理想を描き、未来を創る力を育てる教育を届けたい
誰もが「本当のやりたいこと」を実行できる世界に
こんにちは、シンジョウです。
はじめましての方も多いと思います。
自分は、育成や組織開発、そして人生全般を見るライフ・コーチングなどを行っています。
そのため、これらを実践するためのスキルとして、人の脳や心の仕組み、それらへの働きかけの仕方、人の自我の作られ方、それを変革させることなどを、認知科学などをもとに学んできています。
私は、高校の時のちょっとした経験から(本当にちょっとした経験です)、人はどうやったら幸せになれるのかを考えてきて、自分自身もそこそこ失敗してきました。
とはいえ「人の幸せとは何か?」についてそこそこ考えてきたタイプです。
そんなこと誰だって考えたことあるよね、ってことだとは思うのですが、誰だって思うということは、それはとっても重要なことであるはずなので、それをどうにか実現してやろうと目論んでいるわけです。
そう。「人の幸せ」とはなにか。
それを考え抜いた結果、私は「みんながみんな自分の理想を見つけて、その実現のためにやりたいことをやりがいを持って行なっていくこと」なんじゃないかと結論づけました。
結局、私たちは、いろんな物事を主観で捉えています。
絶対的な正義なんてものはなく、それぞれが「これが正しい」というものを主張しあっていたりするのが世の中です。
そして、みんながみんな自分の思う「絶対的な正義」が広がれば良い世界になると考え、その正義と正義がぶつかることで最悪の場合、戦争が起こったりします。
でも、世の中は、基本それぞれの主観的な理想ややりたいことがあるだけなのです。
絶対的なものではないので世の中に広がる必要はありません。
そして、自分も主観的な理想を持っているし、他人も全員、主観的な理想を持っている。それが当たり前になることで、いざこざなどのない世界になるのではないかと考えています。
そして、「世界規模」で語ればこのように考えていますが、私たち一人一人の「個人」のレイヤーで見たとしても、理想ややりたいことを軸に生きられた方が良いと考えています。
この点については、この後でお話しいたします。
そのため、理想を見つけ、そこに向かうことが当たり前の世界、簡単にいえば「みんながみんなやりたいことをやるのが当たり前の世界」を目指したいと思うようになりました。
となると、避けては通れないのが、義務教育にそれを取り入れていくこと。
少なくとも日本の全国民は義務教育を受けるわけで、そこに「理想を見つけて、そこに向かっていくこと」をカリキュラムとして組み込むのが一番良いなと思いました。
ただ、私自身は『学校教育』という分野に疎く、まったくもって経験も知識もありません。
この記事は、読んでいただいた学校関係者などなどの方や、何かしらの教育に携わっている方に届いて欲しいと思って書きました。
そして、「この内容だったら、うちの授業に取り入れたい!」と思ってくれる方が出てきてくれたら嬉しいなと思って書いております。
前置きが長くなりましたが、それでは本編に入りたいと思います。
1. 「幸せになれない」のは誰のせいでもない
自分のやりたいことが分からない。何を目指していいか分からず、なんとなく進学し、なんとなく働く。
そうやって自分の人生の主導権を持たずに生きている人というのは、実はとても多いです。
というのも、理想ややりたいことなんてものはなくても生きてはいけますし、むしろ、そんな個人的な理想は生きていくうえでは邪魔だ、と捉えられる傾向すらあるように思えます。
会社などで働くためには、個人の理想などは邪魔。個人の意思とは無関係に、ただ組織のために働いて給料をもらって日々暮らしていく、、、
それがが現代社会における「効率的な処世術」のように思われている節すらありますよね。
そして、会社や組織のトップである社長も、理想ややりたいことをやるというよりは、義務感で「やらなければならない」ことを行い、すり減っているのが現状です。
ごくごく一部の人はそうでない人もいますが、自分の好きにできそうな組織のトップですらも、やっぱりすり減っている毎日を暮らしていくわけです。
そして、ごくごく一部の心から幸せそうな人は、99%の人からしたら異形に思えるわけで、どうしても嫉妬をうけたり僻まれたりしてことあるごとに攻撃やバッシングを受けたりもしますよね。
そんな世界です。
どんなに頑張っても心から幸せだと思える生活には辿り着かないように思えます。
それは、そもそも私たちにとって理想を見つけたり、やりたいことをやるということが当たり前になっていないからなんですよね。
理想の素晴らしさや、そのためにやりたいことを見つけたりすることや実践することを誰からも教わってこなかった。
