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“ミスを挽回する言葉”を探すより、まず深呼吸

焦る自分を責めそうな朝に、読みたい話


朝、会社に向かう電車のなかで、

「今日、なんて言おう…」と考え続けていたことがあります。

前日に仕事でミスをしてしまって、
そのまま上司やお客さんに報告できずに、夜を越してしまった。

「正しく謝るにはどう言えばいいか」
「挽回できる説明はあるか」
「そもそも怒られるのが怖い」

そんなことで、頭の中がいっぱいで、
気づいたら、呼吸も浅くなっていました。


焦るほど、言葉が空回りする

ようやく相手の前に立ったとき、
用意してきた言葉を口にしたけど、自分でもわかるぐらい、どこか不自然だった。

謝っているはずなのに、どこか表面的。
相手の顔色をうかがうことに精一杯で、
心から「ごめんなさい」と言えていない気がした。

そして、うまく伝えられなかった自分を、さらに責めてしまう。

「もっとちゃんと準備しておけばよかった」
「挽回するチャンスだったのに…」

そんなふうに、“ミスをしたこと”より、“うまく謝れなかったこと”で落ち込んでしまう。
…そんな経験、ありませんか?


先輩に言われたひとこと

そんなとき、ある先輩に言われたことがあります。

「なんて言えば正解かを探す前に、自分の気持ちとつながった方がいいよ」

その言葉が、すとんと胸に落ちたんです。

たしかに、焦っているときって、
「とにかく失点を埋めたい」という気持ちばかりが先に立って、
“相手に届くかどうか”じゃなく、“自分がどう思われるか”を優先していた気がします。

でも人は、言葉の中身よりも、その人の“姿勢”や“心のあり方”を感じ取る生き物です。


大事なのは、正解より誠実さ

上手な謝り方や、挽回のトークスクリプトも大切かもしれません。
でも、もっと大切なのは、「言い訳をせず、言葉をごまかさない」ということ。

「今、自分は本当に申し訳ないと思っている」
「どうすればいいか、正直まだ見えていない」
その“ありのまま”を誠実に伝える方が、ずっと信頼につながる。

一度深呼吸して、ちゃんと自分の気持ちを感じてから話す。

それだけで、伝わり方が変わる。
そして何より、自分の中のモヤモヤが、少し軽くなる。

ちなみにこうした「自分の感情と向き合い、他者と誠実に関わる姿勢」は、
大学時代に学んだソーシャルワークの理論でも大切にされている考え方でした。

“何を言うか”ではなく、“どう在るか”。

そこに人との信頼関係の出発点があると教わったことを、最近あらためて思い出す機会が増えています。


今日、言葉に詰まっても、大丈夫

ミスしたとき、何をどう話せば正しいのかなんて、誰にも分からない。
でも、「ちゃんと向き合っている」と感じてもらえることが、最初の一歩なんだと思います。

うまく話せなかったとしても、
うまく挽回できなかったとしても、
あなたのその姿勢は、きっと相手に届いている。

だから、もし今日、謝る場面があるなら、
焦って言葉を探すより、まず一度、深呼吸してみてください。

その一呼吸が、あなたの誠実さをいちばん伝えてくれるかもしれません。


おわりに

「やってしまった…」という気持ちで迎える朝は、誰にでもあります。

でも、そんな自分を否定せずに、まず“ちゃんと感じる”ことから始めてみる。
それが、“伝える”より前にできる、一番やさしいコミュニケーションかもしれません。

読んでくださって、ありがとうございました。
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