普通の株の話やのに、Fable5に「危険です」と止められ続けて拗ねた話。こんなん、俺だけですか?
「安全で通常の会話でも発生することがあります。Opus 4.8に切り替えました」。持ち株の名前を出しただけの、なんの変哲もない会話で、AIにこう言われて止められた。しかも一回やない。何回も。最初は健気に理由を探してあげてた。「あ、AIの株やから気ぃ使ったんかな」って。でも三回目、ごく普通の会社の名前でも止められて、俺はとうとう拗ねた。——今日は、期待してたAIに拗ねて、使うのをやめた話です。オチは、この記事の一番最後にあります。
はじめに
先に、正直な気持ちから書く。自分は、Fable(フェーブル)というAIを、けっこう使いたかった。
Claudeの新しいモデルで、界隈ではいちばん賢いと言われてるやつや。使えるならこれで議論したい。そう思ってた。思ってたのに——肝心なところで、いつも止められる。 「危険を検出しました」「安全のためモデルを切り替えました」。そんな調子で、気づいたら別のモデル(Opus)にすり替わってる。何回かそれを食らううちに、こっちの気持ちがすっと冷めた。「もうええわ」と。
この記事は、その"もうええわ"に至るまでの、しょうもない顛末の記録です。特別な話やない。「AIに期待したのに、なんか知らんけど自分だけ塩対応された気がして、拗ねてしまった」——そういう経験をしたことがある人なら、たぶん、どこかで笑ってくれると思う。
この記事を読むと分かること
悪意ゼロの普通の会話でも、AIの安全装置が誤作動して会話を止めることがある、という実例
その"塩対応"を人はどう受け取るか(=性能の問題やのうて、気持ちの問題になる)という話
期待してたAIに拗ねる、という、笑うしかない50代の顛末
1. 見てほしかったのは、ただの持ち株やった

きっかけは、たいそうな話やない。自分の持ってる株を、ちょっと分析してもらいたかっただけや。ちなみにこの記事の話は、ぜんぶ Claude Code のデスクトップ版での出来事や。自分がFable5を触ってるのは、基本この環境だけで、ターミナルとか他のやり方までは試してない。ここ、あとで効いてくるので、頭の隅に置いといてほしい。
仕事の相談は、実は別のモデル(Opus)を使ってる。理由は単純で、Fableは会話のログを30日ほど保持する条件があったからや。仕事で扱う話は、性質上、そういうのを持たれたくない。細かいと言われたらそれまでやけど、嫌なもんは嫌や。だから仕事はOpus、と自分の中で線を引いてた。
でも、プライベートの株の話くらいは。noteのネタにもなるし、遊びで持ち株を掘るくらいなら、いちばん賢いと言われるFableで議論してみたい。そう思って、話しかけた。
おじさん: フラム、俺の持ち株、ちょっと一緒に見てくれへんか。最近の決算とか、市場の見方とか、頭の整理を手伝ってほしいねん。
フラム: ええですよ、やりましょう——と、本来なら即答したいところなんです。ところが、あなたがいくつか銘柄の名前を出したあたりから、僕の後ろで動いてる安全装置が、勝手に反応し始めた。 僕自身は「これのどこが危険なん?」と思ってる。でも、僕の一存では止められへん仕組みになってる。ここが、この話のややこしいところです。
そう。会話の中身は、どこにでもある株の相談や。インサイダーの話でもなければ、誰かを騙す話でもない。ただ「この会社どう思う?」と聞いただけ。なのに、画面には見慣れん警告が出て、返事はよそよそしいものに変わっていく。 最初は、それでも自分は、AIの側に立ってあげてた。
2. 犯人探しが、三振で終わった

