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雨の色を、食べる日。

梅雨の空は、灰色だけじゃない。

よく見ると、青があって、紫があって、ピンクがある。

滲んで混ざって、また分かれて——

それはまるで、ひとつの感情の内側みたい。




この練切りを作りながら、そんなことを考えていた。

小さな花びらをひとつひとつ押し当てていく時間の中で、

手が、色を選んでいた。

「食べる」という行為は、色を体に取り込むこと。

カラーセラピーと和菓子が出会う場所は、ここにある。



🟣内省・直感・精神性。自分の奥深くへと向かう色。静かな雨の日に似合う、思索のための色。

🩵コミュニケーション・開放・癒し。雨粒ひとつひとつに宿るような、清んだ青。

🩷愛情・やさしさ・受容。無条件に包み込む温かさ。紫との対比が、感情の複雑さを表す。

色によって花言葉が変わる紫陽花は、まるでカラーセラピーそのもの。

青は「辛抱強い愛情」、

ピンクは「元気な女性」、

紫は「神秘的」。

ひとつの菓子の中に、いくつもの言葉が咲いている。


和菓子は、季節を食べる文化。
そこに色の言葉を重ねると、ただ「美味しい」の先にある何かに触れられる気がする。

食べるアートセラピー。
五感で感じて、色で読んで、口にする。
そんな体験を、少しずつ形にしていく途中に私はいる。


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