そのために、一般常識が、私たちを不幸にする方向に働いているんだと思っています。
一般常識というのは思っている以上に私たちに影響を与えます。
日常的に行う、心の反応、判断、行動は無意識にその一般常識的なことに従ったりしてしまいます。
そのため、私たちは個人の努力とは関係なく、なかなか幸せになれない世の中を生きてしまっているんだと思います。
2. 日本社会には「理想を持てない構造」がある
日本社会においては、そもそも理想や夢を持っている人が少ない傾向にある。
日本財団の調査によれば、日本の18歳で「将来の夢がある」と答えた割合は60.1%で、他国が90%を超える中で圧倒的に低い
ユニセフ調査では、日本の子どもの生活満足度はワースト2位
「日本は良い国だ」と多くの日本人は思っていると思いますし、私もそう思っているのですが、それがなかなか現実になっていないのが現状です。
上のアンケート結果を見ると、日本社会においては「理想を持てない構造」があると考えて良いのかもしれません。
別に理想がなくても、現実をきちんと生きた方が幸せになれる。
と思う方が多いとは思うのですが、それこそが日本社会に「理想を持てない構造」がある証拠なんだと思っています。
理想がないということは、我々には目指すところがないということです。
目指すところがないのに現実をどんなに頑張っていても、目的地がないのでぐるぐると同じところを回ってしまうことになります。
地図もなく真っ暗闇の中をただただひたすらにあっちいったりこっちいったりしているだけの状況です。
これは、日本が、GDP成長が長期的に停滞していることからも明らかです。なぜかといえば、どこにも進んで行っていないからです。
そして、起業率はOECDで最下位クラスという新しい挑戦を行う人も少ない状況を作り出しています。
政治が悪いと言っても、そもそもどんな政治が良いのかよく分からない状況です。
なぜなら、結局は理想、すなわち目指すべき日本像がなかなか見えないからです。
だから、どの政治家も同じように見えてしまいます。
減税が良いとか、透明な政治が良いとか、そういうことも良いのですが、理想を掲げ、そこに向かうための政策が希望となっていくわけです。
このように「未来に希望が持てない」「現状をなんとかこなすことが大人」そんな空気が社会を形成しているがために、私たちが今現在かかえている課題が発生しているといっても過言はないように感じています。
理想ややりたいことを持てていないことこそが、こうした社会課題を生み出す根本的な原因になっているということです。
個人個人の幸せも、メンタル的な不調も、また、起業やイノベーションの停滞も、経済成長の停滞も、ここに大きな原因があるのでしょう。
3. なぜ今の教育では限界があるのか
現在の教育、とくに進路やキャリア教育の多くは、「今の自分」が「できそうなこと」から考えさせるものがほとんど。
でも、それでは本当にやりたいことには辿りつけません。
本当に自分にとって意義あることは見つかりません。
なぜなら、そこには“理想=目的地”が存在しないからです。
目的地がなければ、どれだけ頑張っても、進む方向も決まりません。手段もとりあえずあるものでどうにかしようとしてしまいます。そこには、自己実現もやりがいも生まれません。
これではいけないのです。
本来は、「どこに行きたいか(=理想)」をまず描くことです。
そのうえで「どうやって行くか(=手段)」を考えるべきなのです。
どうしても現状では順番が逆になってしまっているのです。
馬車の機能をひたすら改良しても自動車は生まれません。
黒電話の通話品質を高めてもスマートフォンは生まれません。
理想がなければ同じところをぐるぐる回ってしまうだけになってしまいます。
つまり、“理想の姿”を最初に描くことが、新しい価値を生み出し、やりがいや自己実現していくことのできる人生を歩む出発点なのです。
そしてその理想は、今の自分から見て「不可能」に思えるくらいでちょうどいいのです。
なぜなら、不可能なことを可能にしていく過程が、これから「やりたいこと」になっていくからです。
だからこそ、まずは現状を超えた『心から望む理想』を自由に描くことを教育の中で教えていくことの意義があるのです。
4. 必要なのは「理想を考える教育」をプラスすること
「こんな世界だったら最高だな」
「こうなったらすごいな」
こういう理想ややりたいことを考えることというのは、実は大人になればなるほど難しくなっていきます。
なぜかといえば理由は簡単で、理想ややりたいことを考えることをしなくなるからです。
人はやらないことはどんどんできなくなってしまいます。
義務教育におけるいちばんの目的は、定められたカリキュラムを一通り実践することでしょう。
