【新刊本感想】太陽より眩しい星
待ってました!!新刊!!!
数ヶ月に一度のキュンキュンする時間だ。どれだけ新刊の発売を待ち侘びたか。
今回の漫画は河原和音作「太陽よりも眩しい星」だ。
平均より背が高くて頑丈で力が強い女の子の岩田朔英。小学校からの幼馴染の神城光輝と付き合い始めて毎日ハッピー。仲良しの翠は同級生の鮎川のことが好きなのだが、実は鮎川も朔英のことが好きらしい・・・?
とにかく可愛くて、とにかくキュンキュンする。
一般的な少女漫画の主人公は、クラスで一番可愛い子ではないけれど、クラスでも五本指には入るくらいには可愛い子が多い(と思う)。内気な子でも周りがフォローしてくれたり、勝ち気な子であれば自分が強く出ることによって物語が好転したり。
でも、この「太陽より眩しい星」では、キャラクターがどうしてそのような考えになったのか、なんでそんなふうに考えるのかのディティールがしっかりしている。キャラクターがしっかり立っていて、ペラッとしていないからしっかり共感できる。
朔英は自分が平均よりだいぶ体が大きいことを自覚している。自分の力が強いことが分かっているので、それが「可愛い女の子」とは対極にあると思っている。小学生の時から「体が大きい子」として頼られることが多い分、優しいしっかり者として育ったが、周りの小さい「可愛い女の子」と自分はどこか別物として分けているところがある。だから、同学年の女子が重いものを持っていると自分が代わりに持ってあげる。自分だって重たいのに。優しいと同時に自分に自信がなくて、元々堅実な分女子らしくキャピキャピすることに抵抗がある。少し憧れているにもかからず。
初恋の男の子である神城も、自分にコンプレックスがある。元々神城は偏食で体の小さな男の子だった。勉強も苦手。でも、優しくしてくれる隣の席の朔英のことが好きになる。自分は体が小さいし、勉強でも給食でも朔英に助けてもらうことが多いから、自分を好きになってもらうために努力を始める。そして、朔英と同じ高校に入学することができた努力家だ。
でも、「モテる男の子」になってしまった神城から、朔英は距離を置こうとする。今までの小さな神城だったら朔英は好きでいてもよかったけれど、みんなが好きな神城はもっと「可愛い女の子」と付き合うものだと思って自分から身を引こうとする。
誰に邪魔されても私は好き!彼が私を選んでくれるように一人で頑張る!待ってる!というヒロインが多い少女漫画界。いや、結果として待っていたことに変わりはないのだが、自分に自信がなくて身を引こうとするヒロイン像には共感する。
新刊は親友の翠ちゃんの恋模様だ。翠ちゃんは「可愛い女の子」だが、自分を好きになってくれる男の子に簡単に靡く子ではない。そこも頑張り屋さんで応援したくなる、「少女漫画」の女の子だ。
この度アニメ化も決定した。神城CV小野友樹は声が低すぎるのでは?と思ったが、ティザームービーでは高めの爽やかボイスで安心した。今から新刊が楽しみである。
