1521km走破して分かったこと。越えられない壁はないと「決めて」挑む、目標達成のスタンス。
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
本日は、私たちが目標に向かってプロジェクトを進める中でどうしても直面する、「壁」に対する向き合い方についてお伝えさせて下さい。
テーマは、目の前に現れた困難に対して、どのような前提を持って挑むべきかという「思考のスタンス」についてです。
「越えられない壁は用意されない」という大前提
現在、自分が推進支援として一緒にプロジェクトをさせて頂いている方がいらっしゃいます。
その方が、ご自身の配下で動いているプロジェクトメンバーに対して伝えていた言葉がありました。
それは、「神様は、その人に乗り越えられない壁は用意しないよ」という言葉です。
この言葉を横で聞いていた時、自分は非常に深い共感を覚えました。
なぜなら、自分が普段から行動の指針として考えている「起きていることはすべて正しい」「自分の目の前に、絶対に越えられない壁は現れない」という考え方と、全く同じスタンスだったからです。
もちろん、本当に神様が私たちの実力に合わせて壁の高さを調整してくれているのかどうか、それが客観的な事実か否かは誰にも分かりません。
しかし、私たちがビジネスや個人の目標達成において、どうしても乗り越えなければならない壁に挑むのであれば、あらかじめ「この壁は必ず越えられる」「どこかに必ず答えが存在する」と自分の中で決めて挑んだ方が、結果的に圧倒的に良い方向に進むと自分は考えています。
それは単なる精神論や、根拠のないポジティブシンキングを推奨しているわけではありません。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)としての視点から見ても、非常に理にかなったプロジェクトの進め方なのです。
答えがあるかないか分からないまま疑心暗鬼で解決策を練るよりも、「絶対にどこかに解がある」という前提に立って解決策を練った方が、人間の脳は無駄な不安を排除し、確実にその課題解決に集中して取り組めるからです。
1521kmを走り抜けた「ゴールの存在を信じる力」
この感覚は、長距離を走るマラソンに例えると分かりやすいかも知れません。
答えがあるかどうか分からないまま解決策を探し続ける状態というのは、自分がこれから何キロ走るのか、ゴールがどこにあるのかが全く事前に決まっていないまま、いきなりウルトラマラソンのような未知のレースを走り始めるのと同じです。
「距離はどうやら長そうだけれど、どこに行けば終わるのか分からない」
そんな状態では、手持ちの限られた体力をどんなペース配分で使って行けばいいかも分かりません。
そもそもゴールが存在するのかどうかも分からないため、走っている最中も「本当に完走できるのだろうか」「この道で合っているのだろうか」という不安ばかりを抱えて走り続けることになり、肉体的な疲労よりも先に精神的な疲労で心が折れてしまう確率が非常に高くなります。
自分がかつて青森から下関まで、1521kmの本州縦断を自らの足で走破した時も、もし「たどり着けるゴール」の存在を信じられていなければ、到底前に進み続けることはできなかったと思います。
一方で、42.195kmという明確な距離とゴールが分かっている状態でフルマラソンに挑む場合はどうでしょうか。
「とにかくあそこまで行けば終わる」という到達可能な距離だということが分かっているので、未知に対する不安にエネルギーを奪われることがありません。
ゴールできるか否かという迷いは消え、「現在の自分の体力で、どんなペースで進んで行けば確実にたどり着けるか」という具体的な戦略にのみフォーカスすることができます。
「必ず答えがある」と信じることは、真っ暗な道の中にゴールテープを明確に引く行為と同じです。
「できるか、できないか」で悩む時間を終わらせ、本来私たちがフォーカスすべき「解決手段の検討」や「実践に向けた具体的な行動」に、自分の大切なリソースをちゃんと集中させることができるようになるのです。
アジャイル思考で「失敗」を「学習」に変える
加えて、行動を起こす際のマインドセットは、結果に対して大きな差を生み出します。
「もしかしたらダメかも知れない」と心のどこかで疑いながら行う打ち手と、「必ず解決できるルートがある」と考えながら行う打ち手とでは、そこに乗る推進力や熱量が全く異なります。
さらに重要なのは、実行したある打ち手が機能しなかった、つまり「期待した結果が出なかった」という事実を目の当たりにした時の受け止め方です。
最初から「ダメかも知れない」と思っていると、上手くいかなかったという事実に対して、「やっぱり無理だったんだ」「自分には達成できる能力がないんだ」と感情が絡みつき、ついつい諦めのメンタルに引きずり込まれがちです。
一方で、「必ずどこかに解があるはずだ」という大前提に立っていると、打ち手が機能しなかった時も、その結果を淡々と事実として受け止めることができます。
「この壁が越えられないわけではない。自分がまだ、見つけるべき正しい打ち手に辿り着いていないだけだ」という考え方になるのです。
アジャイル思考の観点で言えば、上手くいかなかった方法は「このやり方では解に辿り着かないということが分かった」という立派な前進(学習)です。
この前提があれば、自分を責めることなく、「では次は別のアプローチを試してみよう」「この角度から壁を叩いてみよう」と、そこに新たな創意工夫が生まれることになります。
困難を「知恵の輪」の感覚で楽しむ
「必ずどこかに解がある」と信じることができたら、次はその大きな壁を自分が乗り越えられるサイズにまで分解していく作業が必要になります。
高すぎて一飛びでは越えられない壁でも、階段のように小さな段差に切り刻んでいけば、確実に上っていくことができます。壁全体を見て圧倒されるのではなく、「今日確実に越えられる1段目(ベイビーステップ)」は何かを探し出し、そこにだけ集中するのです。
最初から「越えられない壁はない」と決めてしまう。
実は、そんな考え方で目標に対するプロジェクトに取り組んだ方が、精神的な負担も減り、気持ちもずっと楽になります。
目の前の課題を、自分を苦しめる重圧やテストとして捉えるのではなく、「どうすればこの知恵の輪が解けるだろうか?」というクイズやパズルに挑むような感覚に切り替えることができるからです。
クイズを間違えたからといって、自分の人間性を否定する人はいません。ただ「別の答えを探す」だけです。
このように事実と感情を切り離し、結果を急ぐ気持ちは一旦さて置き、あれこれと仮説を立てて検証していく。ゴールに至る過程すらも、楽しく感じられるようになると思いますよ。
みなさんも、現在ご自身の『第二領域』(重要だけれど緊急ではないこと)の目標に向けて取り組む中で、思うように進まず、大きな壁を感じて立ち止まってしまうことがあるかも知れません。
そんな時は、ぜひ物ごとに対する取り組み方のスタンスとして、「この壁には必ず答えが用意されている」と信じてみることからトライしてみて頂ければと思います。
必ず答えがあると信じて歩みを止めなければ、いつか必ずその壁を越えるための突破口が見えてくるはずです。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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