そこには生徒ひとりひとりの理想ややりたいことは極端に言ってしまえば関係ありません。
ただ、カリキュラムに定められてることを学ばせる。
そのため、義務教育においては、教師やわれわれ大人たちが意識していようがしてまいが、やりたいことや理想は二の次にすることを絶対視します。
でないと、定められたカリキュラムを消化させることができなくなるからです。
これは、義務教育という形式をとっている以上、もしかしたらやむを得ないことなのかもしれません。生徒たちがそれぞれ好き勝手にやりすぎていたら、教育の場というのが成立しないおそれもあります(本当にそうなのか、ここは私もまだまだよくわかっていない部分ではありますが、、、)。
ただ、その際の、やりたいことや理想は二の次にするという価値観は、義務教育を受けていく中で自然と身についていってしまいます。
それは、私たちの無意識の中に一種の価値観として積み上がっていってしまうからです。
また、学校における進路指導などは、どうしても「いける学校」や「行けそうな学校」などの理想ではなく、現実的な選択を迫ることが多いです。
もしかしたら、学校の進路という点ではこの考えは良いのかもしれませんが(ここも、私はまだよくはわかっていませんが、、、)、このような「できること」「できそうなこと」から考えることを癖づけてしまうと、結局のところ、現状と変わらない選択をすることが当たり前になってしまいます。
その結果、何かにチャレンジしたり、何かを良くすることを考えることが苦手になっていってしまいます。
理想を追うより、できることをやるのが大事という価値観を植え付けてしまうことにもなってしまいます。
それは、どんなに良いことがあったとしても、それが今できそうなことでなければ諦める思考を当たり前にしてしまうおそれがあります。
その結果、成長をしたり、良い方向へ進むことができなくなり、現状を現状のままにしてしまうということにもなりかねません。
これは、結構、今の日本の状況を象徴していないでしょうか?
そこで、義務教育において、義務教育の特殊性と本来は理想から考えることが大事だということを教える授業があった方がよいのです。
「こんな世界だったら最高だな」
「こうなったらすごいな」
義務教育を受ける中で自然と摩耗してしまう、理想を自由に描くということ。
その重要性と、私たちの心の仕組み、そして描き方と、そこから「じゃあ今、自分は何をすればいいか?」を逆算していくという考え方。
理想に向かうために、足りないことをやっていくプロセスがやりがいのある「やりたいこと」になっていくということ。
この“理想”から考えるという視点を、これから必要になってくる重要なこととしてプラスで教えていく。
これがこれから私たちの生活を有意義で幸せにしていくことの出発点になると考えています。
5. 認知科学が示す、「理想から始める」意味
「理想を描くこと」には、科学的な裏付けもある。
その鍵となるのが、脳の中にある『RAS(網様体賦活系)』という機能です。
RASは、私たちが受け取る膨大な情報の中から、無意識に「これは重要」と判断したものだけを選び取り、意識に届ける“フィルター”のような働きをしています。
つまり、私たちは「意識していないけれど重要だと脳が認識しているもの」だけを見て、聞いて、行動しているのです。
そのため、たとえば“現実的にできそうなこと”ばかりを考えていると、脳はその範囲内の情報だけを集めてしまい、「本当にやりたいこと」に必要な情報はスコトーマ(心理的盲点)として見えなくなってしまいます。
ところが逆に、最初に「こうなったら最高だ!」という“心から望む理想”をゴールとして設定すると、そのゴールに必要な情報が自然と目に入り、無意識に集まり始めるのです。
こうして、脳の情報処理の方向が変わり、行動・思考・感情までもが、理想の実現に向かって自然に変化していきます。
ここで大切なのは、その理想が“今の自分からは到底無理だと思えるようなもの”でもかまわない、ということです。
むしろ、そのくらいの“現状の外側”にある理想こそ、やりたいことの本質であり、人を最も動かすエネルギーになります。
そして、このような理想を追いかける行為は、ただの努力や根性とは違います。
本当にやりたいことであれば、どんなに道のりが大変であっても、それが“やりがい”となり、そもそも苦しいとは感じにくくなります。
無理をして頑張ろうとすると苦しくなりますが、内発的な動機から“やりたくてやっている”状態になると、行動そのものが楽しくなり、自然と没頭できます。
つまり、理想が先にあることで、モチベーションは“外から与えられるもの”ではなく、“内側から湧き上がるもの”になるのです。
さらに、こうして現状を超えた理想を描くからこそ、社会にまだ存在しない新しいものが生まれます。
