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雨音は、心の休み時間


窓の外から聞こえてくる雨音。

ザーッ。

ポツポツ。

しとしと。

雨の日は、なんとなく気分が沈む。

そんな人もいるかもしれません。

でも私は、
雨の日だからこそ感じられる心地よさがあると思っています。



雨の日は、自然がくれるスローモード

晴れの日は活動的になります。

空は明るく、人も外へ出かけたくなる。

やりたいことも増えて、気持ちも外へ向かいます。


一方、雨の日は少し違います。

空は曇り、

景色の色もやわらかくなり、

自然全体がゆっくりとしたリズムになります。

まるで、

「今日は少しペースを落としてみませんか」

と空が語りかけているようです。


忙しい毎日の中で、
私たちは知らず知らずのうちに頑張り続けています。


だからこそ雨の日は、立ち止まることを許される日なのかもしれません。



雨音が心を落ち着かせる理由

実は、
雨音には私たちの心と体をリラックスさせる働きがあると言われています。


私たちの脳は、普段たくさんの情報を処理しています。


スマホの通知。

車の音。

人との会話。

仕事や家事の段取り。


脳は朝から晩まで働き続けています。

そんな中で聞こえてくる雨音は、

「ザーッ」

「しとしと」

と一定のリズムを刻み続けます。

このような自然の音は、脳に強い刺激を与えにくく、
緊張状態をやわらげると考えられています。


すると呼吸がゆっくりになり、

肩の力が抜け、

心も少しずつ落ち着いてきます。

雨の日に眠くなったり、

なんだかホッとしたりするのは、

気のせいではないのかもしれません。



雨の日は、自分の心に戻る日

晴れの日は外へ向かう日。

雨の日は内側へ向かう日。

私はそんなふうに感じています。

窓の外を眺めながらお茶を飲む。

好きな音楽を流す。

本を読む。

ただぼんやりする。

雨の日は、不思議とそんな時間が似合います。


普段は気づかない自分の気持ちに気づいたり、

「ちょっと疲れていたんだな」

と気づいたり。

雨は、心の声を聞く時間をつくってくれるような気がします。



保健室で感じていたこと

33年間、保健室でたくさんの子どもたちと出会いました。

疲れた顔でやって来る子。

頑張りすぎてしまった子。

言葉にならないモヤモヤを抱えた子。

そんな時、私は必ずしもたくさん話したわけではありません。

ただ一緒にいる。

安心できる場所で少し休む。

それだけで元気を取り戻す子もたくさんいました。



雨音にも、どこか似たものを感じます。

何かを教えてくれるわけではない。

励ましてくれるわけでもない。

ただ静かにそばにいてくれる。

その優しい存在が、心をゆるめてくれるのです。



雨は悪者じゃない


子どもの頃は、

雨が降ると外で遊べなくて残念でした。

大人になっても、

洗濯物が乾かない。

髪がまとまらない。

予定が変わる。

つい雨を悪者にしてしまいます。


でも考えてみると、

紫陽花が美しく咲くのも、

田んぼや畑が潤うのも、

森の木々が生き生きとするのも、

雨のおかげです。

人の心も同じかもしれません。

いつも晴れの日ばかりではありません。

立ち止まる日もある。

元気が出ない日もある。

でも、その時間があるからこそ見えてくる景色があります。

雨の日があるから、

晴れの日のありがたさも感じられるのです。





もし今日が雨なら、

ほんの少しだけ耳を澄ませてみてください。

ザーッ。

ポツポツ。

しとしと。

窓の外から聞こえてくる雨音は、

自然からの「少し休んでいいよ」というメッセージかもしれません。

温かいお茶を飲む。

深呼吸をする。

肩の力を抜く。

そんな小さな時間が、心を整えてくれます。

雨の日は、

自然がくれた心の休み時間。

今日は少しだけ、自分にも優しくしてあげませんか。

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