHKではそれが可能だ。公共放送たるNHKの強みだろう。
さて、そんな私が本日見た番組は「NHKスペシャル/宇宙・未知への大紀行(5)」。宇宙の138億年もの進化の過程を、臨場感あふれる映像で紹介するシリーズだ。子どもの頃、好奇心旺盛だった私は本もよく読んだが、図鑑を見るのも大好きだった。とりわけ好きだったのは「人間」「宇宙」「恐竜」の巻。我ながら、かなりヘンな子どもだったなあと思うが、そんな私にとって同シリーズはまさに垂涎の的である。
本日の放送分も期待どおり興味深い内容で、終始画面を食い入るように見つめていたのだが、それと同時に畏怖の念のようなものを抱いていた。昔からそうなのだが、私は宇宙のことを思うとき、決まって「死」を連想してしまうのだ。とてつもなく広大な宇宙。その中の銀河系にある太陽系。その太陽系内に位置するこの地球上にたまたま生を享けた自分。宇宙の138億年もの歴史から見れば、私の一生などおそらくは一瞬にも満たないちっぽけな存在。
以前、この話をオットにしたら、「キミらしいね」と笑われた。何がどう私らしいというのだろう。無駄に想像力が逞しいからだろうか。謎だ。
* 2001/8/26記(2025/8/28修正公開)
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NHKスペシャルで死を連想する夜──。無駄に想像力が逞しいせいで、宇宙からちっぽけな自分を見下ろしてしまう。
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