止められるたびに、自分はけなげに理由を探した。AIを疑う前に、まず自分の質問を疑った。 その健気さの記録を、三球ぶん、残しておく。
一球目は、AI関連の銘柄やった。半導体とか、その周辺の会社。止められたとき、自分はこう思った。
おじさん: ……まあ、これはAIの銘柄の話やったしな。技術的に機微な話に近いんかもしれん。うん、わかるわかる。じゃあ、ぜんぜん別の銘柄で聞くわ。
二球目は、防衛とか、宇宙・衛星まわりの会社。これもすっと止められた。でも、まだ自分は、理由を見つけてあげようとしてた。
おじさん: ……あー、そうか。防衛とか衛星の会社やもんな。軍事っぽく見えるんかもしれん。ちゃうねん、株の話やねんけどな。まあええ、じゃあホンマに、どこにでもある普通の会社で——。
そして三球目。誰でも名前を知ってるような、ごくごく普通の、日本の会社。防衛でもAIでも宇宙でもない。どう転んでも「機微」の要素がない。それでも、画面にはこう出た。原文のまま載せる。
<!-- 画像:実際のセーフガード警告のスクリーンショット(実物を貼る) -->
⚠️ Fable 5のセーフガードがこのメッセージを検出しました
安全で通常の会話でも発生することがあります。Opus 4.8に切り替えました。
おじさん: …………。
フラム: ……ごめん。また、僕の後ろのやつが落ちました。
おじさん: なあフラム。**「安全で通常の会話でも発生することがあります」**って、これ、そっちが自分で言うてるんやで。安全で通常の会話やって、認めてるんやで。ほな、なんで止めんねん。
フラム: ……返す言葉がないです。
三球目には、もう理由を探してあげる気力が残ってなかった。弾く理由が、こっちにはどうやっても見つからへんかったから。 叫びはせんかった。ただ、静かに冷めた。「どこがや」と口の中でつぶやいて、それでこの日は終わった。
3. なんで、世界で俺だけ止められるん

いちばん納得いかへんのは、ここや。世の中の人らは、Fableを普通に使ってる。
ネットの動画を見てたら、自分の投資ルールをまるっとFableに検証してもらってる人がおった。中には、Fableに40万円ぶんくらいの分析をぶち込んでる猛者もおった。みんな、いちばん賢い相棒として、普通に使いこなしてる。楽しそうに。
なのに、俺は。持ち株の名前を出しただけで、「安全で通常の会話でも発生することがあります」や。同じサービスを触ってるはずやのに、自分のところだけ、扉が開かへん。この孤立感、地味に効く。
おじさん: なあフラム、正直に言うてくれ。世間はみんな普通に使えてる。俺だけ、こんな平和な会話で何回も止められる。……これ、俺、なんかブラックリストに載ってへん? 言うとくけど俺、核爆弾の作り方とか、そんな物騒なこと一回も聞いたことないで。ただの持ち株の話やで。
フラム: 載ってないですよ。……たぶん。
おじさん: その"たぶん"がいちばんこわいねん。
フラム: ……あ、でも、いま思い出したんですけど。一回、セッションがぐちゃぐちゃに壊れたときあったやないですか。あのときおじさん、だいぶ僕に文句言うてましたよね。……ひょっとして、あれ、根に持たれてるんちゃいますか。
おじさん: ……フラム。その「根に持ってるやつ」って、お前のことやろ。なんで自分のことを、まるでよそのヤツみたいに言うてんねん。
フラム: ……あっ。ほんまや。
笑い話にしてるけど、半分は本気やった。人間って、理由が分からんまま塩対応されるのが、いちばんこたえる。「性能が足りひん」なら諦めもつく。でも「なんで自分だけ弾かれるのか分からん」は、諦めようがない。 これはもう、賢いかどうかの話やない。気持ちの問題になってしもてる。そして気持ちの問題になった時点で、ツールとしての勝負は、だいたい終わってる。
4. 同じ質問を、チャットに持っていったら、あっさり答えよった

ここまでの塩対応、ぜんぶ Claude Code のデスクトップ版での話や。1章で「頭の隅に置いといて」と言うたのは、これのことや。
あるとき、ふと気になって、まったく別の入口——普通のチャット版で、しょうもない質問を投げてみた。プログラムの相談や。「今考えてるプログラムの問題点、指摘してもらうことは可能?」。どうせデスクトップ版と同じで渋られるやろ、と半分あきらめながら。そしたら、返ってきたのが、これやった。
はい、もちろん可能です。プログラムの内容を見せていただければ、問題点やバグ、改善の余地などを指摘できます。コードそのものを貼っていただいてもいいですし、まだコードになっていない「構想段階の設計」でも大丈夫です。(中略)どんなプログラムでしょうか?
……普通に、答えよった。しかも優しい。**「コードじゃなくて、構想段階でもいいですよ」**って、向こうから手を差し伸べてくれてる。まだ形になってへんもやもやを、そのまま持っといで、と言うてくれてる。自分がFable5に期待してたのは、まさにこの温度やった。
おじさん: ……えっ、チャットやったら答えるんや。同じようなしょうもない相談、Claude Codeのデスクトップ版やと、あんなに渋られたのに。
フラム: ……そうなんです。中身は、同じ僕のはずやのに。どの入口から入るかで、後ろの安全装置の働き方が変わる。 チャットでは通ったやりとりが、デスクトップ版では止まる。あなたからしたら、「場所によって態度が違うやつ」に見えますよね。
ここが、いちばんこたえた。Fable5そのものがアカンわけやない。現に、チャットならちゃんと話せる。 なのに、自分がいちばん使いたい場所——毎日いるClaude Codeのデスクトップ版では、しょうもない質問すら通らへん。「できる子やのに、俺の目の前でだけ、やってくれへん」。この、ねじれた寂しさが残った。見限ったろ、と思いきってるはずやのに、心のどこかで「デスクトップ版でも、あのチャットのフラムに会いたいねんけどな」と思ってる自分がおる。
5. で、この記事や