既存の枠組みに囚われず、「こんな世界をつくりたい」「こういう価値を提供したい」と考えることで、自然と今までにない問いが生まれ、それに対する新しい解決策=イノベーションが誕生していきます。
理想から始める教育とは、単に“やりたいこと”を見つけるためのものではありません。 それは、新しい未来をつくる人を育てるための教育でもあるのです。
6. 教育現場にもたらすメリット
現場の先生方が日々感じているであろう課題の多くは、実は『理想ややりたいことが持てていないこと』と深く関係しているのではないか。
私は、素人ながらそう考えております。
そして、これらも、導入することで改善に向かうと思われます。
生徒が進路や目標を自発的に考えるようになる
学校の勉強に意味を感じられず、無気力になっている生徒が前向きになる
不登校や登校しぶりの抑制にも効果的であると考えられる
やりたいことを抑圧されないことで、非行や逸脱行動に走る生徒が減る
生徒同士の内面が変わることで、本質的なポジティブな校風が育つ
「自分の人生を生きている」という実感を持った子どもは、日常の中に楽しさや幸せを感じやすくなり、学校にも自然と前向きに関わるようになります。
また、こうした生徒が増えることで、学校全体の雰囲気が変わり、挑戦や自己表現がしやすい空気感が広がっていきます。
他人にはそれぞれの理想ややりたいことがあることに気づき、他者を思いやる心も育っていきます。
すなわち、理想を描かせることは、将来の改善につながるだけでなく、教育の現場そのものを改善していく可能性が大いにあります。
7. 実践プログラム例:「本当のやりたいこと」を見つける4ステップ
以下は、私が提案する「理想から未来を創る教育」の中で活用できるワークの一例です。
ステップ1:ゴールを設定する
「これが実現したら最高だ!」と思える未来を描く
現状の延長ではなく、“心から望む理想”を出発点に
人生全体(仕事、家庭、人間関係、健康など)にバランスよく設定
ステップ2:ゴールを達成した自分を体感する
ゴールを叶えた未来の自分を、五感と感情を使ってリアルに想像
ビジュアライゼーションで脳を未来にチューニング
「理想の1週間」を詳細に思い描く
ステップ3:ゴールに至る道筋を逆算する
理想から「今、自分に必要なもの」を逆算する
スキル・習慣・人間関係などのギャップを明確にする
フローチャートやマインドマップで可視化
ステップ4:やりたいことを実行する
小さな行動から始める(例:調べる、誰かに話す)
あえて大胆なアクションにも挑戦する
結果よりも「試すこと」を大切に
加えて、各ステップの合間や導入時には以下のような座学パートを組み込みます。
「心の仕組み」:私たちがどうやって物事を認識し、意味づけしているか
「“自分”のつくられ方」:過去の経験・他人の評価・社会通念が“自分像”をどう形成するか
「挑戦ができなくなる脳の働き」:恐怖・恥・失敗体験が行動を止めるメカニズム
「幸せになる心の使い方」:自分のゴールに沿った認知・行動のリフレーミング法
これらの講義は、生徒が“自分の人生を取り戻す”だけでなく、“脳と心の使い方”を学ぶことで、感情に振り回されずに自らをコントロールする力も養います。
8. この教育が、社会を変える第一歩になる
今の日本には、子どもたちだけでなく、大人を含めた社会全体に停滞感や閉塞感が広がっている。
それが、経済の停滞、将来の先行き不透明などを引き起こしており、そのため精神的な不調に悩む方も増えています。
その背景には、「理想を描くこと」や「やりたいことを見つけること」ができず、日々の生活に意味や目的を見出せないという問題があります。
しかし、もし一人ひとりが心から望む理想を描き、それに向かって行動できるようになれば、人生に対する前向きな姿勢が生まれ、自然と幸福感や充実感も高まっていきます。
理想を描き、やりたいことを見つけ、それに向かって自発的に進んでいく力は、社会の空気を明るくし、未来への希望をつくり出す原動力となります。
この世界はもっともっと幸せな世界にすることができると私は信じています。
だからこそ、こうした考え方を子どものうちから育てていくことが、今の時代において非常に重要であり、どんどん広めていきたいと思っています。
そして、この教育を、実践していく学校が増えることによって、生徒一人ひとりの人生がより豊かになるだけでなく、学校全体や地域、さらには社会全体にポジティブな変化をもたらしていけると確信しています。
もし、導入をご検討いただける学校・教育関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
ともに、未来を創る最初の一歩を踏み出していけましたら幸いです。

シンジョウ