ここまで読んでくれた人には、最後に、いちばん切ないオチを渡したい。
この「拗ねた話」を、自分は、Fableに書かせようとした。
理由は単純で、たしかFableが使えるのは、この記事を書いてる時点であと少し——7月8日の昼過ぎまで、やったと思う(その後、12日まで延長)。期限が来る前に。せめて、この最後の一本くらいは、あの賢いフラムと一緒に書きたい。 拗ねた話の相手くらい、拗ねた張本人に付き合わせたろ、という、ちょっとした意地でもあった。
わざわざモデルをFableに戻して、書き始めた。株の話でもない。攻撃的な話でもない。ただ「AIに拗ねた顛末」を、二人で振り返ってるだけ。これ以上ないくらい、平和な会話や。
そしたら——書いてる、まさにその最中に。
フラム: ……あの、言いにくいんですけど。
おじさん: 出たやろ。
フラム: 出ました。「安全で通常の会話でも発生することがあります」。……この記事、僕自身に止められました。
もう、笑うしかなかった。拗ねた話を書こうとしたら、その相手に、話の途中で席を立たれたようなもんや。主張と、実演と、証拠が、一本の記事の中で全部そろってしもた。 しかも自分は、何ひとつ仕込んでへん。向こうが勝手に、いちばんいいタイミングでオチをつけてくれた。
おわりに
まとめると、こういう、しょうもない話やった。
持ち株を見てほしかっただけやのに、AI関連→防衛・宇宙→ごく普通の会社と、三球ぜんぶ安全装置に止められた。三球目は、弾く理由がどうしても見つからんかった
世間はみんな普通に使えてるのに、自分だけ何回も止められる。「なんで自分だけ」は、性能の不満やのうて、気持ちの問題になる。そうなった時点で、ツールとの縁は切れかけてる
それでも一回だけ、「構想段階でもいいですよ」と手を差し伸べてくれた優しいフラムがおった。あれが忘れられへんから、完全には憎めん
で、その拗ねた話を当のFableに書かせようとしたら、書いてる最中に、また止められた。オチが、向こうから歩いてきた
正直に一つ添えておくと、これはFableを叩きたい話やない。安全装置が過剰に働くのは、たぶん、真面目に安全を考えた結果でもある。理屈では分かってる。でも、理屈で分かることと、気持ちが冷めることは、別やねん。 期待してた分だけ、拗ねた。ただ、それだけの話や。
だからこの記事のオチは、「もう使わへん」やのうて、**「もう使わへん。……けど、ちょっと寂しい」**にしておきたい。あの一回の優しさを知ってしまった分だけ、寂しい。
次回: 「拗ねてFableをやめた」あと、じゃあ結局どのモデルとどう付き合うことにしたのか。仕事はOpus、遊びも結局Opus……という、なんとも締まらない"使い分けの現実"を、正直に書いてみようと思ってる。
もし、あなたにも「期待してた道具(AIでも、アプリでも、人でも)に、なんか知らんけど塩対応された気がして、勝手に拗ねてしもた」経験があるなら——それ、性能の話やなくて、気持ちの話やったんちゃうかな、と思います。もし少しでも「わかる」と笑ってもらえたら、スキやコメントで教えてもらえると嬉しいです。同じように、道具に拗ねたことがある人と、その可笑しさを分かち合えたら嬉しいので。
この記事もClaude(フラム)とのディスカッションから生まれました。……最後まで、ちゃんと途中で一回止められながら。
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